「学校嫌だな…」と立ち止まっていた繊細な子が顔を上げて授業に参加できた長期休みの過ごし方

長期休みが終わりに近づいてくると「学校嫌だな…」とつぶやく繊細な子の対応に困ることはありませんか。長期休み中に対策をしておけば、休み明けの「学校嫌だな…」と思う気持ちを安心に変えることができます。わが家の小4の娘が登校初日に颯爽と登校できた長期休み中の過ごし方をお伝えします。

1.登校日が近づくにつれて元気がなくなっていく子ども、どうしたらいいの?

 

長期休みを過ごした後、いよいよ学校が始まると思うと毎回決まって

 

「学校行きたくないな…」

「もっとお休みしたいな…」

 

とお子さんがつぶやいて学校が嫌になってしまうことはありませんか。登校日が近づくにつれて元気がなくなり、ボーっとして気が抜けたような状態になると、見ているこちらも「またか…」と辛くなってしまいますよね。

 

以前はわが家もそうでした。小4の繊細な娘、花ちゃん(通称)は長期休みが終わるたびに「学校嫌だな…」と言い、どうしてそんなに嫌になるのかわからず私は頭を抱えていました。

 

その時、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」という親子の関わりを、繊細な子専門に教えているむらかみりりかさんと出会い、「学校嫌だな…」と言うのは、実は繊細な子の脳の特性に関わっているということがわかりました。

 

当時、「脳と関係があるの?」と、私はとても驚いたのを覚えています。

 

 

 

2.学校が嫌になってしまうのは繊細な子の脳の特性に理由がある

 

発達科学コミュニケーションを究めていく中で、繊細な子が「学校嫌だな…」と思うのは、次の2つの脳の特性に理由があるということがわかりました。

 

①環境や人からのあらゆる刺激を感じ取る


繊細な子は普段から環境や人からの刺激を感じやすく、五感で得たものに敏感に反応します

 

例えば、生徒が大勢いる教室から聞こえる音を騒音と感じたり、クラスメイトの事を先生が怒っていると自分が怒られているかのように感じたり、脳にあるセンサーがあらゆる音や雰囲気を敏感に感じ取っています

 

その受け取った刺激を処理する力が追いつかず、脳の中で大きな負担となるのです。さらに新年度や新学期はクラス替えや担任の先生が変わるなど、大きな環境の変化があるときはなおさら、繊細な子にとってはそれが過剰な刺激となります。

 

②ネガティブな記憶を溜めやすい特性


「友達にあんなこと言われた」

「先生に注意された」

「授業中あてられてイヤだった」


まるで何も楽しかったことがなかったかのように話すことはありませんか。楽しかったこともあったはずと思って聞いても、嫌だったことしか話さないお子さんもいるかもしれません。

 

繊細な子は嫌なこと=ネガティブなことを脳に溜めやすく「嫌だった」という感情とセットで記憶されてしまう特性があります。そのため「学校嫌だな…」となるのです。

 

 

 

3.「学校が嫌だな…」を未然に防げる3つのポイント

 

長期休み中にわが家で実際に取り組んだことを3つご紹介していきます。

 

①カラオケで音になれて騒音を感じにくくする


周囲からの音を騒音と感じてしまう繊細な子は、自分が発する音だったら聞ける事が多いのでカラオケで一緒に歌ってみることをおすすめします

 

アニメの主題歌や好きなアーティストの歌など子どもが好きな歌なら何でもOKです。歌うことを繰り返すことで音に慣れていき、教室から聞こえる音を徐々に騒音と感じにくくなります

 

②運動でストレスを発散し脳全体を活発的にする

 

体を動かすことでネガティブな記憶からくる脳にたまったストレスを発散し、気分をリセットすることができます

 

運動は脳全体を活発的にする効果もあり、見る力、聞く力、話す力の土台となります。特にアスレチックは、目で情報を集めてプランを立てて行動するという一連の動作があり、脳のトレーニングになるのでおすすめです。

 

 

③「楽しい!」「できた!」という記憶をつくってあげる


ネガティブな記憶を溜めやすい繊細な子にポジティブな記憶をたくさんつくってあげましょう。子どもが楽しいと思えること、小さなことでも何でもOKです。

 

「お出かけして楽しかったね」

「~してくれてありがとう!」

「〇〇してくれて、本当助かったよ~」

 

このようにお母さんのポジティブな声かけをして成功体験の記憶をたくさんつくってあげてほしいです。

 

「できた!」という成功体験がお子さんの自信につながりネガティブな気持ちをやわらげます

 

この3つのポイントを長期休み中に実践したことで、娘は休み明けの登校初日に「行ってきます!」と颯爽と登校し授業に参加することができました。ぜひ試してみてくださいね。

 

執筆者:藤野とも子

発達科学コミュニケーション

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