「もうやりたくない!」すぐに癇癪起こす完璧主義な繊細っ子が楽しく挑戦できる3STEP

 

「もうやりたくない!」すぐに癇癪起こす完璧主義なお子さんの対応に悩んでいませんか?たった一度の小さな失敗でさえ許せなかったわが家の繊細な娘が「まいっか!」と何度でも笑顔で挑戦できるようになった「脳が育つ3STEP」をお伝えします。
 
 

1.「あれ?できない」思い通りにできない自分が許せない繊細な子

 
少し字を間違えただけで、線が上手に引けなかっただけで、泣いたり怒ったり鉛筆を投げたり、お子さんが突然癇癪起こすことありませんか?
 
 
わが家の繊細な娘は、小学校1年生の夏以降に始まった行き渋りをきっかけに、些細な失敗にも癇癪を起こし、「もういい」「どうせ無理」とすぐに諦めるようになりました。
 
 
 
そんな娘がある日、「補助輪なしで自転車に乗れるようになりたい!」と言い出し、練習を始めることになったのです。
 
 
失敗したくない!間違えたくない!
 
 
完璧主義な娘の初めての自転車練習に私は内心ドキドキしていました。
 
 
 
 
 

2.開始5分ではじまった癇癪

 
すぐに乗れるようになると思っていた繊細ちゃんは、案の定思い通りいかず、
 
 
もういい!自転車なんて乗らない!!!
 
 
と泣きながら自転車を放りだし、うずくまりました。練習からわずか5分後のことでした。
 
 
「最初から乗れる人なんていないよ?」
 
「練習しよう?」
 
 
声をかけ続けるも、「何も言わないで!」と癇癪起こす娘に、最初は優しく寄り添っていたのですが、
 
 
「じゃあもう勝手に泣いとき!」
 
 
ついに娘の感情に巻き込まれ、怒りをぶつけてしまい、あっという間に親子バトルに発展してしまいました。
 
 
日頃から完璧主義な娘だから、失敗したくない気持ちは分かる。だけど、たった一度の失敗でさえ受け入れられない娘を、私は理解できずにいました。
 
 

3.癇癪起こすのは怖がりな脳のせい

 
繊細な子の脳はとても怖がりで、想定外のことが大嫌い。
 
 
ネガティブな感情に対するセンサーが敏感なため、少しでも異変を察知すると一気に脳内に不安が広がります。
 
 
今回の場合、乗れると思っていた自転車に上手に乗れなかったことにセンサーが反応し、感情の調節が上手にできず、癇癪起こすという行動につながっていたのでした。
 
 
 
癇癪が起きた時に「大丈夫だよ」「嫌だったね」と寄り添うのは逆効果!
 
 
冷静に考えたり物事を判断する「理性の脳」が働いていないため、余計に感情がワーッと溢れてしまいます。
 
 
癇癪起こすのは子どもの脳にとって大きな負担になります。
 
 
ママ自身も感情的になり、親子で疲れてしまうため、子どもの感情に巻き込まれない距離感を保ちつつ、サポートしてあげたいですね。
 
 
次の章では、私自身が完璧主義な娘の癇癪に巻き込まれず、むしろやる気スイッチをそっと押せるようになった対応術をお伝えしていきます。
 
 

4.完璧主義で繊細な子どもの癇癪を和らげるママの対応術

 
繊細ちゃんが癇癪を卒業できた方法は次の3ステップです。
 
 
 
STEP1:癇癪はスルーが鉄則!
 
癇癪は対応次第ではクセになります。
 
 
癇癪起こすわが子に対し、ママが反応することで、繊細な子の脳が「こうすればママが見てくれるんだ」と誤った学習をし、それが一つのコミュニケーションの形になってしまうからです。
 
 
好ましくない行動(癇癪)に注目せず、好ましい行動が出た時に肯定すること」が大事です。
 
 
具体的には、癇癪中はママの体を子どもに向けず、気づいてないふりをし、「ママ!」と声をかけてきたり抱きついてきたり、別の行動でママに助けを求めてきたときに、はじめて「なあに?」と笑顔で優しく受け入れてあげます。
 
 
最初は気付いてもらおうとエスカレートすることもありますが、一貫してこの対応をすることで、脳がこの方法ではママを振り向かせられないと学習するため、「なあに?」と言ってもらえた、つまり効果があった方法でコミュニケーションをとるようになります。
 
 
STEP2:感情を切り替えるお手伝いをする!
 
人は視覚に敏感なため、目の前に原因のものがあるとなかなか感情を切り替えられません。
 
 
脳のスイッチを切り替える」ために、一旦対象物が見えない場所に目を向けてあげるのも効果的です。
 
 
自転車が原因であれば「あっちまで競争しよう!」と何かをゴールに走ったり、自「あそこにジュース買いに行こう!」と、自動販売機を指差し意識を向けてあげるなどがオススメです。
 
 
STEP3:繊細な子の感情と上手に距離を置こう!
 
スルーと言っても、目の前で泣き叫ぶわが子を見ると、つい反応してしまいますよね。
 
 
ママにだって脳がある!
 
 
子どもの感情に巻き込まれてお母さんの脳が反応するのも当然のことです。
 
 
あらかじめ、癇癪が起きたらこれをしよう!とママの対処策を決めておきましょう。
 
たとえば、
①大きく深呼吸する
緊張が緩和され、感情のコントロールがしやすくなります。
 
 
②数を数える→10秒数える、雲や葉っぱの数を数える
数えることに意識を向けることで、「理性の脳」への切り替えを促します。
 
 
➂イヤホン常備しておいて好きな音楽を聞く
好きな音楽を聞くことで、脳も喜び切り替えがスムーズになります
 
こうして、私自身が娘の感情と上手に距離を置き、正しいSTEPでの対応を続けたことで、失敗しても「まいっか」「やってみる」と何度でも挑戦できるようになりました!
 
 
完璧主義な繊細な子への対応に困ったときには、ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:ふじい あきな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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