書字障害グレーゾーンの小学生が1日3分のトレーニングで漢検に合格できた方法

漢字が苦手、字を書くことすら嫌がる、書字障害グレーゾーンの小学生が、毎日3分のトレーニングと「肯定的な声かけ」で漢字検定に挑戦!観察と工夫によってきれいに書けるようになり、漢字検定にも合格できた実例をご紹介しますね。

 漢字が苦手で、書くことさえ嫌がる子どもに悩んでいませんか?

 

小学校では、毎日のように漢字の宿題が出ると思いますが、どのように取り組んでいますか?

 

・漢字がマスの中に収まらない

・書き順がバラバラ

・何の漢字が書いてあるのかわからない…

 

このように、漢字が苦手で、書くことさえ嫌がる我が子に悩んでいませんか?

 

我が家には小学2年生の息子がいますが、まさにこの状態でした。漢字を書くと疲れてしまい、すぐに雑になったり早く終わらせたい一心で、漢字を適当に書いてしまう息子。

 

まずは漢字の宿題を終わらせたことを褒め、その上で「ここだけ直してみようか」と声掛けを工夫していましたが、それさえも嫌で「せっかく書いたのに!」と泣いて怒り、毎日バトルの日々でした。

 

 

実は書字が苦手な子どもには、学習障害の中でも書字障害グレーゾーンの特性を持っているケースも少なくありません。

 

書字障害(ディスグラフィア)とは、知的な発達や学習能力に大きな遅れがないにも関わらず、「文字を書くこと」だけが著しく困難になる状態を指します。

 

・漢字やひらがなの形が極端に崩れてしまう

・書き順がバラバラで正しい順序で書けない

・マス目に収まらず字がはみ出してしまう

・書きたいことは頭に浮かんでいるのに、文字にするのに時間がかかる

・繰り返し練習しても、定着が難しい

 

といった傾向が見られます。

 

そんな漢字を書くことすら拒否していた書字障害グレーゾーンの息子が、毎日3分の練習と肯定的な声かけを続けることで、なんと漢字検定に挑戦し、合格まで果たしたのです!

 

今回はその実践したおうちでできるトレーニングをご紹介しますね。

 

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漢字を書くのを嫌がる理由とは?

 

まず、どうして書字障害グレーゾーンの子どもは漢字を書くのを嫌がるのかをお話ししますね。

 

まず言語の発達は「聞く→話す→読む→書く」という順番で進みます。

 

つまり「書く」が難しいのは自然なこと。最初から完璧を求めると、子どもが「やりたくない」と拒否してしまいます。

 

そして書字障害の背景には、いくつかの要因があります。 

 

・視覚認知の弱さ:字の形を正しくとらえるのが難しい

・空間認知の弱さ:マス目に文字を収めるのが苦手

・ワーキングメモリの負担:書き順や形を覚えながら書くのが大変

 

これらは本人の努力不足ではなく、脳の情報処理の得意・不得意の差によるものです。

 

そのため書字障害グレーゾーンの子どもたちは、視覚認知や空間認知などの機能に課題を抱えているので、漢字学習が難しい傾向があります繰り返し書かせる学習方式はかえって負担になり、否定的な感情を引き起こし、漢字を書くことを嫌がることが多いです。

 

大切なのは「無理にたくさん書かせること」ではなく、子どもに合った方法で小さな成功体験を積み重ねることです。

 

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書字障害グレーゾーンの子どもに合った1日3分の漢字トレーニング

 

それでは今回私が取り組んだ、書字障害グレーゾーンの子どもに合った1日3分の漢字トレーニングをご紹介します。

 

ポイントは3つあります。観察、1日3分のトレーニング、そしてママの声かけです。

 

 

子どもを観察して最適な方法を見つける

 

まず、子どもをよく観察して最適な方法を見つけることから始めましょう。

 

なぜ息子は漢字を書くことを嫌がるのかを観察してみると、縦に文字を追うのが苦手で、横にすると読みやすいことがわかりました。そのため、漢字の見本を横に置いて練習してみました。

 

また、紙に書くことが負担になっている様子も見られたので、大好きなiPadアプリを取り入れたところ、毎日ワクワクしながら取り組めるようになりました。

 

さらに、勉強するタイミングを色々試した結果、寝る前が一番落ち着いて集中できることも発見。

 

子どもの特性に合わせて環境を工夫することが大切です。

 

1日3分のトレーニング 

 

次に、毎日3分のトレーニングを習慣化してみましょう。

 

漢字検定では「読み・書き取り・画数」が出題されますが、3分では全部をカバーできません。それでも大丈夫!大切なのは「毎日できた」という行動そのものです。

 

例えば、「今日はどれに挑戦する?」と声をかけて、子どもに練習内容を選ばせます。

 

短い時間でも自分で選んで取り組むことで、勉強への前向きな気持ちが育ちます。

 

短時間の積み重ねが、確実に力につながるのです。

 

肯定的な声かけで自信をつける

 

最後に、肯定的な声かけを徹底しましょう。

 

わからない問題が出たら、「これは〇〇って読むんだよ」と答えを教えてみてくださいね。翌日に同じ問題が出たら、まずはヒントを与え、それでもダメなら再び答えを伝えます。

 

「この問題、ちょっと苦手なんだね!」と笑顔で声をかけると、子どもはリラックスして取り組めます。続けていくと、「まだ答え言わないで!」と、自分で考えたいという意欲が出てくることもあります。「できた!」を積み重ねることが、モチベーションに直結するのです。

 

非常識に思えるかもしれませんが、答えを見ても大丈夫。写すことも立派に脳を使っています。


漢字検定の練習では、「毎日3分続けられた」という行動自体を褒めてあげましょう。大切なのは、「毎日続けられたこと」そのものを認めてあげることです。

 

 

こうして観察、1日3分のトレーニング、そしてママの声かけを1ヶ月ほど続けたところ、まさかの漢字検定に合格することができました!

 

そしてアプリでやっていた漢字練習でしたが、なんと学校の漢字練習までマス目に収まって書けるようになったのです!

 

今回ご紹介したように、毎日の小さな積み重ねがマス目に収まって書くこと、書き順通りに書くことが習慣づいたのだと思います。

 

漢字検定まで今回は1ヶ月と少しの間でしたが、短期間だったのも継続できた理由の1つ。書字障害があっても工夫次第で克服できるんです!

 

「漢字が苦手だから無理」と思わず、まずはお子さんの得意な形で「できた!」を積み上げることから始めてみましょう。

 

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執筆者:前田みづき

(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 

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