漢字が覚えられないのはADHDの子どもによくある特性です
小学生になり漢字の学習が始まると今まで気が付かなかった苦手が目立つようになります。
特に注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもは、漢字が覚えられない、書くのを嫌がるといった困りごとが出やすいです。
クラスのほとんどの子が9割以上正解する漢字テストでもいつも5割以下、何度書かせても覚えられない、すぐ忘れてしまう…。
そんな心配をかかえていませんか?
そんな時、もっとたくさん書い覚えさせようとしていないでしょうか?
実はそれはあまり効果がありません。
なぜ覚えられないのかを理解して正しいサポートをすれば自ら漢字練習をするようになります。
私の息子も小学4年生頃から漢字が覚えられなくていつもイライラしていました。

私は毎日の漢字練習を見張るようにして何度も書かせていましたが、覚えられないどころか、癇癪をおこし書くのをやめてしまいました。
宿題の時間になると険悪な雰囲気になり、ますます漢字をやらなくなってしまったのです。
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なぜ覚えられないのでしょうか?
ADHDの子どもは脳の前の方にある前頭前野の働きが鈍い傾向があります。
脳のこの部分は一時的に記憶したり、記憶したことを使えるようにする働きがあります。
ワーキングメモリと呼ばれる一時的に記憶しておく、脳のメモ帳のような働きをする部分が弱いので、ついさっき書いた漢字が思い出せないということがおこってくるのです。
更に、ADHDの子の脳は嫌な経験を危険な経験として記憶して残りやすいため、漢字で失敗した経験が重なると、危険なことは避ける、というようにできなくなってしまうのです。
このように脳の特性から漢字が覚えられないので、何回も書かせたり叱っても書けるようにはならないのですね。
漢字を書くという動作には、形を見てとらえる→書き順を覚える→手を動かす、という処理が必要です。
ADHDの子どもは形を見て覚えること自体が難しく、負担になってしまうので書けなくなってしまうのです。

私の息子も細部までよく見て覚えることがとても苦手でした。
線が何本あるのか、上は出るのか出ないのか、日なのか田なのかが把握できずに間違えてしまうので、私が横から
「あ、ちがう、上出るよ」とか「線は3本!」などと言っていたら反発が強くなり、「自分は漢字ができない」と、漢字が嫌いになってしまいました。
漢字学習は小学校、中学校とずっと続くので、嫌いにならないように早いうちに正しいサポートをしていきたいですよね。
それでは、どのようにサポートをすれば良いのでしょうか?
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漢字が覚えられない子どものサポート法
ADHDの子どもは多くの課題を目の前にすると「できない」と判断して動けなくなってしまうので、まずどの漢字を練習するか、本人に選んでもらいます。
1文字でも良いと思います。
宿題の漢字が全部できなくても、それはママが担任の先生にお話すれば良いのです。
「宿題は終わりませんでしたが、この1文字は自分の力で書いて覚えました。今は自分の力でできるようになることで自信をつけている段階なので本日はこの文字のみ提出します。残りの宿題は自宅で追っていきます」
と伝えれば、先生にも納得していただけるのではないでしょうか。
目先の宿題を終わらすことよりも、1文字でもしっかり自分のやり方で覚えた、という方が、子どもの自信になります。
漢字を選んだら、子どもが選んだ漢字を使ってお話を作ります。
例えば、「金」の文字を選んだら、
「〇〇くんは金曜日にお金を持ってお買い物に行きました。ピカピカ光る金色のチョコレートを見つけたのでお金を払って金色のバッグに入れて帰りました」
こんな感じです。
主人公を子どもの名前にして擬態語を入れると興味を持って聞くことができます。
お話をする時、金の所を強調して読むと良いでしょう。
イメージと一緒に楽しく覚えた文字は定着しやすいので、ぜひやってみてください。
次は書く作業ですが、難しい漢字は、ママがわざと1角だけ抜かして書いて、どこの線が足りないかを当てて足りない線を書きこんでもらいます。
又はいくつか文字を書いて正しい文字を当てたり、書き順通りに1角ずつ書くサイトがあるので一緒に見るなどして、視覚から文字の情報を入れていきます。
このように漢字を聴覚、視覚から入れた後に1回だけ書いてみます。
こうしていくと、苦手な単純作業で覚えるよりもずっと定着しますし、継続して取り組めるようになります。
そのうち自分でお話を作ったりクイズを作ったりして、自然に書けるようになっていきます。
この時、やったことを言語化してママが伝えて下さい。
「漢字1文字選べたね」「お話聞けたね」「しっかり見られたね」
このように声かけをしていくと、子どもは「ぼく、できるんだ」と自信をつけていき、自分から取り組めるようになっていきます。

いかがでしたでしょうか?
よろしければぜひ、今日から実践してみてくださいね。
執筆者:白井玲
(Nicotto Projectアンバサダー)
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