繊細な子の「担任の先生と合わない!」を予防する親のとるべき行動

わが子の集団生活に不安がある時、担任の先生との相性は合うかな?合わないかな?と心配になりますね。保育園、幼稚園、小学校でも、担任の先生のことで不安があるママは、子どもが「先生怖い・・」「先生なんて嫌い!」にならないように早めに対策をしていきましょう。どのようなことができるのかお話していきます。
 

1.集団生活の不安を様子見していませんか?

 
お子さんの集団生活に不安がある時、お子さんの担任の先生とはどれくらいコミュニケーションをとっていますか?
 
特に繊細なお子さん、HSCタイプのお子さんは
 
✔ 新しい環境に馴染むのに時間がかかる
 
✔ 人見知り!
 
✔ 場所見知り!!
 
などがあるため、集団生活で見守ってもらう先生という存在はとっても大きな存在になります。
 
 
 
保育園や幼稚園に子どもがいるママは送迎のときにどんな感じの先生か見ることができますが、小学校に入ってしまうとどんな先生か分からない状態で進んでしまいますよね。
 
たとえ気になることがあっても、年度スタートの時期は「まだ始まったばかりだから…」と言って、遠慮したり、「まだ今は様子を見ておこう…」と、様子見したりしていないでしょうか?
 
何か問題があれば学校から電話があるよね、と保留状態にしていないでしょうか?
 
繊細なわが子の集団生活の不安を解消するためには、ママには注意してみてもらいたいことがあります。
 
そのポイントについては次で詳しく説明していきます。
 

2.担任の先生との相性チェックのポイント

 
お子さんの先生との相性チェックのポイントは2つです。
 

◆1つ目:わが子が先生とコミュニケーションをとれているのか?

 
これは子どもと先生との間の信頼関係のバロメーターとなるものです。
 
・困った時には先生に言える。
 
・言いたいことを先生に言える。
 
この点をお子さんがうまくクリアできていたら、集団生活での困りごとはグンと減ります。
 
ママは子どもと先生の様子を見ることができませんので、どんな感じなのか分からないときは、さりげなく質問をしてみて子どもの反応をみてみましょう。
 
 
「先生になんて呼ばれてるの?」
 
「今日は先生とお話したかな?」
 
などと聞いてみて、そのときの子どもの反応はどうか?チェックしてみてください。
 

◆2つ目:先生から見てわが子はどんな様子に見えているのか?

 
先生からは、わが子のことは、わが子の繊細さは、どのように見えているでしょうか?
 
先生から見える、集団の中でのわが子の様子は氷山の一角でしかありません。
 
 
見えている氷山の一角だけを見て
 
「クラスでは大丈夫ですよ!」と困りごとに気づかれなかったり
 
「困った様子があります」と誤解されてしまったり
 
集団を見ている先生にとって一人一人を理解してあげることは不可能なので、わが子のことを上手く理解されていないということがあります。
 
 
例えば…
 
授業中ソワソワしてる
という表に見える様子の裏には・・
 
原因その①:いろんな情報が刺激になって注意を集中できないから
原因その②:視覚、聴覚からのインプットに敏感な上に、クラスでの緊張度が高く落ち着かないから
 
といったように、必ず脳のタイプによって説明ができる「原因」があるのですが・・
 
その「原因」を先生に正しく理解してもらえると、子どもが必要なサポートを受けられることに繋がりますが、残念ながら子どもの脳のタイプや発達について詳しい先生に、私は一度も出会ったことがありません。
 
先生は、クラスを運営するプロであって、子どもの脳、心、発達のプロではないのです。
 
 
この2つのポイントで考えたとき、子どもから先生の話が出てこない!先生のネガティブな話が出てくる!先生に理解されてないかもと感じる場合は、
 
「待ちの姿勢」ではなく、ママの方から動いてみる「前のめりな姿勢」になることをおススメします。
 
ママが先生とわが子の間に入って、橋渡し役になることを目指していきましょう!
 
では、具体的にどのように対応していくかについては次でお話します。
 
 

3.「担任の先生と合わない」を防止するママのとるべき行動

 

◆①子どものことを観察する

 
先にも述べましたが、子どもの表面的な様子は「氷山の一角」であり、根っこに本当の困りごとが隠れています。
 
先生に正しく理解してもらうためには先ずママが、「わが子が一体、何に反応しているのか?」を見極められるようになることが大事です。
 
そう!ママが子どもを観察するチカラが必要になってきます。
 
子どもが何に反応するかは、一人一人の脳のタイプや心のコンディションによって違いがありますのでよ~く見てみてくださいね。
 
ここで実際に私がわが子を見るときに、どのような点に注意して見ているのか、例をあげてお伝えしていきます。
 
 
例えば新年度です。
 
新しいクラスにデビュー!
       ▽
いつもと違う環境は見通しが立たず不安
       ▽
人見知り、場所見知り、自分の殻にこもる
       ▽
脳は不安を回避したくて拒否反応、黙る
       ▽
行きしぶり感情の不安定さ
 
といった脳の中ではこんなことが起きています。
 
 
お子さんの気になる様子があれば、その根っこにはどんな困りごとが隠れているのだろう?と想像してみてください。
 
実際に目に見える困りごとばかりをどうにかしようとしても、解決しないことの方が多いです。
 
なので、ママにはもっと深く掘り下げて分析するチカラをつけてほしいと思います。
 
まずは観察してみることからはじめましょう!
 
 

◆②勇気を出して連絡をする

 
わが子の集団生活の不安を払拭する一番の近道は、勇気を出して先生とコミュニケーションをはかる!ということです。
 
先にも述べましたが、ちょっとだけママには一歩先をリードする姿勢を持って対応してほしいのです。
 
先生というのは、大ゴトではない限りあえて保護者に伝えないことも結構あるので、すべてを先生にお任せするのではなくママの方から動いてみましょう。
 
 
・1分でいいから電話をしてみる
 
・連絡帳に書いてみる
 
そのときには「どんな様子ですか?」と一言添えてお伝えするときっと先生はクラスでの様子、先生から見た様子を教えてくださいます。
 
先生たちは子ども達のために忙しくされているので、事前に聞きたいことをメモして準備すること、対応頂いたことへの感謝の気持ちを忘れずに伝えること、このことを意識して連絡すると上手くコミュニケーションが取れると思います。
 
わが子の集団生活が不安になったら、一歩先をいくママと先生のコミュニケーションが子どもが集団生活をラクに楽しく過ごす日々に繋がりますので、ぜひやってみてくださいね!
 
執筆者:むらかみりりか
繊細っ子の脳を育てるココロ科学ラボ代表
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー
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