1.負けそうになるとマイルールを発動させる繊細な息子
子どもがゲームで負けると怒る。負けそうになると、自分に有利なマイルールを発動する。
「負けず嫌いなだけ?」
「このままで大丈夫?」
そんなふうに悩んだことはありませんか。
わが家には繊細でこだわりが強い小学1年生の息子・ひろくんがいます。
ひろくんが年長の頃、ゲームで負ける度に怒り、時にはかんしゃくを起こしていました。
さらに負けそうになると、”自分に有利なルールを追加する”、”相手に不利なハンデをつける”といった、わがままにも見える“マイルール”を発動させるのです。
「ずるをする子にはしたくない。」
「お友達に嫌われることがないようにしてあげたい。」
「負けても我慢できる子になってほしい。」
そう思って注意していましたが、改善するどころか、ひろくんは「もうやらない!」とゲーム自体を拒否するようになっていました。

この記事では、私自身の子育ての経験に加え、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションをもとに、家庭での関わり方や日常の声かけを通して、少しずつ変化していく様子をお伝えしていきます。
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2.白黒思考になりやすい脳がマイルールを生む理由
当時の私は、息子のマイルールを「ずる」だと思っていました。
だけど、「ずる」や「わがまま」に感じられるこの行動は、実は「自分を守るための反応」だったのです。
繊細な子の脳は、物事をはっきりさせることで安心しようとする傾向があるため、白黒思考になりやすいのです。
「できる=安心・できない=不安」「勝ち=良い・負け=ダメ」といったように白黒で物事を捉えてしまう。
だからこそ、負けそうになると、「負け=ダメ」と感じてしまい、不安が一気に高まります。
そして、その不安を小さくするために、ルールを動かして負けを回避しようとする。それが、マイルールを発動させていた理由でした。
私は、つい「それはずるいよ」「ちゃんとルールを守って」と注意を繰り返していました。
だけどその言葉は、不安をさらに強め、マイルールを繰り返させていたのかもしれません。

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3.「ルールは大切」だからこそ“順番”が大事
ルールを守る力も、勝ち負けを受け入れる力も、これから大切になります。
ただ、それは「今すぐ守りなさい」と教えることで育つわけではありません。
悔しい気持ちを受け止めてもらいながら、少しずつ“受け入れられる心の土台”が育ちます。
だからこそ、大切なのは、守らせることより守れる土台を育てる関わりです。
不安が強い状態のままルールだけを押し通そうとすると、子どもはさらに自分を守ろうとして、反発したり、感情が爆発したりします。
繊細な子は、白黒思考で物事を捉えやすいため、「負け=ダメ」と感じている状態では、ルールを受け入れる余裕を持つことが難しいのです。
そうやって守れない自分を何度も経験すると、「どうせできない」という感覚が積み重なっていきます。
すると、家の外でルールを守ることのハードルは、かえって高くなってしまいます。
だから私は、まず家の中で安心を積み重ねることを優先しました。

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4.勝たせることは、甘やかしではない
家の中で安心を積み重ねるために私が意識的に変えたことがあります。
それは、「ここでは思う存分、勝たせてもいい」と決めたことでした。
以前の私は、「負ける練習をさせなきゃ」と思い込んでいました。
けれど、不安が強い状態での“負ける練習”は、ネガティブな記憶ばかりを積み重ねてしまいます。
それよりも「ゲームって楽しい」「家では安心して遊べる」という感覚を積み重ねることにしました。
あえて息子が勝ちやすい流れを作って、勝ったら「やるな~!」と一緒に喜びました。
何度もやっていると、ひろくんの中に余裕が生まれてきたのか、たまに負けても怒ることやマイルールを発動することが減っていきました。
さらに、ゲームの最中に、勝つこと以外の「できた」にも目を向けるようにしました。
「すごく集中してたね!」
「ここができたのかっこいいね!」
勝ち負けだけでなく、挑戦したこと、続けたこと、工夫したこと。
そこに注目したことで、ひろくんはもっと意欲的に取り組むようになっていき、いつの間にか勝ち負けへのこだわりも和らいでいきました。

5.正しさより安心でルールを守れる土台を作る
ゲームで負けると怒る。マイルールを発動する。
それは、「ずる」や「わがまま」ではなく、繊細な子のこだわりのあらわれでした。
そしてそのこだわりの背景には、不安があります。
負けそうな場面では不安が高まり、マイルールという形で自分を守ろうとするのです。
「ルールを守れる子に育ってほしい。」
「負けても受け入れられる子になってほしい。」
それは、どの親も願うことだと思います。
だからこそ大切なのは、不安の中で正しさを教えることではなく、安心の上にルールを受け入れられる余裕を育てることです。
安心が積み重なると、白黒でしか捉えられなかった物事にも少しずつ余白が生まれ、「まぁいっか」と受け入れられる力が育っていきます。
こだわりの強さは、困った特性ではなく、安心によってやわらいでいくもの。
だからこそ、まずは安心を土台に関わることが、子どもの行動を変える第一歩になります。

執筆者:にしやまともか
発達科学コミュニケーショントレーナー





