1.急な予定変更が苦手な子ども
急な予定変更が苦手な子どもはたくさんいます。
特に繊細な子どもは、予定が変わることで強い不安を感じ、泣いたり、怒ったり、癇癪を起こしたり、動けなくなったりすることがあります。
「また??なんでこんなに泣くの?」と思うこともありますよね。
何度も同じような状況が続くと、親も疲れてしまいますし、子どもの成長や情緒にも影響を与える可能性があるため、「このままで大丈夫かな?」と心配になっていませんか?
2.予定の変更を受け入れられない3歳の息子
私の3歳の息子も、まさに予定変更が苦手な繊細な一面がある子です。
例えば、釣りに行く予定の日に息子が発熱し、キャンセルになった時、「つりにいくっていったのに!」と2時間も泣き続けました。
また、雨で公園に行けなかった日は、「ぜったいにいく!」と1時間以上泣き続けることもありました。
このようなことが何度もあり、私自身も「なんでこんなにこだわるの?」と正直イライラしてしまうこともありました。
しかし、2時間も泣き続ける息子を見ていると、「きっとこの子自身もどうしたらいいのか分からないんだろうな」と思うようになり、どうしたら予定変更にスッと対応できるようになるのか、いろいろ試していましたが上手くいきませんでした。
お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」と出会い、コミュニケーションを変えてきた中で、実際にわが家の3歳の息子にもバツグンに効果があった、予定変更があってもスッと受け入れられる魔法の声かけをご紹介します。
3.予定変更が苦手な理由は「見通しが立たない」から
繊細な子どもは、見通しが立たないことに漠然とした不安を強く感じやすい傾向があります。
特に幼児期は、「これから何が起こるのか?」を予測し、見通しを立てて行動する力がまだ成長中です。
そのため、思いがけない予定変更があると、どうしたらいいのか分からず、「イヤだな…」とネガティブな感情がふつふつと湧いてくるのです。
さらに、その不安な感情を調節することや、不安な感情を言葉で伝えることがまだ苦手なので、上手く伝えることができず、「イヤだー!」と泣いたり怒ったりすることで気持ちを表現しているのです。
4. 急な予定変更にスッと対応できるようになる方法
急な予定変更にもスッと受け入れるようにするには、「次に何が起きるのか」を子どもがイメージできるようにしてあげることが大切です。
◆事前に予告する
予定が変わる可能性があることは事前に伝えておきましょう。
例えば、公園に行く予定の日なら「もし雨が降ったら、公園じゃなくてお家で遊ぼうね!」と伝えておくと、「そういうこともあるんだな」と心の準備ができます。
いきなり「今日はダメ!」と言われるよりも、事前に知っている方が子どもはスッと受け入れることができます。
◆別の楽しい案を用意する
「公園に行けないなら何もしない」ではなく、「代わりにできる楽しいこと」を用意しましょう。
例えば、「今日は釣りには行けないけど、お家でお魚の絵を描いて遊ぼうね!」「今日は釣りには行けないけど、大好きな絵本をいっぱい読もうね」「映画館ごっこをして、大好きなアニメを見よう!」など、子どもが「そっちもいいかも!」と受け入れられる選択肢を提案するのも効果的です。
このような声かけで、スカイくんは急な予定変更にスッと対応できるようになりました。
急な予定変更が苦手な子どもは、事前に予告したり、別の楽しい案を用意したりすることで、スッと受け入れられる力を育てることができます。
「予定変更が苦手で毎回困っている…」というママは、ぜひ今回ご紹介した声かけを試してみてくださいね。
執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)