気が散りやすい子どもがたった1回の指示出しで行動できる!ポイント5選

マイペースで行動がワンテンポ遅れている、気が散りやすいので話を最後まで聞けない子のお母さん。何度同じことを言っても、お子さんが動かず困っていませんか。伝え方のポイントを押さえると、お子さんの理解がぐんと伸びて行動できるようになりますよ。
 

気が散りやすい子どもに何度も同じことを言っていませんか?

 

毎日毎日、同じことを何度も言うのに、行動が全く定着しない。お母さんは毎日大変ですね。お子さんには他にもこのような困りごとがありませんか。

 

・話しかけても、聞いているのかいないのか、返事はするけれど生返事

・お母さんに言われたことがすぐに理解できず、行動に移せないことが多い

・授業中に周囲の様子を見てから、ワンテンポ遅れて行動する

・何をすればよいのか分からず、何度も先生に質問をする

・気が散りやすいので、問題を解く時間も外をみたり、髪の毛を触ったりとマイペースで焦らない

 

このようなお子さんは、実は聞いているけれど、聞いたことを理解できていないため、行動に移すことが遅れてしまいがちなのです。

 

学校では、先生からの指示を聞いたものの、無意識のうちに気が散って、集中できない間に先生から次の指示が出て、周りの子からワンテンポ遅れてしまいます。「今、何をするんだっけ?」という状態で、キョロキョロと周りを見てから何とかついていっています。

 

先生も、やっていない子や騒がしい子は目につくので、声をかけやすいのですが、少し遅れながらでも授業を受けていている子は、マイペースでやっているんだなと思われ、気づかれにくいです。

 

 

お家では、お母さんが何度言ってもお子さんに伝わらないことにイライラしながら会話を始めてしまい、とうとう「早くしなさい!何度言ったら分かるの!」と怒りが爆発してしまいます。

 

お子さんも「聞いてるよ!うるさいな‼」と反抗して親子バトルが始まってしまいます。

 

聞いているなら、やればいいのに…。とモヤモヤしますね。どうすれば、何度も言わずに一度の指示出しで動けるようになるのでしょうか。

 

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気が散りやすい子が一度の指示出しで動けない理由とは?

 

それでは、気が散りやすいお子さんが一度の指示出しで動けない理由をお話ししますね。

 

お母さんは、「聞いているのなら、動けるはずでは?」と思っていませんか?答えは「×」です。

 

実は、聞いてから行動するまでには、次のような脳の仕組みがあります。聞いたことを理解するというステップがあるのです。

 

聞く

理解する

行動する

 

まず、最初のステップである聞く力が弱いと、言葉を正しく聞き取ることができません。そうなると、次のステップである聞いた内容を理解することが難しくなります。結果として、なかなか行動できなかったり、行動が遅れがちになるのです。

 

また、大人と比べると、子どもは耳に入ってきた情報の20%くらいしか届いていないと言われます。脳の処理がゆっくりなのですね。

 

 

学校では、先生からの最初の指示を理解しようとしている時に、もう次の指示が出ていてついていけていません。

 

家では、何回も声をかけられ、お母さんがとうとう怒り出したくらいのタイミングで、やっと声をかけられたことに気づいているのです。決して悪気があったわけではなく、怠けているというわけでもなく、気が付いたらお母さんにいきなり怒られているという状況なのです。

 

想像してみてください。「何か話しかけられたな」と気づいたら、相手がものすごく怖い顔で、「早くしなさい!」と怒っているのです。

 

どうして怒ってるの?と理不尽に感じてしまいますよね。動けずフリーズしてしまったり、反抗的な態度が出てしまうのも仕方がないと思えます。

 

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たった1回の指示出しで行動できる!ポイント5選

 

ではどうすれば、お子さんが聞きやすく、聞いたことを理解し、行動できるようになるのでしょうか。伝え方のポイントを5つお伝えします!

 

 

1.言葉を短く、簡潔にして、ゆっくり話す

あれもこれもと言いたくなりますが、長く話すと、理解できていないままになってしまいます。また、気が散りやすいので最後まで聞けません。

 

脳の処理がゆっくりですので、ゆっくり話すことを心掛けてください。

 

 

2.わかりやすい言葉で話す

難しい内容は、かみくだいて簡単な言葉で伝えます。

 

例えば、「お部屋を片付けてね」と言われても、お子さんは何をどうすればよいか分かりません。「服はこのカゴに入れよう」「車のおもちゃはこの箱に入れよう」というように、「片付ける」ことを分解して指示出しします。

 

 

3.表情に気を付ける

耳から入る言葉以上に視覚から入ってくる情報に子どもは敏感です。怖い顔をしているというだけで、相手の話を聞こうとしなくなってしまいます。怒っていなくても、真顔は案外怖い顔ということもあります。笑顔でいることが一番ですが、口角を少し上げるだけでも表情も心も穏やかになります。

 

 

4.言葉だけではなく、絵や図を使う

耳からの情報だけではなく、視覚からの情報を入れることで、より理解がしやすくなります。ホワイトボードや、スケッチブックを活用してやることをリストにすると、やり忘れも防げますね。

 

 

5.待つ

これが一番大事なポイントです。子どもの脳が処理をするスピードは、とてもゆっくりです。耳で聞いたことを理解しようと脳で処理をしている時に、次から次へと話しかけてしまっては、理解することにたどりつかないのです。

 

なお、1回目で話しかけて「聞いていないな」と感じた時は、しばらく間を置いてから、1回目と同じトーンで話しかけてくださいね。

 

以上が5つのポイントです。 

 

いかがでしたか。マイペースで気が散りやすいお子さんの対応をする時は、お子さんの状況を観察しながら「待つ」気持ちを持ち、その他のポイントを押さえながら会話をしてみてください。とりかかりやすいポイントから始めていただけたらと思います。

 

そうすることで、お母さんの言葉が、じわーっとお子さんの脳のネットワークを通り、行動し始めますよ。お子さんの脳で起こっていることを想像できるようになると、お子さんが行動した時に「聞いて、理解して、行動したんだ!」と分かって嬉しくなりませんか。ぜひその嬉しい気持ちもお子さんにも伝えてくださいね!

 

すると、お子さんもだんだんと素直さを取り戻し、お母さんが何度も言わなくても1回の指示で行動できるようになります。学校でも、ワンテンポ遅れることなく行動できるようになっていきます。

 

よかったら、参考にしてくださいね。

 

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執筆者:山田 あき

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 

 

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