1.鬼ごっこが怖い4歳の繊細な子
公園や幼稚園で他の子どもたちが鬼ごっこを楽しそうにしているのを見ると、自分の子にも参加してほしいと願うのは自然なことです。
しかし、4歳の繊細な子にとって、鬼ごっこはただの遊びではなく、怖い体験になってしまうことがあります。
他の子どもたちが鬼ごっこを楽しんでいる中、我が子が「怖い」と参加できない姿を目にすると、親としてどうサポートするべきか悩む場面も少なくありません。
2.鬼ごっこが怖い繊細な子の脳の特性
繊細な子の脳は、感覚が鋭く、他の子どもたちよりも敏感に反応しやすくなっています。
鬼ごっこが怖い繊細な子は、特に「どう見られているか」や「捕まえられないかもしれない」といった不安を強く感じる特性があるのです。
このようなネガティブな感情が積み重なると、心のブレーキが効きすぎてしまい、行動や挑戦を抑制し、結果として「鬼ごっこ怖い」と参加できないのです。
3.4歳の息子の鬼ごっこが怖いストーリー
実際に私の4歳の息子スカイくん(通称)も、「鬼ごっこ怖い」と参加できない子でした。
3か月もの間、習い事での鬼ごっこを避け続け、「怖い」と言い続けていました。
毎回「鬼ごっこ怖い」と言って拒否する姿を見て、親としてどう対応すべきか悩んでいました。
本来、走ることが大好きなスカイくんなので、鬼ごっこも楽しんでほしいと思っていました。
そんなスカイくんは、先日、一歩を踏み出し、鬼ごっこに参加することができたのです。
4.鬼ごっこが怖い繊細な子に効果的なスモールステップ
では、鬼ごっこが怖いスカイくんがどのようにして鬼ごっこに参加することができたのでしょうか?
繊細な子どもが鬼ごっこを怖がらずに挑戦するには、少しずつ「できた!」という感覚を積み重ねることが大切です。
ここでは、私がスカイくんに実践した方法をご紹介しますね。
◆①観察から始める
まずは、他の子どもたちが鬼ごっこをしている様子をスカイくんに観察させました。
これにより、遊びの流れを理解し、少しずつ「怖い」という気持ちを和らげていきました。
◆②安心できる場所での参加
次に「セーフゾーン」を作りました。
鬼ごっこの途中で怖くなった時に、すぐに逃げ込める場所を設けたのです。
このような逃げ場があることで、鬼ごっこが怖いスカイくんも安心して参加できるようになりました。
◆③短い時間からスタートする
いきなり長時間参加させるのではなく、最初は3秒だけ鬼ごっこに参加させました。
それができたら、次は5秒、10秒と少しずつ時間を延ばしていきました。
「鬼ごっこが怖い」と感じていたスカイくんは、こうして少しずつ成功体験を積み重ねることで、「できた!」という自信がついていきました。
これが繊細な子にとって大きな自信となり、「次も挑戦してみよう」という気持ちを育むことに繋がったのです。
繊細な子どもは、お母さんの対応次第で挑戦するヒーローになることができます。
ぜひ、この記事で紹介したステップを試して、鬼ごっこが怖いという壁を乗り越えていきましょう。
執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)