毎日同じ服を着たがるお子さんに困っていませんか?
子どもが同じ服ばかりを着たがる、こだわりが強いお子さんに困っているママはいませんか?服はたくさんあるのに、特定の服ばかりを好み、ママが他の服を提案しても「イヤだ」と拒否。
お気に入りの服が乾いていなかった朝は大変なことに!
「いつものじゃなきゃイヤだー!」と着替えが進まないと、ママもイライラしてしまいますよね。
特にタイムリミットのある朝の時間帯だと余計にイライラしてしまうのではないでしょうか。
我が家の3歳の娘もこだわりが強く、毎日同じ服を着たがり困っていました。
こだわりが強い!いつも同じ服を着たがる3歳児
3歳の娘にはお気に入りのズボンがあり、そればかりを履きたがりました。
かたい
冷たい
痛い
チクチクする
など様々な理由で他のズボンを履きたがりませんでした。
ボロボロになって色あせていても同じズボンを履きたがるので、私としては恥ずかしい気持ちにもなりました。
「新しいズボンを買ってあげなさいよ」と言われることもあり、私がきちんとしていないと見られてしまう気がして、他のズボンを無理やり履かせようとしましたが、他のズボンを履くことによって娘が癇癪を起こしてしまい、うまくいきませんでした。
さらに、服が濡れることも極端に嫌がるので、出かける直前にお気に入りの服が濡れてしまうと最悪の事態に!
このズボンは履きたいけど、濡れているのはイヤだ!と、激しい癇癪を起こしていました。
濡れているところをドライヤーで乾かせば、ズボンを履いてくれるのですが、登園前の朝は本当に大変でした。
どうして、服へのこだわりが強くなってしまうのでしょうか。
服へのこだわりが強いのはなぜ?
服へのこだわりが強いのはなぜでしょうか?それは、2つの理由が考えられます。
- 感覚過敏があること
- いつもの服で脳が安心感を得ようとしている
感覚過敏とは?
感覚過敏とは、
聴覚(太鼓や花火の大きな音が苦手)
触覚(特定の肌触りの服を好む)
視覚(光が眩しい)
など他の子どもなら気にならない刺激に過敏に反応してしまうことです。
感覚を処理する脳の発達が未熟で、感覚刺激を適切に処理することができず、過敏に反応するのです。
感覚過敏のない人にはなかなか理解が難しいので、このような知識がないと、ただのわがまま、駄々をこねているだけだと思ってしまいますよね。
私も少し濡れただけでも着替えようとする娘に「そのぐらい大丈夫!すぐ乾くから」と言っていました。
着替えを阻止され、癇癪を起こす娘にイライラする私。娘の感覚過敏をただのわがままだと思い悪循環に陥っていました。
感覚過敏が子どもにとって大きなストレスになる場合もあり、ただのわがままと考えるのではなく、正しく理解し、対応してあげることが大切です。
感覚過敏の程度によっては、我慢できてしまう子どももいるため、ストレスを溜め込まないように注意深くお子さんの様子を観察することも大切です。
脳が安心感を得ようとしている
新しい服を嫌がったり、いつもと同じ服を着たがるのは、新しいものよりも自分に馴染んだ肌触りの良いものを着ることで脳が安心感を得ようとしているのです。
子どもが安心するためのルーティンと考えてみましょう。
「このズボンを履くことで、安心感を得ているんだな」
そう考えることで、私も腑に落ちイライラすることが減りました。
こだわる理由が分かったので、あとはどのように対応するかです。
では、実際に私が行った対応方法をお伝えします。
こだわりが強い子への正しい対応。ママもこだわりを捨ててみましょう!
私が行った対応、それは
<こだわりをやめさせようとしない=他のズボンを無理やり履かせようとしない>
それだけ!?
と思われた方がいるかもしれませんが、これが一番重要なことです。
ママが他の服にこだわることが子供のストレスになってしまい、
同じ服を着る行動が強化されてしまう=その服を着たくなってしまうのです。
ママも他の服を着せるというこだわりを捨てて、「まあ、いっか」の気持ちで接してみましょう。
私は「まあ、いっか」のマインドになったことで、とても気持ちが楽になりました。
その後の娘の変化はというと、
ある朝、お気に入りのズボンが乾いていないことがありました。私は内心焦りましたが…娘が「このズボンでもいっか!」と他のズボンを選んだのです。
いつの間にか、娘自身のこだわりが和らぎ「まあ、いっか」のマインドになっていました。
それからは徐々にお気に入りのズボンへのこだわりが減り、違うズボンを履くことへの抵抗がなくなりました。
こだわりが強すぎて日常生活に困りごとが起きていると、こだわる理由が理解できず、「なんで?どうして?」とこだわりをやめさせようとしてしまうことが多いと思います。
キーワードは「まあ、いっか」です。
こだわりが強いお子さんにお悩みの方はぜひ、一度ママ自身もこだわりを捨てて上手に付き合っていく方法を見つけていきましょう。
<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
仲村まな