小1の子が字をきれいに書けない!原因と字を書くのが好きになるコツ

小学1年生のお子さん、字がきれいに書けないとお悩みのことありませんか?小学校生活では字を書くことが多いので、楽しく字を書けるようにサポートしたいですよね。小学1年生の子どもの字がきれいに書けない原因と字を書くのが好きになるコツをお伝えします。
 

1.字がきれいに書けないことで自信を失っている小学1年生の息子

 
小学1年生のお子さんの字がきれいに書けないと感じることありますか?
 
字がきれいに書けないことは自分で気にしていることもあれば、周りの大人やお友達に指摘されることで気づくこともあります。
 
お遊びが中心だった幼稚園・保育園と違い、小学生になると本格的に学習が始まるため、 新しく字を覚える機会も字を書く機会も増えていきます。
 
小学校での生活で必ず必要となる「字を書く」こと。
 

 
小学1年生でもお手本のようにとても丁寧に字を書ける子もいれば、本人に聞かなければ、何という字かわからない場合もあります。
 
たとえ字がきれいに書けなくても、これからの学校生活で付き合い続けていく「字を書く」ことを好きでいてほしいですよね。
 
わが家の繊細な息子も自分が字がきれいに書けないことを気にしていた1人です。
 
あるとき、息子は宿題をしながら「今日もお友達に字が汚いって言われた」と、クラスメイトから言われたことを思い出して涙ぐんでいたことがありました。
 
もともと繊細なタイプの息子はお友達から言われたささいな一言に傷つき、自信を失っていました
 

2.小学1年生の字がきれいに書けない原因

 
小学1年生の字がきれいに書けない原因はいくつかありますので、お伝えしていきます。
 

◆文字を書くために必要なチカラがついていない

 
小学1年生で、はじめに習う文字はひらがなです。
 
ひらがなを書くために必要なチカラは
 
・ひらがなの文字の形を目で見て正確に把握すること
 
・見たひらがなの形を覚えておくこと
 
・覚えたひらがなの文字の形を手指を使って書くこと
 
が必要になります。
 
字がきれいに書けない小学1年生は文字の形を正しく把握できていないことがあります。
 
文字を正しく書くためには書き順通りに書くと書きやすいのですが、書き順やとめ、はねやはらいなどを理解しておらず、似ている文字を勘違いしていることもあります。
 
正しい形で覚えていないため、書くときに書き順も書き方も自己流になってしまっている場合があります。
 
また就学前に鉛筆を持って文字や絵をかく経験をあまりしていなかった子どもの場合は鉛筆を持つことにも、書く文字を目で見ながら手指を使って書くことになれていないこともあります。
 

◆文字を書くことが嫌い

 
文字を書くためには、文字を書くためのチカラがついていることが必要なのですが、一番大切なことは文字を書くことが好き!文字を書くことは楽しい!もっと書きたい!という気持ちがあることです。
 
字をきれいに書けない子のなかには、文字を書くことにネガティブな記憶を持っていて、文字を書くことが嫌いになっていることがあります。
 
例えば、一生懸命に書いた文字を親や先生に「字が汚い!」「もっときれいに書きなさい!」と叱られたり、クラスメイトに「この字、読めない」など指摘されたりすることで、字を書くことへの自信もやる気も失っていきます
 

 
字を書きたくないなと思いながら、書いていると、気持ちが文字に表れて、汚い字になってしまうことがあります。
 
そのため、字を書くことに対してポジティブなイメージを持ち字を書くことは楽しい!と思えるようなサポートをしていきたいですね。
 

3.字を書くのが好きになるコツ

 

◆できていることを肯定する

 
字をきれいに書けない小学1年生は自分でもきれいに書けないことに気づいていることもあります。
 
特に繊細な子どもの場合は、自分は字が汚いと自信を失っていることもあります。
 
そんな子どもに必要なことは、自信とやる気です。
 
子どものできていることをいかに見つけて肯定していくかが大切です。
 
まず書くことに関して子どもができていることを観察して探してほしいのです。
 
よく観察していると
 
・鉛筆を持てた
 
・鉛筆の持ち方が上手
 
・字を書くときの姿勢が良い
 
・字をマスにおさめて書くことができた
 
・文字のハネができた
 
・字を書くことに集中できている
 
などたくさんのできていることがあります。
 
それを「〜できているね」と笑顔で肯定していきます。
 
そして、字をきれいに書けない子どももなかには丁寧に書けている文字があることもあります。
 
その子の今日一番の丁寧な字を伝え、「この字丁寧に書けているね」と肯定していきます。
 
赤ペンで花丸をつけていくこともおすすめです。
 
耳から言葉にして肯定してもらうこと、目からも肯定してもらうことで、子どもも「この字が丁寧な字なんだ」と気づくことができて、「次から同じように書いてみよう」と正しい文字が定着していきます。
 
子どもが今できていないことはスルーして、できていることをどんどん伝えていくことで、子どもも自分はたくさんのできていることがあると気づくことができます。
 
そしてたくさん肯定してもらうことで、字を書く時間が楽しい時間になります
 
楽しい時間になることで、もっと書いてみようと字を書くことがポジティブなイメージになり、字を書くのが好きになり、字を書く機会も増えていきます
 
そのため、お子さんのすでにできていることにたくさんのハナマルをつけてあげてくださいね
 

 

◆きれいに字を書くことにこだわらない

 
息子の担任の先生がおっしゃっていたことで印象に残っていることがあります。
 
それは先生が「きれいに書いて」と言ってきれいに書くようになった子どもは今までにいないとのことです。
 
きれいに書いてということは、裏をかえせばあなたの字はきれいじゃないと否定しているようなものです。
 
否定の注目をされても、自信とやる気は育たないのです。
 
まずはきれいかどうかにこだわらず、字を書くことって楽しい!書くことで想いを伝えられる!と字を書くのが好きになってほしいですよね。
 
そして、これからの子どもたちが生きる未来できれいな字を書くことが重要かどうかも考えていきたいですね。
 
息子が「お友達に字が汚いと言われた」と落ち込んでいたときに、私が伝えたことは「字はかっこよく書けてるし今からの時代は字を書く時代じゃない。これからはパソコンの時代。どんな字を書くかじゃなく何を考えて何を話すかが何より大事なんだよ」と力説しました。
 
すると後日、息子は「今日も汚いって言われた。でもお友達に話したよ。字を書く時代じゃないって。そしたらお母さんに聞いてわかったんだって。」と言っていました。
 
私は「そうなんだ〜すごい!わかってくれたんだね!それでも言うってことはあなたのこと好きなんじゃない?一緒に遊びたいなって実は思ってるのかもしれないよ。」と伝えると、息子はニヤッと嬉しそうにしていました。
 
すると息子は字のきれいさにこだわる必要がないこと、お友達に言われたことを気にしなくても大丈夫なことに気づいたのか、安心することができ、字の乱れもなく丁寧に書くようになりました。
 
お友達に字が汚いと言われたことを聞いて、お母さんからもきれいに書くように言われていたら、きっと字を書くことが嫌いになっていたかもしれません。
 
きれいに書くことにこだわるのではなく、息子が前に進めるようなポジティブな言葉をかけることで息子は自分で考え、お友達にも伝え、問題解決していくことができたのです。
 
息子は今では鼻歌をうたいながら(時に熱唱しながら)宿題を終わらせます。
 
きれいな字を書くことを期待せず、字を書いていることにポジティブな声かけをし続けることで、字を書く=楽しい・嬉しいと記憶され、字を書くのが好きになるきっかけになります。
 
ぜひ、試してみてくださいね。
 
 
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