1.「うちの子、繊細かも?」と思ったら知ってほしいこと
「すぐ泣く」「人の顔色を気にする」「初めての場所が苦手」「家と外では別人」そんな子どもの姿に、「うちの子、敏感?繊細かも…」と感じたことはありませんか?
HSC(Highly Sensitive Child)とは、心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した、「感じる力」がとても敏感な子どもです。五感も含め感覚から受けとる情報や刺激、人の感情などもひといちばい敏感に受け取っているのです。
だけど実は、誤解されてしまっている情報もあります。
繊細な子は5人に1人と言われていますが、日本ではもっと多いとも言われています。つまり、子どもが5人に4人いたら、5人中4人に効くはずのコミュニケーションが、繊細な子には合わないということなんです。
ネットや育児本には、こんな言葉もよく見かけます。
✔発達しょうがいとは違いますよ
✔病気でななく気質ですよ
✔寄り添いましょう
✔共感しましょう
✔理解してあげましょう
✔無理させないようにしましょう
こう書いてあったら要注意です・・!!!
「寄り添うだけ」では繊細さが強まってしまうこともあるんです。
繊細な子どもたちの脳は、まわりの刺激や情報を受け取りやすく、脳の中が大渋滞してしまい、過度なストレス状態になりやすいのです。
そして、不安定な親子関係がそのストレス状態を長期化させると分かっています。
私が出会うママ、パパたちは、とってもお子さん想いです。だから色々と勉強されてきて「繊細な子は寄り添うのがいい」と信じてまっすぐ寄り添ってこられたのですが・・
しかしその結果、外の環境の影響も合わさってですが、繊細さが増してしまっていることも少なくありません。
繊細な子どもたちの心=脳のしくみを正しく理解すれば、その子の心=脳に合った声かけや接し方で、強さも育てていけるようになります!
2.繊細さは親の関わり方で変えることができる
「繊細さは変わらないものであり受け止めるしかない」そう思われている方も多いかもしれませんが、実はそうではないということが、研究からわかってきています。
子どもたちの敏感さ、繊細さは、育つ環境による影響が53%ということが、欧州で生まれたHSCの双子ちゃん約2800名の調査に基づいて分かっています。
繊細な子(人)は、繊細、敏感でない人に比べ、周りからの刺激を受けとりやすいので、環境からの悪い影響も良い影響もとても受けやすいということです。
また、親の接し方の違いにより、子どもの脳の成長が2倍以上違ったという127組の親子の調査があり、127人の子どもたちの脳を幼児期から思春期にかけて3回MRIスキャンしたアメリカの研究にて証明されているのです。
3.「こんなに寄り添ってるのに・・」悩んだ先に見えた光
私はずっとフルタイムでやりたい仕事を追いかけてましたが、小1の壁に備えて辞めました。
時間だけはできたものの・・・繊細くん自身の、集団生活での困りごとは何も根本解決しておらず、大きな環境の変化に繊細くんは全力で学校を拒否。私から離れられなくなってました。
私は・・・・仕事も辞めたのに?!これだけ寄り添ってるのに?!自分のこと諦めてるのに?!悲しくなりましたし、切なくなりましたし、イライラもしてしまいました。
自分のことを諦めて寄り添うことで繊細さは増し・・良いことはありませんでした。
しかし!今では繊細くんのことを誰よりも理解できて伸ばせるママになり、繊細くんの心が自立してもう頼りにしているほどです。
学校の長期休みはふたり旅をして、息子は現地のインターキャンプへ・・私はお仕事に没頭するという・・こんな未来が叶うなんて、ひとり親でもある私には当時考えられませんでした。
脳科学に基づく根拠ある学びは、子育てをラクに楽しくして、わが子を笑顔にしてくれました。親子の可能性、未来を無限に広げてくれます。
私が教えている「発達科学コミュニケーション」は、ペアレントトレーニング型で、ママ、パパがわが子の成長が加速する親子の関わり方を学びます。
心と脳に合った対応で繊細さを強みに変えた親子のリアルストーリーをご紹介しています。
こちらの「生徒さんの声」から見てみてくださいね。
執筆者:むらかみりりか
繊細っ子の脳を育てるココロ科学ラボ代表
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー