境界知能の特徴とは?やめてと言うと繰り返す・・鉄板技のスルーで、でもうやらなくなる!

「やめて!」と言うと、
かえって同じ行動を繰り返してしまうお子さんの行動に困っていませんか?

実は、それには理由があり、
適切な対応をすることで驚くほど改善できます。

この記事では、「鉄板技のスルー」を使った
解決法と成功エピソードをご紹介します。

 

 

「やめて」と言うと繰り返す理由

まず、「やめて!」と言うと、
なぜ同じことを繰り返すのかを考えてみましょう。
この背景には、こんな理由があることが多いんです。

  1. 親の反応が面白い
    お子さんはママの「やめなさい!」という慌てた声や驚いた顔を「面白い」と
    感じてしまうことがあります。それが楽しくて、もっと試したくなるのです。

  2. 注目されたい気持ち
    境界知能のお子さんは「注目される」ことに敏感です。良い行動でも悪い行動でも、親が強く反応してくれると「これをやればママが見てくれる」と学んでしまいます。

  3. なぜやめるべきか分からない
    ただ「やめて」と言われても、それがなぜダメなのか、お子さんには伝わりにくいことがあります。「やってはいけない理由」が理解できないため、興味本位で続けてしまうのです。

 

 

「スルーしたら靴を投げなくなった!」

私の生徒さんの中に、こんなお悩みを持つママがいらっしゃいました。

その方は年長さんの境界知能のお子さんを育てていて、
幼稚園のお迎えのたびに、
お子さんが靴を脱いで「えいっ!」と投げてくるのが悩みだったんです。

しかも、投げる先はいつもママ!
もちろん、最初はびっくりしますし、
「やめて!」「靴を投げるのはダメだよ」と叱るのですが、
それを繰り返しても、次の日もまた靴を投げる……。

彼女は、「これをどうにかしたいけど、どうすればいいのか分からない」
と頭を抱えていました。

そこで提案したのが「鉄板技のスルー」でした。

靴を投げたときに「やめなさい!」と反応せず、無表情で無視する。
そして、投げるのをやめた瞬間に「靴を置いてくれてありがとう」と褒める。
この方法を試してみてもらいました。

最初は「本当に効果があるのかな?」と半信半疑だった彼女ですが、
数日後に驚きの報告が!

「先生、本当にびっくりしました!
 スルーしてたら、三日目から靴を投げなくなったんです!」

このママはお子さんが靴を投げずに履けた時に
「靴を履けたね」とポジティブな声かけを続けた結果、
お子さんは靴を投げる代わりに、靴を履いたら「ママ、見て!」と
いい行動で注目を求めるようになったのです。

 

 

鉄板技のスルーのやり方

スルーを効果的に使うためには、次のポイントを意識してくださいね。
ママが反応しないって少し難しいので、詳しく解説します。

 

1. 感情を抑えて冷静に対応

靴を投げられても、慌てたり怒ったりせず、表情を変えないことが大事です。
いつもと同じ平静な態度をキープ!
「何もなかったかのように」他のことに意識を向けてください。

2. 危険な行動には先に対策を

もし投げたものが危険な場合は、事前にその物を手の届かない場所に移すなど、
環境を整えることが大切です。

3. 良い行動をすぐに褒める

投げるのをやめた瞬間や、靴をそっと置いたときには、
「靴を置けたね!」と具体的に褒めます。

 

スルーの効果とは?

スルーの効果は、お子さんが「これはママの注目を引けない行動だ」と
学ぶことにあります。

一方で、良い行動をしたときに褒めてもらうことで、
「こうすればママが喜んでくれる」と理解して。

ママがスルーした行動は減り
ママが注目した行動が増えていきます!

今まで反対の対応をしていたーというママ
今日からぜひ、お試しください。

 

この記事を書いた人

私は小学校2年生の男女の双子を育てています、
息子はダウン症を伴う知的障害があり、
最初は彼のサポートに全力を注いでいました。

ですが、長女が小学校入学2週間で不登校になったとき、
「本当に助けが必要だったのはグレーゾーンの彼女だった」
と気づいたんです。

普通級で頑張る彼女の「できない」が
続く毎日を変えるために、
私は【やらせずにできる】
おうち教育メソッドを作りました。

このメソッドはママの声かけを変えるだけ。
子どもが自分から動き出し、「できる」を増やしています。

お母さんの声かけが変われば
知的グレーゾーンの子どもは劇的に変化します。

お子さんの今も未来も諦めなくていい、
一緒に進んでいきましょう!

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