1.初めてのことが苦手な繊細な息子が得意なサッカーでも「怖い」と拒否
わが家の年少の次男スカイくん(通称)は、サッカーが大好きで得意なのですが、初めてのことが苦手な繊細タイプで、実はサッカー教室に1年も参加できないでいました。
3歳の頃、当時小学1年の兄シャインくん(通称)と同じサッカー教室に申し込みました。
「サッカーたのしみだなぁ」と言っていたのに、当日の朝になると突然、
「サッカーこわい」
「せんせいがこわい」
「サッカーいかない」
と泣いて拒否しました。
初めてのことが苦手な繊細な子どもに「あるある」なシーンかもしれません。
どのように対応すればよいのでしょうか?
2.共感してるのになぜ?!本に書かれていた対応の落とし穴
ネットや育児本には、「子どもの気持ちには共感することが大切だ」と書かれています。
そこで、私もその通りに初めてのことが苦手なスカイくんの「サッカー教室こわい」というネガティブな感情に、「怖いよねぇ」「イヤだよねぇ」と共感していました。
ところが、スカイくんの涙は増える一方で、「イヤだ」という気持ちがどんどん大きくなってしまったのです。
3.共感が逆効果になる理由と魔法の言葉
初めてのことが苦手な繊細な子どもは、他人の感情にとても敏感に反応します。
そのため、ネガティブな感情に共感すればするほど、脳の中で「そうだ!イヤなんだ!」とネガティブな感情に意識がいくだけでなく、ネガティブな感情が膨らんで支配してしまうのです。
このような時の魔法の言葉は、共感するのではなく、否定も肯定もせず、「そうなんだね」と受け止めることです。
そうすると感情が落ち着いていくことが実は多々あるのですよ。
4.「サッカー行きたくない」子どものネガティブ感情を乗り越え挑戦できた!
大好きなこと、得意なことまで挑戦できないスカイくんを目の当たりにして、もったいない!どうしたらいいの?という想いで、インターネット検索をする日々がはじまりました。
その中で、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」と出会い、スカイくんにあった肯定の仕方を学び実践すると、「こわい」「イヤだ」と挑戦しなかったスカイくんが、たった1ヶ月で「ぼくがやる!」と挑戦するような変化があり驚きました。
さらに、お家で脳を育てる先生として学びを徹底してきた中で、脳の中にある「心のブレーキ」を外す専門を究めてきました。そんな中で、年中になったスカイくんが突然、
「サッカーきょうしついこうかな」
と参加を決意したのです。
しかし、内心私もドキドキしていました。
いざサッカー教室に着くと、案の定「こわい」と不安そうな表情になりました。
そこで私は、以前のように共感するのではなく、「そうなんだねぇ」と受け止め、穏やかな表情だけ見せてあげました。
すると、ネガティブ感情はヒートアップすることなく、スカイくんは無事に楽しく参加できたのです。
初めてのことが苦手な繊細な子どもでも、逆効果なコミュニケーションを学び、脳を育てるコミュニケーションを学ぶことで、挑戦する力を育てることができます。
ぜひ試してみてくださいね。
執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)