
こんにちは!
セルフラーニング・アカデミー編集部です。
今回はNicotto講座で月2回開催している勉強会の様子をお届けしますね!
「うちの子、努力ができない・・・」そんな悩み、ありませんか?
私たちは「自学力をおうちで育てる!」をテーマに、学習障害(LD)グレーゾーンを育てるママたちが集まり脳科学や発達科学、心理学の観点から子どもの発達を継続的に学び、我が子の脳を育てるコミュニケーションを実践しています。
今回の勉強会では、目標に向かって努力ができない発達障害グレーゾーンの子どものコツコツ頑張る力を育てた記録の発表がありました。
・目標に向かってコツコツ頑張ることができない
・最初はノリノリで始めたのに、三日坊主で終わってしまう
・ちょっとした失敗でやめたくなる
・結果がすぐに出ないとやめてしまう
・目標が大きすぎて挫折する
コツコツ目標に向かって努力ができない発達障害グレーゾーンの子どもに悩むママって実は多いんです。
発達科学コミュニケーショントレーナーのこばやしさんには、小学校6年生の男の子がいます。
一生懸命練習して走り幅跳びの学校代表になった息子さん。
ところが天候の関係で練習回数が減っていき、本番まであまり練習ができなくなってきているのに、焦っている様子もなく、また、自分から目標に向かって頑張ろうとしている様子がないことに焦りを感じていました。
「どうしてコツコツ目標に向かって続けることができないんだろう…せっかく選手になったのなら、頑張ってほしい!」とこんな思いがあったそうです。
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ママが知っておきたい、目標に向かって頑張れない理由とは?
「どうしてうちの子は努力ができないんだろう…」そんなふうに思ったことはありませんか?
それは子どものやる気が足りないからではありません。実は、脳の働き方が少し違うからなんです。
目標までの道すじを考えるのが苦手
物事を続けるためには、「どうやってやるか」「何をすればいいか」を自分で考えて、続けていく力が必要です。
私たちの脳の中には司令塔のような役割をしている部分があるのですが、実は小学生のうちはまだ育っている途中。さらに、発達に特性のある子は、この部分がうまく動きづらいことがあります。
ですから、
・やろうと思っても何から始めていいかわからない
・気がついたらほかのことに気を取られている
・ゴールまでが遠く感じてあきらめてしまう
ということが起きやすくなります。
すぐにごほうびがないとやる気が出ない
人は「頑張ったらいいことがある!」と思うとやる気が出ます。
ところが発達に特性がある子は、脳のエンジンがかかりにくく、
・すぐに楽しいことがないとやる気が出ない
・ちょっとの失敗で「もうやーめた!」となる
ことがよくあります。
「あとでやる」が「ずっとあと」になってしまう
「今やること」と「あとでいいこと」が頭の中でつながりにくく、「今がんばれば、あとでいいことがあるよ!」という声かけも、あまりピンときません。
その結果、「今はまだいいや」「あとでやる」と言いながら、ずっと手をつけない…なんてことにもつながってしまいます。
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目標に向かって努力ができる子に育てるための工夫
目標に向かって努力ができないのは、脳の特性によるものだと分かっていても、毎日の声かけや関わりに悩むママも多いですよね。
そこでこばやしさんは、息子さんのことを理解して少しずつ対応を変えられました。すると、「目標に向かって努力ができる力」が育ってきたそうなんです。
1.自分ごとに変える声かけで、やる気スイッチON!
ある日、部屋でこばやしさんが「走っていってジャーンプ!」とふざけていると、リラックスしていた息子さんが「ママ、何してるの?」と反応されたそうなんです。
「え?ママ、陸上の選手に選ばれたから練習中~♪」と返すと、「それ俺だよ!やばい、練習しなきゃ!」と笑いながら、スイッチが入りました。
楽しさの中で、自分のこととして意識できた瞬間でした。
2. 得意なことに気づくと、やる気が自然にわいてくる!
本当は100メートル走に出たかった息子さん。ですが選ばれたのは走り幅跳び。少し悔しさもあったようです。
そこでこばやしさんは「100メートル走は才能が必要。だけど走り幅跳びは、走る力とジャンプ力のかけ算でできるんだって!」と伝えました。
すると息子さんは、「かけ算!俺得意じゃん!頑張るわ!」と前向きになったそうなんです。
「できるかも」と思えるだけで、子どものやる気はぐっと変わりますよ。
3.一緒に作戦会議!「自分だったらどうする?」を考える時間に
「どうやって本番まで頑張る?」と息子さんと作戦会議をすることにしたこばやしさん。
授業で習った大好きな野球選手が使用していた9マス目標達成シートを思い出し、一緒に見直されました。
「どうしてこの項目を入れたんだろう?」「◯◯なら、どうする?」と問いかけながら、息子さんが自分で考えるきっかけを作られました。
さらに、走り幅跳びのポイントをクイズ形式で出すと、楽しみながら理解が深まる様子が見られました。
4.小さなご褒美と振り返りで、“続けたくなる仕組み”をつくる
目標シートを作ったあとは、毎晩「今日はどれができた?」と振り返りタイム。
1マス達成ごとに「好きなキャラクターのカード1枚!」のご褒美つきで、モチベーションもアップされたそうなんです。
うまくいかない日も、「どうしてうまくいかなかったのか?」「次は何を気をつける?」と話し合うことで、前向きに行動できるように変わっていきました。
行動の変化が、言葉と自信に表われるように!
「助走の距離が合わなかったから次は調整してくる」
「着地は両足そろえるのがコツなんだよ」
「1回目は安心のため、2回目で全力を出す作戦にした」
「お風呂の前に宿題も全部終わらせておいた!」
こんなふうに、毎日いろんなことを考え、工夫し、言葉にして伝えてくれるようになりました!と教えてくださいました!
参加したメンバーからは

「親が決めるのではなく、子どもと相談しながら進めているところがいいと思いました!子どもの意見も聞きながら一緒にやってみます!」

「わが家では、憧れている子を想像できるような言葉がけをしています。見るのが得意だったら動画を見て気づかせたり、憧れの子になるためにどうしたらいいのか一緒に作戦会議をするのがいいと思います。」
という意見も飛び出しました!
やる気は「出させる」ものではなく、「引き出す」もの。その子の得意や感情、興味をうまく使って、自分ごとに変えていく関わりがカギなんだと、改めて感じました。
次回の活動もお楽しみに♪
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執筆者:松田あいり
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
目標に向かって努力ができない子の頑張る力を育てる方法を紹介しています!