友だちトラブルから身を守る「○○の力」の育て方とは?

友だちトラブルを何とかしようとしても根本の解決にはならずまた同じようなトラブルは起きます。解決には言葉の力を借りる必要があります。友だちトラブルと言葉の関係性について説明していきますので、ぜひ生きる力を身につけるヒントにしてくださいね。
 

1.友だち関係で悩むのは常…。その先を見据えるには?

 
1学期後半は学校生活にも随分と慣れてくる頃ですよね。そんな時、お友だちトラブルが起きることがあります。また2学期は学校での友だち関係もだいぶできあがり、様々な行事が行われるためお友だちとの問題で悩む機会が増えます。
 
もれなく繊細な子ども達もお友だち問題で悩む子が急増します!
 
学校や集団生活に身を置いている以上、友だちトラブルはない方が良いですが、あって当たり前の状況でもあるのです。
 
ただ、大前提は園や学校でのことは現場でしか分からないので、親が友だちトラブルを何とかしようとするのではなく、友だちトラブルの一歩先を見据えたお話をしたいと思います。
 
それは、子どもたちが自分で解決する力をお家で育ててあげることが絶対です!ということです。
 
 
子どもの困りごとを考える時、いつでも思い出してほしいのが表層に見えている困りごとはは氷山の一角であり、その下にある本当の困りごとを解決しないといつまでも表に出てきている困りごとは解消しないということです!
 
そこにお母さんが気づけるのか?というのもポイントになります!
 
お友だち関係の悩みの裏にあるお子さんの本当の困りごとを見極めて必要な力を育ててあげることの方がとっても!とっても!大切なんです。
 

では、なぜ繊細な子どもがお友だちとの関係に苦手さを感じてしまうのか?それついては次でお伝えします。

 

2.お友だち問題から見える子どもの特徴

 
繊細な子どもがお友だちとの関係に苦手さを抱えてしまう理由は、脳の特性にあります。それには2つのポイントがあります。
 
それは、感情を司る脳の部位
 
✔︎ 他人の感情を扱うところは敏感に反応すること
✔︎ 自己感情を扱うところは上手に育っていないこと
 
この2つです。脳は一人一人、使い方のクセがあります。
 
得意な部位は積極的に使って成長しますし、苦手な部位は成長がゆっくりなまま大人になっていきます。うまく成長しないと大人になっても苦手なままになります。
 
他人の感情に左右され、影響も受けるため、自己感情をうまく表現できないと、集団生活がしんどくなっていくのです。
 
 
その時に現れるSOSがこちらです。子どものうちは…
 
✔︎ ストレスで家では癇癪を起こす
✔︎ ストレスで身体症状がでる
✔︎ 園、学校に行けなくなる
✔︎ 自分に自信が持てない
✔︎ 不安が増大して母子分離不安になる
 

大人になったらどうでしょうか?大人になった時のSOSは、

 
✔︎ 人間関係で常にストレスフルな状態
✔︎ ストレスで体調不良を繰り返す
✔︎ 人間関係で悩み転職を繰り返す
✔︎ 自分に自信がもてない
✔︎ 心療内科に通うようになる
 
子どものうちは集団がストレスであり、大人になっても人間関係がストレスになってしまいこのようなSOSを発してきます。
 
母としては、こうならないために良い人間関係に恵まれれば…と願うかもしれませんが、そんな宝くじに当たるかのようなことを願っていても解決にはなりません(むしろ当たらないことの方がほとんどなんです)。
では、どうしたら人の中でのストレスが軽減され、解放されるようになるのでしょうか?その大事な方法については次でお伝えします。
 

3.自分の感情を表現する

 
お子さんが学校やお友だちのことでストレスを抱えている場合、お母さんとの関わりで自己感情を育ててあげることが何よりも大事になってきます。
 
皆さんはお子さんと接する時に子どもが何か言おうとする前に、子どもの気持ちを良かれと思って先に言ってしまったりしていませんか?
 
例えば、台所に来た子どもに対して、何も言っていないのに「お腹空いたの?何か食べる?」と言っておやつを出したりしていないでしょうか?
 
お母さんの方で物事を完結して話してしまうと、子どもは自分の気持ちを話さずとも、お母さんの言うことをそのまま鵜呑みにしてしまうことがあります。
 
これでは子どもの気持ちを言葉化することになりませんので安易に子どもの気持ちを代弁してしまってはいけません。なので聞き方に十分に気を付けて声をかけて欲しいと思います。
 
子どもの感情を聞き出すときには
 
「〇〇ちゃんはどうしたい?」
「〇〇ちゃんはどう思ったの?」
 
 
と聞くことでわが子の感情の言葉化を手伝うことになり自己感情を育てることができるので、ぜひこのように聞いてあげて欲しいと思います。
 
最初は答えるのに戸惑うかもしれませんが、小さなことから何でも聞いて答えてもらうように練習していきましょう。これは連続トレーニングですのでくり返すことでできるようになってきます。
 
年齢が上がれば上がるほど、受け答えをまともにしなくなったり、直ぐに「分からない」などと言ってしまうので思い立った時には、直ぐに取り組むようにしていきましょう。
 
すると、
 
「わたしはこうしたい!」
「ぼくはぼくでいいんだ!」
 
と、自己感情が太く育っていき、同級生が何て言ってこようが先生が何て言ってこようが自分軸を持てるようになります。
 
その力がつくと、最初にお伝えした自分で解決する力が育っていきストレス耐性もついていきます!
 
しかし残念なことに脳の特性は1日では変わりません。先にも述べたように脳の使い方には一人一人クセがあります。
 
脳が大きく変化・成長するのには3ヶ月かかるのでその期間を目標にして、継続して取り組んでみてくださいね。
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