「ママやって」できるのにやらない子が自ら挑戦する自信の授け方

子どもがやればできるのに「ママやって」と自分でやらないとお困りのことありませんか?子どもがやればできるのにやらないことには理由があります。理由を理解して対応することで自ら挑戦する自信を授けることができるのでお伝えします。
 

1.「ママやって」と、できるのにやらない繊細な子ども

 
お子さんが、自分でできるのに、やればできるのに、なんでもすぐに「ママやって」と言うことありませんか?
 
やる前から挑戦することを諦めたり、やってみたけれど難しそうだと感じると途端に挫けてしまったり、「ママやって」とすぐに頼ることが続くと、子どもの成長が心配になりますよね。
 
繊細な子どもの場合、先のことを深く考えたり、不安を感じやすいため、挑戦することに慎重になり、できるのにやらないことがあります。
 
わが家の息子も、新しいことへの拒否反応が強く「やりたくない!」と挑戦しないことが多くありました。
 
幼児期には本来「自分でやりたい!」と親からの手助けを嫌がり、自分でやりたがる時期があるものの、そのような時期にも「お母さんやって!」と頼る毎日でした。
 
繊細な息子は幼稚園から帰宅すると、どっぷり疲れていました。
 

 
私は子どもはお外で頑張っているからお家では自由にさせてあげようと、「嫌ならやらなくていいよー」「自分で決めていいよー」「お母さんがやってあげるねー」と対応していました。
 
すると、息子はお家で行動しないことがどんどん増えていきました。
 
次第に、お母さんに手伝ってもらえるお家は楽!自分でやらなきゃいけない外は疲れる!と考えるようになり、「お母さんと一緒がいい」「お母さんと離れたくない!」とお家にいたがるようになりました。
 
このように本当なら自分でできるのにやらない息子に頭を悩ませていたことがありましたが、やらない理由を理解し、対応することで、自ら考え行動できるようになったので、こちらの記事ではその秘訣をお伝えしていきます。
 

2.やればできるのにやらない理由

 
子どもがやればできるのにやらないことには理由があります。
 
園や学校で疲れているから、やってみようと思えるほど元気がでない、ママに甘えたいということもありますが、大きな理由としては自信がないこと、自分で考えて行動しないことがあげられます。
 

◆自分で考え行動する機会が少ない

 
脳は行動することでどんどん成長していくので、行動しなくなると脳の成長の機会が失われていきます。
 
子どもが自ら行動するためには「見る・聞く→気づく→考える→行動する」という一連の流れが必要になります。
 
ママが過保護で子どもが行動するはずのことを先周りしてやってしまうと子どもの行動する機会が減ってしまいます。
 
またママが過干渉で子どもに指示ばかりしていると、「指示する→行動する」という流れになり、子どもが自分で考えて行動する機会が減ってしまいます。
 
すると次第に、指示がなければ行動をしなくなってしまうのです。
 
自分で考える機会が減ってしまうので、初めて経験する場面やいつもと違う場面では、どうしたらいいか自分で考えることができず、やろうとしなかったり、「ママやって」になるのです。
 
このように自分で考え行動できないと、お家の中だけでなく、園や学校という集団の中でも、初めてのことや困ったことに直面した時に、うまく適応できなくなってしまいます。
 

◆自信がない

 
子どもは自信がないと行動することができません。
 
自信がない原因としては、自分の行動を否定されたこと、過去に失敗したことがネガティブな体験として記憶に残っているからです。
 

 
周囲の大人からできていないことを指摘されたり、できるようになることを求められたりするうちに、できない自分はダメなんだ、できないことはいけないことなんだ、できないならやらないほうがいいと考えるようになります。
 
できるようになりたいのに思い通りに行動できない自分にイライラしてしまったり、自信を失うことがあります。
 
また過去に挑戦してみたけれど、うまくいかなくて悔しい思いや恥ずかしい思いをしたり、怒られたりしたことは、繊細な子どもの記憶に大きな失敗体験として残ってしまうのです。
 
すると再び失敗することを恐れて、ますます挑戦しなくなるのです。
 
この状態が繰り返されていくと、子どもは自分に自信が持てず自分の行動にも自信が持てず、やればできることなのに、どんどんやらなくなってしまうのです。
 
そして、やる前から諦めて、なんでもすぐに「ママやって」となってしまうのです。
 

3.自ら挑戦する自信の授け方

 
子どもが自分なら大丈夫自分ならできる、というポジティブな記憶を残すことが大事です。
 
ポジティブな記憶を残すためには、完璧にできている必要はないのです。
 
今すでにできていること、そして頑張っているなと思うこと、それらを子どもの記憶に残るように聴覚視覚から伝えていくのです。
 
まず子どもが今していることや頑張っていることを日々観察して、「◯◯頑張っているね」「こんなことができるようになったんだね」と言葉で伝えることで、お耳からポジティブな記憶を残すことができます。
 
さらに人の脳は視覚からの情報で半分以上を判断するといわれているので、視覚的に伝えることもおすすめです。
 
例えば、子どもが頑張っている姿を、お母さんがそばで笑顔で見守っていたり、ジェスチャーでグッジョブサインをしたり、ハイタッチをしたりすることで、視覚から「自分はできた」「このままでいい」と記憶に残すことができます。
 
子どもが嫌がることの多い宿題や勉強においては、できていることを探してハナマルをあげることを徹底します。
 
繊細な息子は、字を書くことが苦手で、乱れた字がたくさんありましたが、それらは全てスルーして、一生懸命に書いている字を探しました。
 
そしてその隣に小さなハナマルを書きました。毎日何十個もハナマルを書きました。
 
息子に「あなたは大丈夫」「頑張っているね」「お母さんは見ているよ」というメッセージを送り続けたのです。
 
すると、次第に自信がある堂々とした字を書くようになりました。
 
このような子どもが「できるかも!」「大丈夫かも!」と未来の自分に自信が持てるようになる肯定の関わりが大切なのです。
 
そしてこのような肯定の関わりをすることが、ママが子どもを信じて見守ることにもつながります。
 
子どものできていないことに目がいくと、思わず口に出して注意・確認・指示してしまうのですが、できていることに注目するようになると、できていないことをスルーしやすくなります。
 
ママが子どものできていることに注目できるようになれば、子どもも「自分は大丈夫」と自分を信じることができるようになり、自分で考え行動できるようになります。
 

 
息子もこのような対応を続けた結果、 自分で考えて行動できるようになりました。
 
そして困ったら周りに助けてもらう力もついたので、ママがいなくても平気になりました。
 
「ママやって」ばかりの子どもには、自分で考えて行動できるように、自分を信じる力を授けてあげたいですね。
 
 
 
タイトルとURLをコピーしました