朝の支度が遅い我が子に悩んでいませんか?
限られた朝の時間。お母さんは分刻みのスケジュールで大忙しですよね。そんな時、起きてきたお子さんが、いつまでもパジャマで遊んでいたり、テレビの前に座って動かなかったり…。
私も、小学生の息子の朝の支度が遅いことに困っていました。なかなか着替えが進まない息子にイライラし、「早くしなさい‼」と言えば言うほど、息子も反抗して、朝から親子バトルになってしまっていました。
朝から叱られ、腹を立てたり、しょんぼりしながら学校へ行く息子を思うと、私も何とか叱らずに対応ができたらと考えたのです。
なぜ「早くしなさい‼」に効果がないのか
なぜ「早くしなさい‼」に効果がないのでしょうか。また、そもそもなぜ朝の支度が遅いのでしょうか。それには、人が行動するまでの脳の仕組みが関わっています。
人が行動するまでの脳の仕組みはこうなっています。
人の話を聞く
↓
話を理解する
↓
行動する
このことから分かるように、「聞く」ことは、人が行動するときの最初の入り口です。ここでつまずいてしまうとその先に進むことができません。
息子がなかなか行動できないのは、「聞く力」が育っていなかったからでした。
また、人は言葉の内容よりも、相手の表情を優先的に受け取ってしまいます。
私も最初はソフトな口調で話しかけていましたが、動かない息子の態度にイライラして、だんだんと口調も強くなり、顔も怒った表情になっていました。これでは、息子は私の話を聞ける状態ではなかったと思います。
また、よく言っていた「早く着替えなさい」「何度言ったら分かるの」「早くしないと学校に遅れるわよ」はできていないことに目を向けた相手を否定する言葉です。息子は、自信を失い、スムーズに動けなくなってしまっていたのです。
できるのにやらない子に
学習習慣が身に付く!
優しい叱り方がわかります!
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着替えが進まない小学生がサクッと終わる!ママの声かけ
では、どのような対応をすればいいのでしょうか。私が取り組んだことをお伝えします。
まずは、いままでの「できていないこと」に目を向けていたことをやめて、その代わりに「できている」ことに着目します。そうすると、小さなことでもできていることが見えてきます。
・起きてきたこと
・着替えようとしていること
・着替えようとして服を脱いだこと
・テレビを見ながらでもシャツは着ていること
すると、こんな声かけに変わってきます。
「おはよう!起きてきたんだね」
「おっ!着替えようとしているんだね」
「服を脱いで、次はシャツを着ようとしているんだね」
「テレビで今何をやっているの?あ、シャツを着て、次はズボンを履くところかな?」
声をかけるときは、笑顔でにこやかに、がポイントです。私は無意識にやってしまっていた、ため息も封印しました。
このように、息子が私の話を聞く環境を整えていきました。
しばらくこの対応を続けたところ、息子は朝の支度がスムーズになり、着替えもサクッと終わるようになってきました。自分が「できていること」に気づき、小さな成功体験が積み重なったからだと思います。
私も叱ることが減り、笑顔で息子を送り出すことができるようになりました。
朝の支度が遅い小学生のお子さんへの対応でお悩みでしたら、「〇〇できている」の視点に変えた対応を試してみてください。お子さんの朝の支度もスムーズになってきますよ。
よかったら参考にしてくださいね。
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執筆者:山田あき
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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