学校行事を嫌いにさせない!子どもが本番に挑む事前フォローのやり方

学校生活に疲れやすい繊細なお子さんは、運動会、音楽会、遠足などの学校行事の度に参加が危ぶまれることがあります。学校行事を嫌いにならずうまく参加することができるにはどうしたらいいのか?事前にできるママの対応についてお伝えしていきます。
 

1.繊細な子どもは学校の行事に疲れてしまう

 
繊細タイプの子どもを育てていると、こんな困りごとはありませんか?
 
✔︎ 園や学校の行事が苦手
✔︎ 行事で上手く力を発揮できない
✔︎ 行事前後で体調を崩す
✔︎ 行事前後で感情が不安定になる
 
繊細な子どもたちにとっていつもと違う変化は刺激(ストレス)となります。
 
園や学校生活を送っていると、ずっと同じ…ということはなく、大きな行事へ向けた準備も始まってきますよね。
 
例えば、運動会、歌や演技の発表会、遠足、校外学習などが目前となると
 
✔︎ 練習
✔︎ 先生や家族の期待
✔︎ 自由時間が減る
✔︎ 疲れ
 
などが子ども達の大きな負担になることもあります。
 
 
その負担が心身だけでなく脳を疲労させてしまうため
 
・体調不良を起こしたり
・感情が不安定になったり
・極度に緊張してしまったり
 
日常生活にも影響が出てきます。
 
そのうえ、本番で上手く力を発揮できないということもあります。
 
まさにわが子がそのようなタイプでした。
 

2.行事前になると体調を崩す息子

 
私の息子も集団デビューした時から園や学校の行事は練習時のプレッシャーや疲れに耐えられず、いろいろなハプニングを起こしてきました。
 
・直前に高熱を出す
・前日にアレルギー反応で病院行く
・当日緊張で固まってしまう
・舞台の上でモジモジする
・そもそも参加さえ叶わなかった…
 
ということも何度もありました。
 
 
お家ではバッチリできていてもプレッシャーと緊張に勝てず、外では発揮できないという場面に小さい時から何度も遭遇したのです。
 
そんな苦い行事の思い出が積み重なっていました。
 
では、なぜ毎回行事のある度にいつもと違う様子になってしまうのでしょうか?
 

3.繰り返す拒絶反応には脳に原因があった

 
子どもは何度やっても
 
「上手くいかなかった…」
「緊張した…」
「疲れた…」
 
などの経験をしてしまうと、脳の機能上、その記憶が色濃く残ってしまいます。
 
そして、失敗体験やネガティブな感情の記憶が積み重なれば積み重なるほど子どもたちは苦手意識を持つようになります。
 
そうすると、行事がある度にネガティブ記憶を思い出し行動することを拒否する反応を起こすようになります。
 
 
また大抵そのようなときは、強いストレスを感じていることも多くあります。
 
周りからの何気ないひと言をプレッシャーに感じてしまったり、いつもと違う日常の中で学校の雰囲気がバタバタと忙しく感じてしまうことから、落ち着いて生活を送れず大きなストレスを抱えてしまいます。
 
脳にはそのときの記憶がシッカリとインプットされているので、行事の度に練習が必要だったりいつもと違う雰囲気に遭遇してしまうと、過去のネガティブな記憶が残っているため再びそのときのことが思い出され同じようなことを繰り返してしまいます。
 
この状態をいつまでも繰り返しているとママとしては「本当はできるのに、させてあげられない…。なぜできないの?」と、もどかしい気持ちでいっぱいですよね。
 
では、このネガティブな記憶から抜け出し、お子さんがチャレンジできるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
 

4.行事前のお家での特別対応

 
私は息子の行事への苦手さを解消し、行事にチャレンジできるようにするために、行事の前後で次のような対応で予防線をはり対策してきました!
 
①刺激を減らす
 
 ・ 予定を減らす
 ・ 負担を減らす
 ・ 園、学校、習い事など何かを休ませる
 
②リラックスを増やす
 
 ・好きなことさせる
 ・好きなもの食べる
 ・行きたいところへ行く
 ・お母さんとまったりタイム
 
③母の対応を変える
 
 ・肯定を増やす
 ・甘えさせてあげる
 ・期待値は下げる!!
 ・よーく観察する
 
 
その対応を続けていると、小学2年生の秋、小学校で初めての音楽祭の開催が近づいてくると、息子はいつもしていた
 
「きんちょうする…!!」
 
というカウントダウンをすることがなくなりました。
 
そして今まで見られなかった
 
「誰が見にきてくれるの?」
「何着て行こうかな?」
 
余裕そうな調で本番を迎えることができました。
 
そして本番の日には、堂々と歌って木琴を弾いて、鍵盤ハーモニカを弾いて、笑顔まで見せてくれ、息子が持っている本来の力を発揮することができたのです!
 
「はずかしかったけどたのしかったぁ」
 
と意外と大丈夫だった!のポジティブな記憶と自信の貯金を貯めていくことができました。
 
自信と安心、そして大丈夫だった!の記憶の貯金が心のお守りになったようです。
 
心と脳というのは目には見えないけれど、確実に成長しているんだと実感した日となりました!
 
このように事前にいつもとちょっと対応を変え、ママが対応してあげることで少しずつ子どもへ安心感が伝わり、ネガティブな記憶が薄れ、今までできなかった挑戦もできるようになっていきます。
 
ぜひ、行事ごとで困っているママは試してみてくださいね!
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