癇癪がひどいお子さんの対応に困っていませんか?
「自分でやりたかった!」
「これが欲しい!」
「今じゃなきゃイヤだ!」
など、何か気に入らないことがあるとキーッと大泣きしてしまう。
こちらが穏やかに話しかけても怒るばかりで、手が付けられないような激しい癇癪を起こすお子さんに困っていませんか。
まだ自分の思いや考えを十分に理解できず、言葉にできない小さなお子さんのママが抱える悩みの1つではないでしょうか。
癇癪を起こしている子どもを見ているのはつらいですし、ママも家族も疲弊しますよね。
我が家の3歳の娘も、事あるごとに激しい癇癪を起こし、対応方法が分からず家族は日々疲れ切っていました。
そんな娘の癇癪が激減した、すぐにできる簡単な対応方法をご紹介します!
3歳の娘の激しい癇癪に疲弊する日々
我が家の娘の場合、3歳になった頃から癇癪を起こすことが多いなと感じていました。
お菓子を買ってもらえず自分の思い通りにならなかったことで、お店の床に寝転んで「イヤだー!」と大泣き。
私は周りの目が気になり、必死に娘をなだめようとしましたが、逆効果。
さらに怒りは爆発し、抱っこしようとしても暴れるのでどうすることもできず、結局娘の要求をのんでその場をおさめました。
そして、その頃から癇癪の頻度が増え、ひどくなっていきました。
登園前の癇癪には家族みんながピリピリしていて、朝は毎日が地獄の時間でした。
どこに地雷があるのか分からないので、娘に対する全ての行動に気を使い、保育園に無事送り届けられるとホッとする日々。
帰宅後のいちばんの困りごとは、自分で鍵を開けたいのにうまく開けられずキーッとなり玄関前で大暴れすることでした。近所中に響き渡る声で泣くので、隣の人が様子を見に来たこともあったほどです。
癇癪の最中に、必死でなだめようとどんなに穏やかに話しかけても
「違うー!!」
「イヤだー!!」
「ママなんか大嫌い!!」
と大暴れ。泣き止まない娘にどう接したらしたらいいか分からず、次第に私もイライラ、怒りをぶつけてしまい負のループに陥っていました。
いつまで続くのか分からない癇癪に私も家族も疲弊し、家族全員がイライラした日々を送っていました。
では、癇癪が繰り返されるのはなぜでしょうか。次で癇癪が繰り返される原因をお伝えしますね。
癇癪は習慣化する!?癇癪が繰り返される原因
3歳頃の癇癪の大きな原因は、脳や感情の処理能力が未熟なため、どうして欲しいのか、どんな気持ちなのか言葉で説明できないことにあります。
そのため、言葉の代わりに泣いたり暴れたりすることで、自分の気持ちを伝えようとしているのです。
しかし、自分の思い通りにならないことに対して癇癪を繰り返していると、怒るという手段の脳の回路がどんどん強くなっていき、癇癪が習慣化されてしまいます。
「癇癪の頻度が増す/泣き方が激しくなる」など、習慣化によってひどくなるので、すぐに手を打つことが大切です。
娘は、「寝起き」「登園前」「帰宅途中」「食事中」「お風呂」など、全ての行動において気に入らないことがあると大泣きし、癇癪を起こしていました。当時は、癇癪が習慣化してしまっていたのだと思います。
また、癇癪が起こると多くのママが「何とかして落ち着かせなければ!」と思うのではないでしょうか。私もその1人でした。
共感の声がけをしたり、抱きしめたりするけれど、癇癪は余計にひどくなってしまいました。
それは、癇癪の最中の脳はキャパシティがとても小さくなっているからなのです。
ストレスもいっぱいなので、何かを言ったり抱きしめる対応は子どもにとっては不快な刺激となり、火に油を注ぐのと同じ状態になってしまいます。
ここで重要になってくるのはママの対応です。
間違った対応方法を続けていると、癇癪を悪化させてしまいます。
では、癇癪に対する正しい対応とはどんな方法でしょう?
家ですぐにできる2つの対応方法をご紹介しますね。
感情を切り替える2つの工夫
子どもの癇癪に巻き込まれないこと!
癇癪の最中の脳はキャパシティがとても小さくなっています。例え叱っているのではなくても子どもには刺激になってしまい、さらに怒りを増長させることになってしまいます。
何時間も怒ったままということはないので、子どもを刺激せずに待ちましょう。
3歳頃は子どものそばを離れようとすると、泣き叫びながら追いかけてくることもあるので、近くでそーっと見守るのがベストです。
重要なことはママのイライラオーラを消すこと!否定的なオーラも子供の怒りを増長させてしまいます。
子どもから離れられるのであれば、「癇癪なんて気にしてませんよ〜」ぐらいの態度で家事や他のことをするのも手です。
落ち着いてきた子どもを実況中継する!
子どもが落ち着いてきたらすぐに「落ち着けたね!」など子どもの行動を実況中継します。
本人に落ち着けていることを気づかせてあげましょう。
娘の場合は、落ち着くと自分の気持ちを話してくれたので「そっか、教えてくれてありがとう。よーく分かったよ」「ちゃんと自分の気持ちが言えたね」「自分で落ち着けたね」などの声かけをしました。
すると、癇癪を起こしてから落ち着くまでの時間が短くなり「〇〇が嫌だったから泣いたんだよ」と感情を切り替えることができるようになりました。
さらには、これまで癇癪が起きていた場面でも、「泣かないで、自分でできるよ」など落ち着いて行動できるようになったのです。
「落ち着けた」という記憶を脳に残すことで、「自分で落ち着くことができる」という経験につながって、感情の切り替えが早くなったのです。
娘の癇癪に怯えながら過ごしていたのが嘘のように、穏やかな日々を過ごすことができるようになりました。
2つの対処法を繰り返すことで、癇癪が落ち着き、感情を切り替える力がつくはずです。癇癪にお困りのママはぜひ試してみてください!
<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
仲村まな