「ママがいないとダメ」繊細な子の登園しぶりを母子登園で解決!1人登園を叶えた方法

登園しぶりを繰り返す繊細な娘。母子登園であれば楽しく過ごせるものの、私がいなくなるとパニックに。「いつ1人で登園できるようになるの?」そんな不安を抱えるママは少なくありません。この記事では、「ママがいないとダメ」と泣いていた娘が自立し、母子登園から1人登園を叶えた具体的な方法をご紹介します。

1.母子登園で登園しぶりを克服!笑顔で過ごせるように

 

繊細な娘こはるちゃん(仮名)は、年少、年中、年長と登園しぶりを繰り返し、年長では登園しぶりから5月、一時期不登園になりました。


年長の6月、泣いて教室に抱っこでも入れない状況から、担任の先生に会いに行く→好きな活動だけ参加する→午前中登園するのが当たり前になる→7月みんなと昼食が食べれるようになる。

 

「行きたいのに行けない」不登園の繊細な娘が笑顔で登園!ママのスモールステップ作戦
不登園になった繊細な娘は、幼稚園に「行きたいのに行けない」という状況でした。 私が実践したスモールステップで、少しずつ笑顔で登園できるように。 行きしぶりから不登園を乗り越え、笑顔で登園できるようになるまでの親子の成長記録です。

 

 

母子登園で一歩一歩進めていって、私がいれば幼稚園で一日みんなと過ごせるようになりました。

 

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2. 母子登園中も「ママがいないとダメ」になった日

 

2学期に入り、引き続き幼稚園で楽しく過ごすようになっていたので、少しずつ距離をとる事を担任の先生と決めました。ところが少しでも私が距離をとろうとすると「どこいくの?ママがいないとダメ!」となかなかうまく行きませんでした。

 

帰りの会で友達と楽しそうに会話をしているので、離れて一番後ろに座り見学していました。娘は私の方を振り返ることなく楽しそうにしているので、私は教室を出て保護者のお迎えの列に並びに行きました。

 

私が教室から出た後、教室からいなくなった事に気づき、娘が担任の先生の隣に走っていき泣いていたことを聞きました。

 

その日から、私が少しでも離れようとすると「ママがいないとダメ!」と言うようになりました。

 

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3. 繊細な娘がパニックになっていた原因は私のお世話だった


登園しぶり
に悩み、ネットで検索する日々。
共感したり、励ましたり、休んで様子を見たり、自分ができることは色々試してみるものの、娘の登園しぶりはひどくなっていきました。

 

そんな中、お家で脳を育てる発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)のトレーナーである、むらかみりりかさんの発信を見つけました。

 

親子のコミュニケーションを変えることで、繊細な子は、繊細さを強みに変えることができるという事を知り、「何か変わるかもしれない!」と思い、発コミュを学び始めました。

 

発コミュで学び、下記3点のことを知りました。

 

1、繊細な子はまわりからの情報を受け取る力が強く、人の表情、教室の雰囲気や音など敏感に感じとってしまう

 

2、過保護、近すぎる親子関係は外からの刺激、ストレスに過剰に反応するようになってしまい、脳の発達に影響する。

 

3、脳の発達には自分で理解する→考える→行動するという処理が必要

 

母子登園の際、隣で付き添っている時、娘の感情に巻き込まれたり、娘が考えるよりも先に手助けしていたことで娘が成長する機会を奪ってきたんだと気づきました。

 

つまり、自分で理解し、考えて、行動する処理を脳に沢山経験させてあげれば外からの刺激やストレスに強くなるという事になります。

 

母子登園をしていた繊細な娘はこの経験が少ないことから私が隣にいないと不安になりパニックになっていました。

 

 

4. 先回りをしていた私が「待つ」ことで繊細な娘が動き出した!

1、家ではお世話を封印


幼稚園に登園する際、

 

「あれ、名札は?」「水筒持った?」

 

娘が気づく前に声をかけていたので、気づくまで待ちました。

 

名札がついていなくても声をかけない、帽子をかぶっていなくても言わない。幼稚園に着いた時に娘は「あ、名札!」「帽子わすれた!」と気づき翌日からは「名札つけないとね」「ぼうし~ぼうし~♪」と自分で気づいて行動するようになりました。

 


娘が気づくまで待つことで、朝の支度は自分でできるようになり、「今日は早く行きたいから8のところででる」「さむいからコートはこっち!」と自分で決めて行動するようになりました。

 

 

2、幼稚園では「充電器作戦」

 

2学期の行事が終わり落ち着いた段階で、担任の先生と作戦会議をしました。

 

先生からは「教室の活動でお母さんは一番後ろの席に座り、こはるちゃんの充電器になってあげてください。充電器とは、何か不安な事、お母さんに伝えたい時いつでもきて充電できる存在になることです。充電できたら自分で席に戻るまでお母さんの膝の上で様子を見てあげてください。」

 

その日から娘がどれだけ泣いても、隣に来てと言われても後ろの席から動かないと決意をしました。

 

 

初日は泣いてずっと私の膝の上で過ごしていましたが、翌日、少しだけ私の膝の上で充電し、活動が始まると自分で「不安だから隣にいてほしい」と担任の先生に気持ちを伝えにいくようになりました。

 

私は、物理的に繊細な娘と距離を置くことで、感情に巻き込まれることも少なくなり、幼稚園でも先回りして声をかけなくなりました。

 

数週間後、私が隣にいなくても教室の活動に参加できるように。

 

12月初旬には私は別室待機。2学期の終業式には1人登園母子登園を卒業。

 

 

 

3、1人登園を叶えた笑顔の卒園式

 

3学期になると毎日1人登園するようになり、「楽しくてたまらない」と幼稚園であった事を沢山話してくれるようになりました。

 


母子登園中だった2学期に、私と離れられなくて欠席した遠足、音楽会、表現参観(※)に参加。卒園の日が近くなるにつれ今まで参加したことのないおにごっこやドッジボールにも参加し交友関係も広がっていきました。

 

卒園式では、合唱団みたいに大きな口を開けて堂々と歌っている見たこともない娘の姿。

 

今までにない成長ぶりに動画や写真を撮るのを忘れ見入ってしまいました。あれだけ泣いて嫌がっていた幼稚園が今では大好きな安心できる場所になり、自分の居場所や仲間を見つけ楽しそうにイキイキしている!

 

(※)表現参観とは自分が得意なことをみんなの前で披露する参観のことです。

 

5. 新しい環境でも自分の居場所や仲間を見つけて娘らしく

 

発達科学コミュニケーションに出会ったことで自分が変わった分だけ、子供は成長できると体感しました。

 

4月からは小学生。

新しい環境になるとまた行きしぶりになるかもしれない。

 

行きしぶりは、「親子のコミュニケーションを見直すきっかけ」と前向きにとらえたいです。

 

幼稚園に1人で行けた、小学校に行っているから安心という事ではなく、自分を出せる居場所、仲間を見つけて娘らしく無邪気に過ごせるようにサポートしていきたいです。

 


 

執筆者:葉月 まき
発達科学コミュニケーション

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