疲れやすい子どもはお家にひきこもりがち。かつてのわが子もそうでした。そんな子どもが元気につい動き出したくなるにはママの声かけが必要です。子どもの状態を見極めて子どもの心に栄養を与えるような声かけを紹介しています。
1.疲れやすかったわが子がお出かけするようになりました
学校がお休みの週末はどこへおでかけしますか?
わが家の繊細な息子はかつてはお家が大好きな子でした。
「お家にいたい」
「どこも行きたくない」
と誘っても断られていました。
息子は繊細であるがゆえ、疲れやすさとストレスの感じやすさがあることが分かってからは、息子をよく観察し、身体と脳と心に無理をさせない予定を組むようになりました。
すると心身のバランスが取れていき「〇〇いきたい!」と自分から言うようになったのです!
つい先日は、前から行きたがっていたプールに行ってきました。そしてなぜかプールまで自転車で行きたい!と言うのです。
その理由が「だって運動神経よくしたいねん!そうしたら病気にならないやろ?」
ものすごく真面目で説得力のある内容でした。
以前は「見られるの恥ずかしい」と言っていた息子ですが、水着を着たまま自転車に乗りプールまで行けるようになりました。
お家大好きだった子が「おかあさんいこう!」とむしろ逆に私を連れ出してくれるようになったのです!
2.繊細な子どもは大人になると二極化する
息子の行動がこんなにも大きく変わるなんて私も思ってもみませんでしたが、改めて子どもの可能性は天井なしなんだと思えました。
しかし、繊細な子どもの子育てをしていると、「大変すぎる…」と感じる時もあるかもしれません…。少なからず以前の私はそう思っていました…。
しかし他の人よりちょっと大変な子育てって実は他の子にはない、隠れた力を持った子どもたちを育てていると思いませんか?
もしかしたら、まだそんな風には思えていないママもいるかもしれませんが、実はそういうことなんです!
他の子が持ち得ていないような感性や感覚をもっている子たちが繊細な子どもには多いのです。
過去の偉大な人物としては画家のゴッホが生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」つまりHSP「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」だったということで有名です。
繊細な気質から感性が育まれ、人を魅了する絵を描く力になったのでしょう。
ゴッホのように才能が開花するような子育てをしていきたいですね。だからこそ正しい育て方、能力の引きだし方をママが知らないとモッタイナイ!と真剣に私は思っています。
実は大人になった繊細な子ども(HSP)は2パターンに二極化すると言われています。
・繊細な人が持つと言われる、深く考える力、共感力の高さなどの能力を発揮し、社会で活躍できる人
・繊細な人が持つ能力を持っているのに、ストレス・不安が強くて、発揮できず、仕事や私生活の人間関係にもつまずく人
もちろん!前者のタイプのようにわが子にはなって欲しいと思いますが、間違った対応を子どものうちにしていると残念なことに不安などを払拭できないまま大人になり生き辛さを抱えてしまうことになります。
では、繊細な子どもが社会で輝ける人生を送るためには一体何が必要なのでしょうか?
3.繊細な子どもが強くなるために必要な力とは?
子どもが自分の人生を輝かしいものにしていくにはある力が必要です!
しかし、繊細な子どもはその力をつける前に切っても切れないストレスのせいでうまく力をつけられません。
では、ひといちばい敏感な気質を持つ繊細な子どもが日常的にストレスを感じてしまうとどうなるのでしょう…。
☑ 些細な一言にも傷つきやすい
☑ 感情的コントロールが効かない
☑ 「自分なんて…」と自信がない
子どもの様子からこのような過敏性が見られている時は心と脳はレッドサイン状態です。
その結果、脳の中では何が起こっているのか?
☑ 自律神経が乱れている
☑ メンタルの安定を保てなくなる
☑ 脳の活動量(血の流れ)が下がる
☑ 脳の成長がゆっくりになる
☑ 脳の発達がアンバランスになってしまう
後天的な影響が生きづらさとなります。
このレッドサイン状態を今すぐやめる方法をママ達に知ってほしいと思います。
守ってあげる子育てだけでは外ではまた傷つき帰ってきます。守ってくれるママがいない外では頑張れません。だから繊細な子どもに授けてあげたい武器(力)があります。
それは自分で考える力と傷ついても復活する力です。
この力を授けることができるのはママだけです。
そして、そのような環境を準備できるのもママだけです。
繊細な子どもをよく理解して観察して力を発揮できる土台を作ってあげれば、繊細な子どもは強くたくましく生まれ持った能力を発揮できるようになります。
ママ達に勘違いして欲しくないのですが、子どもは園や学校、習い事で能力の土台づくりをするのではなく、お家で育んできた能力の土台で力を発揮する場が園や学校、習い事なのです。
なのでお家で子どもの土台づくりをしていきたいですよね!では土台づくりに必要なものって一体何なんでしょう??
4.生きる力の土台となる栄養はママの言葉
お家で気持ちの土台を育てるために一番の栄養となるものはママの言葉です。
ママからのたくさんの言葉のシャワーを場面、場面で浴びることで子どもはどんな時でも頑張れる強い力を身につけることができます。
今回は繊細な子どもの心に届く言葉と逆効果の言葉をお伝えします。
♦①身体、心、脳も疲れていて頑張りたくても頑張れない状態の時
無理をさせず、いつもできることでも強要せずに負担を減らし休養をさせてあげましょう。
逆効果の言葉
「頑張って」
「大丈夫!」
「やればできるよ!」
心に届く言葉
「お疲れさま」(あなたのこと見ているよ~)
「今疲れてるんだね」(あなたのことわかってるよ~)
「大好きだよ」(心のお守り)
♦②不安を感じ見通しを立てづらい時や緊張・ストレスが高くなりやすい時
言葉で事前にイメージが持てるよう伝えてあげましょう。思っている以上に丁寧に予告しポジティブなイメージを持たせてあげるといいですね。
逆効果の言葉
「大丈夫だよ!」
「怖くないよ」
「ほら皆んな大丈夫だよ」
心に届く言葉
予告・見通しを持たせるつもりで…
「〇〇の時はこんな風にしてみたら?」
「今日はね〇〇に〇〇と一緒に〇〇で出かけるよ」
「お友だち〇〇ちゃんも来るんだって」
♦③「どうせぼくなんて…」とネガティブ思考が強い時
何かできたときだけ褒めていませんか?できていないところには注目せず、100%できた時ではなく頑張っている過程を褒めてあげましょう。
逆効果の言葉
「〇〇できていないよ」
「何回言ったらわかるの?」
「いいかげんにして!」
心に届く言葉
「もう半分できたんだ!」(過程を褒める)
「この漢字書けたんだー!」
「今日はすばやいね〜」
ママのその一言が繊細な子どもの心と脳に届いているかどうかがとても重要です。
いかがでしたか? 今回ご紹介した声かけはほんの一部になります。
繊細なわが子の 心の現在地にぴったりな言葉をみつけて、今日からやってみてくださいね! 心が安定すれば元気になり行動力がアップして脳もぐんぐん成長していきますよ!