1.習い事を嫌がる4歳の繊細な子ども
わが家の4歳の次男は、はじめての人やはじめての環境、はじめてのことが苦手な繊細なタイプの子です。
運動が得意なのにも関わらず、はじめての環境では不安が大きくなり、習い事となると
「できない」
「怖い」
「行きたくない」
と得意なことでさえもできなくなってしまうことがありました。
次男が3歳の頃、3つ上の兄が通っていた水泳教室の短期教室にはじめて参加した時も、次男は不安そうな顔で私から離れず、先生が抱っこして連れて行きました。
結果、60分間ずっと先生の背中におんぶされたまま終わってしまい、本当は泳げるのに、潜れるのに、何もできなかったのです。
2.脳の「心のブレーキ」を外す親子コミュニケーションで挑戦できる
はじめての習い事を嫌がる繊細な子の、脳の中で起きていることと対応方法を解説しますね。
まず、繊細な子の「イヤだ!」というネガティブな感情に共感するのは逆効果です!
なぜなら、繊細な子の脳は他人の感情に敏感に反応するので、「イヤだ!」という感情に、お母さんから「イヤだよねぇ」「わかるよ」と共感されると、「そうだ!やっぱりイヤなんだ!」とネガティブな感情が大きくなってしまうのです。
繊細な子のネガティブな感情には、否定も肯定もせず、「そうなんだね」と受け止め、「何が心配なの?」と質問してあげましょう。
何がイヤなのか、何が心配なのか、具体的にわかると、解決できることが見つかるかもしれません!
また、幼児さんは見通しを立てることがまだ苦手です!
状況や場面に合わせて、理解して、考えて、行動するという脳の力はまだ未熟なため、はじめてのことにはどうしたらいいか分からず、「心のブレーキ」、脳の中で行動を抑制する機能が強く効きすぎてしまい
「できない」
「怖い」
「行きたくない」
と行動を拒否してしまうのです。
ママが思っている10倍くらい丁寧に、見通しを立ててあげる会話をすることで心のブレーキは外れ、不安が安心に変わり、挑戦できるようになるのです。
3.習い事を嫌がる子が挑戦できた
お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」を学びはじめて、6ヶ月経った頃、9か月ぶりの水泳の短期教室がありました。
当日、次男は「プールこわい」とポツリ。
以前の私なら、「申し込んだのにどうしよう」と焦ったかもしれませんが、お家で脳を育てる先生として発達科学コミュニケーションを究めてきたことで、はじめてのことが苦手な息子に起きていることを理解することができただけでなく、挑戦できるように導いてあげることができました。
まずは、「プール怖い」というネガティブな感情には、「そうなんだねぇ」と受け止めました。
このやり取りを数回繰り返しましたが、次男の「プールこわい」は治まりませんでした。
次に、「何か心配なことある?」と質問しました。
次男は、「どんなせんせいかわからない」「どんなひとがいるかわからない」「なにするかわからない」ことが不安でドキドキしていると教えてくれました。
一緒に担当の先生を確認し、「〇〇先生だよ!前にお兄ちゃんが教えてもらった先生だね」と知っている先生であることを伝えました。
「手に浮き輪付けてるね」「同じぐらいの男の子もいるね」「おもちゃが置いてあるね。遊べるのかな」など、見て分かった情報も教えてあげました。
さらに、「終わったらアイス食べようね」とポジティブな見通しを立ててあげました。
すると、少しずつ安心した顔に変わっていきました。
そしてなんと、私を振り返ることなく、「いってきま~す!」と笑顔でプール教室に向かうことができたのです。
「習い事を嫌がるからやめたほうがいいのかな?」と悩んでいるママ…。
脳にある「心のブレーキ」を外す親子のコミュニケーションで「不安」は「安心」に変えられます!
私たちの声かけで、繊細幼児さんだって一歩踏み出し挑戦できるようになりますよ。
ぜひ試してみてくださいね。
執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)