1.はじめてのことに不安が強い繊細な子
はじめてのことに不安が強すぎて、「やってみたい」と思うことでさえも「怖い」「イヤだ」と挑戦できないお子さんに悩んでいませんか?
お母さんが「怖いよね」「イヤだよね」と共感してしまうこともあるかもしれませんが、実は不安が強い繊細な子の不安な感情を増幅させてしまうのです。
2.共感で不安が増幅してしまう理由
繊細な子どもは、はじめてのことが苦手な脳のタイプです。
「これから先どうなるのか」といった見通しを立てることが苦手なため、不安を強く感じやすいのです。
また、繊細な子の脳は他人の感情に強く共感するため、お母さんが「怖いよね」と共感するのは逆効果です。
不安が強い繊細な子は、共感すれば共感するほど、心のブレーキが強くなり、さらに挑戦できなくなってしまうのです。
私の4歳の息子(通称スカイくん)は繊細なタイプです。
はじめてのことに「怖い」と感じやすく、挑戦を拒否してしまう様子が度々見受けられました。
例えば、はじめてのおつかいを「やってみたいけど怖い」と挑戦できませんでした。
脳は行動することで発達します。
「やってみたい」と思うことに挑戦することが脳の発達には欠かせません。
そのため、「やってみたい」と感じているおつかいに挑戦できるようにしてあげたい、と決意しました。
3.不安が強い繊細な子が挑戦できるようになる対応
では、不安が強い繊細な子にどのような対応をしていけばいいのでしょうか?
ここでは、私が実践した息子の脳のタイプに合った対応方法を2つ紹介します。
まず一つ目は、見通しを持たせることです。
具体的には、どのようなステップで物事が進むのかを説明し、イメージさせることで不安を軽減できます。
例えば、おつかいについて、小学2年生の兄(通称シャインくん)が1人で買い物する様子を見せ、店員さんとの会話やお会計の流れをイメージさせました。
2つ目は、スモールステップで挑戦することです。
繊細な子が「これならできるかも!」と思えるスモールステップを踏むことが効果的です。
例えば、最初は兄についていくだけ、次は買ったものを持つ、お財布を持つ、といった小さなステップを踏みました。
このような対応で、最終的には「今日は1人で行ってくる」とはじめてのおつかいに挑戦することができ、とびっきりおいしい大好きなアメリカンドッグを買うことができました。
脳のタイプに合ったお母さんの対応で、不安が軽減し安心して新しいことに挑戦できるようになりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)