思い通りにいかないとママにだけ癇癪を起こす 一度ネガティブな感情が発動したら切り替えができない・・・ そんな繊細な子の「ママにだけ癇癪」が激減し、親子でココロから笑顔になれる対応方法をお伝えします!
1.ママを悩ます繊細な子の「ママにだけ癇癪」
・思った通りに字が書けない
・描いた絵が理想と違った
・ゲームが上手にできない
自分が思った通りに出来ない時にママにだけ癇癪が発動し、困ってしまうことはありませんか?
繊細な子は、感情を調節する力が未熟なため、一度ネガティブな感情スイッチが入ると自分で抜け出すのが難しくなります。
結果、唯一感情をぶつけられるママにだけ癇癪を起こすことがあります。
癇癪中に「こうしたら?」とアドバイスするのは逆効果!
「上手にできてるよ」という励ましも、かえって火に油をそそぐことになります。
何をしてもすぐには収まらないことが多く、ママは対応に困ってしまいますよね。
ここからは「ママにだけ癇癪」を悪化させないポイントを見ていきましょう。
2.ママにだけ癇癪が悪化!繊細な子に逆効果な先回り対応とは?
じつは、繊細な子の癇癪を未然に防ごうと、先回り対応するのは逆効果になることがあります。
たとえば
「こうした方がいいんじゃない?」
「こっちの方がいいよ!」
「それだと〇〇になっちゃうよ!」
良かれと思って言ったアドバイスでも、繊細な子には
「ママはわたしを信じていない」
「どうせできないと思われてる」
と感じさせてしまうことがあるのです。
その結果、繊細な子は自信を失い、不満や反抗心を抱え、最終的には無気力になることも。
こうしたモヤモヤは脳に蓄積され、次に似た状況が起きると過去の感情がフラッシュバックします。
これが新たな癇癪のひきがねになることもあるのです。
では、実際にどのように対応していけば良いか、具体的な対応法をお伝えしますね。
3.繊細な子の「ママにだけ癇癪」を上手に乗り越える!目から鱗な対応法とは?
「ママにだけ癇癪」が起きたとき、まず試してほしいのは意外にも「見て見ぬふり」です。
「それって逆効果じゃない?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私も最初はそう感じていました。
ところが、その理由を知ると納得できました。
繊細な子が癇癪を起こしているときの脳内は、感情をコントロールするエリアが暴走し、制御不能な状態になっています。
この時、冷静に物事を理解したり考えたりする脳は、残念ながらほぼ機能していません。
つまり、何を言っても伝わらず、何をしても冷静に反応できないのです。
繊細な子は、ただママに感情のパニックをぶつけているだけ。
このときママにできるのは「温かく見守る」ことです。
感情が落ち着くまで、冷静に待つことが大切です。
ポイントは、普段どおりの表情と行動を保ち、決して動じないこと。
できれば、家事をしたり、イヤホンで音楽を聴いたり、 別のことをして待つのがおすすめです。
なぜなら、ただ待つだけではママは心配になり、 子どもの感情に振り回され、不安やイライラが態度に出てしまう可能性があるからです。
では、どのタイミングで声をかければ良いのでしょうか?
タイミングの目安は・・・
・癇癪が落ち着いてきたとき
・「ママー」と言葉でSOSを出してきたとき
・自分で泣き止んだり気持ちのコントロールができたとき
このタイミングを見逃さず、肯定するのがおすすめです。
「お茶でも飲む?」
「なあに?^^」
「言葉で教えてくれてありがとう^^」
と、あくまで心配のスタンスではなく、 普段通りの穏やかなトーンで対応しましょう。
癇癪中に寄り添い過ぎると、「癇癪をおこすとママが構ってくれる」と脳が誤学習し、「ママにだけ癇癪」がくせになることもあります。
言い換えれば、癇癪が落ち着いてから対応する=癇癪が意味がないことを学習できるので、自然と癇癪自体が減っていくということです。
◇あとがき
いかがでしたか?
ついつい先回りし、癇癪中こそ寄り添っていた私は、 発コミュ対応に変えたことで、癇癪自体がなくなりずいぶん楽になりました。
寄り添うタイミングを変えることで、子どものネガティブな感情と距離を置きながら対応できるようになったからこそ、変われたのだと思っています。
ママにだけ癇癪を起こす繊細な子の対応がツラい、切り替え上手になってほしい!
そう感じているママへのヒントになってくれたら嬉しいです。
執筆者:ふじい あきな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)