歴史を覚えられない発達障害グレーゾーンがスッと覚えられるようになる!ママの関わり方のコツ【勉強会レポート】

こんにちは!

セルフラーニング・アカデミー編集部です。

今回はNicotto講座で月2回開催している勉強会の様子をお届けしますね!

 

覚えることが多く、目に見えない歴史を中々覚えられない!発達障害グレーゾーンの子は多いですよね。そんな覚えるのが苦手な子に、体験学習を通して「僕は体験した方が覚えられるんだ!」と自信をつけさせた方法をご紹介します。
 

歴史を覚えられない発達障害グレーゾーンの子に悩んでいませんか?

 

私たちは「自学力をおうちで育てる!」をテーマに、学習障害(LD)グレーゾーンを育てるママたちが集まり脳科学や発達科学、心理学の観点から子どもの発達を継続的に学び、我が子の脳を育てるコミュニケーションを実践しています。

 

今回は、歴史を覚えられない発達障害グレーゾーンの子が「自分は体験した方が覚えられる!」と楽しく覚えられた記録のシェアがありました。

 

発達科学コミュニケーショントレーナーのこばやしさんには、小学校6年生になる息子さんがいます。

 

高学年になり、板書や覚えることが多くなってきた歴史に対して「嫌だな」と苦手意識を抱えられていた息子さん。

 

また、覚えていてもあまり興味がないことは、何となくでしか覚えられていないことに対して「知ることが楽しい!自分なりの学びの工夫ができるようになってほしい」とおっしゃっていました。

 

覚えることが多かったり、漢字がたくさん出てくる歴史は覚えるのに一苦労しますよね。

 

歴史が覚えられない!という発達障害グレーゾーンのお子さんは多いのではないのでしょうか?

 

次から、なぜ覚えるのが苦手なのか説明していきますね。

 

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覚えるのが苦手な子の頭の中で起きていること

 

歴史を覚えられない発達障害グレーゾーンの子は「やる気がない」のではなく、脳の特性や理解の方法が少し違うからなんです。

 

目に見えないことを考えるのが苦手

 

社会や理科では「なぜ戦争が起きたの?」「電流は見えないのに、どうして流れているとわかるの?」といった、「目に見えないこと」を考える場面が多く出てきます。

 

こうした理解には脳の「司令塔」である前頭前野の働きが必要ですが、発達障害グレーゾーンの子どもはこの部分がまだ未熟だったり、情報の受け取り方に特徴があったりします。

 

結果として、イメージするのが難しく、理解につまずきやすいのです。

 

情報を覚えて整理するのが難しい

 

社会は年号や地名など覚えることが多い上に、先生の話や資料を同時に処理していく必要があります。

 

この処理をするには「ワーキングメモリ」という力が必要不可欠です。

 

ワーキングメモリは情報を覚えておきながら、頭の中で考える力のことで「脳の黒板」と呼ばれたりします。この黒板が大きいと情報が上手に整理できますが、この黒板が小さいと、情報を整理できず、必要な情報がこぼれ落ちてしまうのです。

 

興味がないことは記憶に残りにくい

 

脳は「感情とセット」になったことを覚えやすい仕組みを持っています。

 

発達障害グレーゾーンの子はこの傾向が特に強く、好きな戦国時代は夢中で覚えられるのに、興味が持てない明治時代の政治はなかなか覚えられない・・・ということがよくあります。

 

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歴史をスッと覚えられるママの秘策とは?

 

調べられた内容から「目に見える形にすること」「感情を動かすこと(楽しい・驚いたなど)」が大事だと理解したこばやしさんは、夏休みを利用して実際に見たり触れたりできる博物館に行かれました。

 

ここから実際にこばやしさんが試した方法をお伝えしますね。

 

行く前の「種まき」クイズ

 

移動中に「関ヶ原の戦いって、誰と誰が戦ったと思う?」といったクイズ形式の声かけをされました。

 

このときは正解させることが目的ではなく、

 

「よくその名前知ってたね!」

「惜しい!」

「なんでその人物知ってるの?」

 

と、子どもの答えをまずは肯定します。

 

さらに「答えは現地で一緒に確認しよう!」と伝えることで、安心感を持ちながら「ミッション感覚」で楽しめるようにされました。

 

親が楽しむ姿を見せる

 

現地に着いてからは、まずは親自身が楽しむことを意識しました!と教えてくださったこばやしさん。

 

「旗を見つけた!何て書いてあるんだろう?」

「大きい!ここに登ったら何が見えるかな?」

「これ何だろう?あっ、解説があるね!」

 

こんなふうに、感じたことを「ひとりごと」のように口にしました。すると、子どもも自然と興味を持ち、「○○って書いてある!」「ママ、こっちにもあるよ!」と、自分から探して教えてくれるようになったそうなんです。

 

会話と体感をセットにする

 

シアターを見た後は感想を言い合い、人物の特徴について会話をされました。

 

「石田三成の兜は牛みたいな角だね」

「徳川家康の兜は葉っぱみたいな形だね」

 

お互いに特徴を言葉にすることで、頭の中にイメージを残しやすくなります。

 

また、触れる展示では刀や銃の重さを体感し、「こんな重いのを持ってよく戦えたよね」と話すことで、歴史を体で感じる経験をされました。

 

こんな経験をした結果、息子さんから「楽しかった!ゲームも楽しいけど、時間があるなら、体験をたくさんしたほうがいいね!歴史を覚えるのが苦手だったけど、こんなふうに体験したらわかりやすい!」という言葉が出たそうなんです!

 

歴史を覚えられない発達障害グレーゾーンの子の「自分は体験したらわかりやすい!」という言葉に、参加したメンバーも自分の事のように嬉しくなりました!

 

他にも、

 

「こばやしさん自身が楽しんでいて、ママが楽しんでいるから自分も楽しい!息子さんが喜んでいる姿が目に浮かびました!ママが楽しむことが大事なんですね!」

「今回は社会でしたが、ママの声かけ次第で他の教科への学習にもつなげられるのではないかと感じました!子どもが興味のあることを使って、楽しく学べる工夫をしていきたいと思いました!」

 

という、息子さんの成長を喜ぶメンバーがいたり、新しい学びの工夫を発見したメンバーもいました!

 

最後に、こばやしさんから

 

「実は、『忘れる→思い出す』ことが記憶の定着のカギになるんです。思い出すことで記憶が定着します。間違えても忘れても大丈夫と思える環境で、ママと会話しながら思い出す力を強くしていきたいですね。これからも親子で楽しく学ぶことを続けていきたいです」

 

とおっしゃっていました。

 

ただ学ぶだけでなく、どうしたら楽しく学ぶことができるのかを常に考えて子どもと接していきたいですね。

 

次回の活動もお楽しみに♪

 

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執筆者:松田あいり

(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

 

歴史を覚えられない発達障害グレーゾーンの子がスッと覚えられる方法を紹介しています!

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