宿題の日記を書くことが苦手な小学生が最後まで楽しく書けた「脳のやる気」の引き出し方

日記を書くのが苦手なお子さんに、どう対応してあげたらいいのか悩むことはありませんか。我が家の日記が苦手な小学生が、連休最終日に楽しく日記の宿題に取り組み、最後まで書き上げた「脳のやる気」の引き出し方をご紹介します。
 

1.宿題の中でも「日記」は大の苦手

 

我が家には行き渋りのある繊細な小学2年生(通称:みっくん)がいます。

学校に通うだけでもひと頑張りなので、お休みの日は解放感でいっぱい!宿題のことがすっかり頭からなくなっている様子です。

 

特に連休となると、思い切り遊んで宿題のことなんて考えたくない様子。今回の宿題は「日記」。日記が苦手な小学生は多いと耳にしますが、みっくんも例にもれずその1人です。

 

「なにを書いたらいいのか分からない!」毎回日記の宿題を前にイライラを爆発させるみっくんが頭をよぎりました。

 

「日記の宿題あるよ~」と声をかけたら、「イヤだ!!!」と逃げ出してしまうことは目に見えていたので、少し工夫してみることにしました。

 

 

2.小学生が日記に楽しく取り組める2つのポイント

 

みっくんの行き渋りが強くなった1年生の3学期、「みっくんのことかな?!」と思うくらい、繊細な子に特化した親子の関わり方を教えているむらかみりりかさんに出会いました。

 

調べてみると、おうちで脳を育てる「発達科学コミュニケーション」のトレーナーであることが分かり、「このアプローチ法を学んで実践すれば、なにか変わるかもしれない!!」と受講を決意。今も学び続けています。

 

今回、「どうすれば日記に小学生が楽しく取り組めるかな?」と考えた時に思い出したのは、次の2つのポイントです。

 

①会話をスムーズにスタートする

 

繊細な子は、「なにか注意されそう」という気配に敏感。なので、声のトーンは優しくスキンシップから会話を始めるのが効果的。

「日記の宿題あるよ~」ではなく、スキンシップから始めることにしました。

 

②これからやることを「分解」して見通しを立てる

 

小学生は「日記」と言われても漠然としていて何を書いたらいいか分からないから「イヤだ!」になるんだろうなと想像しました。

 

わたしたち大人もそうですが、抽象的なことを考えようとすると脳にストレスがかかっていまいます。なので、出来るだけやることを分解して、考えやすく理解しやすくしていきます。

 

日記に関しても、どんなことを書けばいいのか1つ1つ一緒に思い出す作戦を立てました。

 

 

3.遊びからスタートして楽しく日記を完成!!

 

まずは、いきなり宿題に取りかかるのではなく、一緒に遊ぶことからスタート

最近みっくんがハマっているのは、ふにゃふにゃしたキャラクターになりきってのごっこ遊び。そこで、わたしも同じようにふにゃふにゃになりきって兄弟の輪に乱入!

 

遊ぶ中で「つかまえた~!」とハグをして、その流れのまま「そういえば、連休で一番楽しかったことって何~?」と聞いてみました。

 

「映画を見に行ったこと!!」と即答してくれたみっくん。

 

そこからは、「どのシーンが一番好きだったの?」「それってなんで~?」「あの映画の世界に住んでみたいと思うー?」と質問を重ね、会話がどんどん広がっていきました。

 

実はこの質問、答えてくれた内容をそのまま書けば、小学生でも簡単に日記が完成する流れ!

 

「いいねぇ!映画楽しかったもんね~。」「今話してくれたことを書いたら、日記が完成しちゃうね!」と声をかけると、みっくんは「あぁっ!そうか!」と、すぐにリビングへ向かいました。

 

日記帳を出す、えんぴつを持つ、そのひとつひとつの行動に「イイネ!」と声をかけると、みっくんはノリノリのまま、楽しそうに最後まで日記を書き上げたのでした。

 

 

4.「できた!」の経験で苦手はちょっとずつ減っていく

 

正直、わたしの中にも「うわぁ~、日記だ、みっくん嫌がるな~」という苦手意識がありましたが、日記帳を広げてから考え始めるのではなく、ちょっとした工夫でこんなにも楽しく取り組むことができるんだ!と嬉しい気付きになりました。

 

みっくんのなかにも「日記を楽しくかけた!」という成功体験が1つ増えることで、少しずつ日記への苦手意識もなくなっていくといいなと思います。

 

子どもの「苦手」に向き合うたびに、わたしたち親も成長できるのかもしれません。日記が苦手な小学生も、きっと書ける。その瞬間を、みなさんも親子で味わえますように。

 

 

執筆者:みやざわちひろ

発達科学コミュニケーション

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