登園しぶりがひどいときの子どもの心はかちんこちん
毎日ママから離れたくない!と母子分離不安が強く、登園しぶりをしているお子さんはいませんか?行きたくないと言われても、仕事があると行ってもらわないと困るので、必死で先生に預けますよね。こんな時、行きたくない幼稚園や保育園に行かされて、子どもはネガティブな感情が強くなっています。
行きたくないと言ってるのに、行かされる・・・。
ママは気持ちを聞いてくれないと、子どもは大きなストレスを感じていて、何も考えられないし、何も受け取れない状態になっています。つまり、登園しぶりをしている最中の子どもの脳は思考停止状態。子どもの心はかちんこちんになっています。
母子分離不安が強い登園しぶりを解消するには、ストレスに感じていることを和らげ、思考停止状態から抜け出す必要があります。
それは、どうやって?
子どもが嬉しい、心地いいと感じられる接し方をすることです。怒ったり注意したりすることをなくし、肯定的に関わること!そうすることで、子どもの心を緩め、思考停止を抜け出すことができます。
せっかく褒めたのに何で反発⁉素直に褒めを受け取ってくれない理由
さぁ、子どもを肯定しよう!と、褒めポイントを探して褒めるようにしようと意気込んで褒め始めたけど、なかなか見つけられない。なんだか、わざとらしい褒め方になってしまうし、子どもが喜んでいるようには見えない。ほんとに効果ある?と感じることありませんか。
「〇〇できたね!」「すごいね!」と言っても、「できてないし!」「すごくないし!」と反発されることも。
それは、これまで子どもの行動の結果にばかり注目していることが原因。
結果を褒めるから、結果が良くないと褒めてもらえないという気持ちになったり、次良くなかったらどうしようと、起きてもないことを考えて不安になったりしているのです。
登園しぶり真っただ中のお子さんは、ネガティブ感情を抱きやすい!褒められても、ネガティブ変換して受け取ってしまうのです。
褒めるだけが肯定じゃない!10の肯定テクニック
じゃあ、どうしたら子どもを肯定してあげられるの?
子どもを肯定するのは褒めることだけではありません。褒めないで子どもを肯定できて、心をほわ~んとほぐすことっていっぱいあるんです。
①「そうなんだね~」「~したかったんだね~」と共感する
②「〇〇してるんだね~」と実況中継
③「何してるの?」と興味関心を示す
④まだまだ抱っこいっぱいしてあげて!スキンシップをとる
⑤「もうここまで出来たんだねー!あと少しだね!」と励ます
⑥ちょっとしたことでも何かしてくれたら「ありがとう」と感謝する
⑦「すご~い!」「やったー!」と大げさに喜んだり、驚いたりする
⑧グッジョブサインや、OKサインなどジェスチャーで肯定サインを送る
⑨「〇〇競争しよっか!」と次の行動に誘う
⑩「そうだよね~」と子どもが言ったことに同意する
どうですか?これみんな肯定的な関わり方なんです。
ママがこんな関わりをたくさんしてくれると、知らぬ間に子どもの心はほぐれ始めます。
わが子に効く声かけを見つけて動ける子に変えよう
10の肯定テクニックでも子どもに合う、合わないがあります。子どもに合っていない肯定の声かけをしたところで子どもには伝わりません。はじめは、いろいろ試して、子どもの反応を観察しましょう。
わが家の2人の娘は、「今はこんな気持ちなんだね」と共感することで、安心していきます。また、長女は「〇〇してるんだね〜。」と今していることを実況中継したり、「ありがとう」とどんな小さなことでも感謝をすると嬉しそうにし、どんどん私の言葉を受け入れてくれるようになりした。
次女は、「何しているの?」と興味関心を示したり、声ではなく👍サインなどのジェスチャーや、「〇〇競争しよっか!」と行動に誘うことにいい反応を示します。
この声かけは反応がよかったな、すんなり受け入れていたなというものを見つけられると、それが子どもとの接し方の軸になります。
「こういう声かけをするとこの子は動く!」「これは嫌がるなぁ…。」と、ママが子どもに響く声かけを見つけたら、あとはその声かけを使って子どもを肯定し続けるだけです。
1つではなく、きっといくつか見つかります。そのいくつかを使い回して、子どもをどんどん
「いい気持ち」にさせてあげましょう。
子どものいいところを見つけて子どもの登園しぶりを解消する
子どものできないことや良くないところに目を向けるんじゃなくて、子どものできているところ、良いところに目を向けられるママになり、子どもに合った声かけで接することができるようになると、子どもは穏やかに過ごせる時間が増えていきます。そして、不安気でいつも強張ったような表情が和らいできます。それが感じられたら、心が緩んできている証拠!
心が緩んできたら、ポジティブに考えられるようになり、子ども自ら動き始めます。
すると、
「教室に入ってみようかな。」
「ここでバイバイしてみようかな。」
というような気持ちが芽生え、母子分離不安も和らいでいきます。これまで引きはがしてバイバイしなければいけなかったのに、しがみつかなくなり、ママとつないでいた手の力が弱くなり、バイバイと手を振れるようになりますよ。
ぜひ、子どもにあった肯定テクニック探しから始めてみてください。
発達科学コミュニケーショントレーナー
桃奈やすこ