「お昼ごはん食べない」に終止符!不登校の繊細な子の脳に届く3つの対応

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

不登校になった繊細なお子さんが、偏食がひどくなった、お昼は準備しても食べない・・など悩まれていませんか?脳の仕組みに合った今すぐできる3つの工夫で偏食を和らげ、自分からお昼ごはんを楽しく食べられるようになる方法をお伝えします。

1.息子が不登校になりお昼ごはんを食べないことに悩む日々

 

わが子が不登校になり、「お昼ご飯を考えるのが大変・・」と感じられていませんか?

 

お弁当作っても全然食べない・・

お昼ご飯食べるように電話しても「いらない」「後で食べる」と返される

やっと食べたのは、数口の炭水化物だけ・・

 

不登校の息子のためにせっかく作ったお弁当を、手つかず状態で見つけたときにはかなりショックでした。「これなら食べるかな・・」と頑張って作っても空回りするばかり。栄養バランスの整った学校給食が食べられないので、家でしっかり食べさせなくちゃと焦りと不安で頭がいっぱいになっていました。

 

実は、繊細な子の脳のしくみを知ると、対応はガラリと変わるのです。

 

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2.何で?お昼ごはんを食べない不登校の繊細な子

 

わが家の繊細な次男(通称:優士)は、小学校高学年で不登校になってから、お昼ご飯を食べない日が続きました。

 

その頃の優士は、

 

✔1日中家にばかりいてほとんど動かない

✔朝と昼は全く食べない

✔ゲームやYouTubeをやる時間は元気

 

仕事をしていて家の様子が分からない私は「食べなくちゃ元気になれないよ!」と、なんとか食べさせようよ必死に声をかけていました。しかし、食べる様子は全くなく、家に帰るとおやつを食べた痕跡が残っている状態で、偏食がどんどんひどくなっているように感じていました。

 

優士を思って、どんなに工夫しても変わらない状況に、「お昼ご飯を準備するのも、考えるのもめんどくさい・・」と思うようになっていきました。

 

 

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3.お昼ごはんを不登校繊細な子が食べない理由

 

どうして不登校になった息子はお昼ご飯を食べたがらなかったのでしょう。そこには、脳疲労と感覚過敏の影響が隠れていました。

 

繊細な子どもの脳は、私たちが気づかないような小さな刺激にもとても敏感に反応します。例えば、音、におい、温度、味、食感など、たくさんの刺激を受け取って、心と脳はエネルギー不足になっていきます。

 

特に、不登校になった繊細な子は、「学校に行けていない」ことに罪悪感やプレッシャーを感じ取っていることも多いため、実は、目には見えないストレスとも戦っているのです。

 

すると、脳は、エネルギーを補給しようと、糖を欲しがります。そのため、不登校中のお子さんは、手っ取り早く糖を摂取できるご飯やパン、おかしなどばかり選び食べてしまうことも多いのです。

 

この糖質・炭水化物中心の食事が続くと、身体の中の血糖値の変化が大きくなるため、脳の中では、イライラしやすかったり、やる気が出なかったり、感情が乱れやすくなるのです。

 

さらに、ストレスが強い時は、感覚過敏も出やすく、「このにおいが嫌だ」「この食感が無理」など、特定の食べ物を拒否することもあるでしょう。

 

結果、糖質や炭水化物ばかり食べる→感覚過敏が悪くなる→偏食が強くなる、といった悪循環が生まれてしまうのです。

 

さらに、お母さんが「おかずも食べなさい」「お昼は食べなさい」と言うことは、繊細なお子さんの脳にはストレスとなり、「食べたくない!」を強めてしまうのです。

 

「お昼ご飯考えるの大変」と悩んでいる今こそ、お母さんの関わりを脳のしくみを理解して変えるチャンスなのです!

 

では、次の章では、私が実際に試して効果があった3つの方法をお伝えしますね。

 

 

4.お昼ご飯を食べない不登校繊細な子の脳に届く3つの対応

 

①食べなさいを止める

 

「食べなさい」と指示をすると、不登校繊細な子の脳にストレスを与え、さらに食欲が低下してしまうのでやめました。その代わり、食事の中での優士の小さな行動に注目して肯定の声かけをしました。

 

「ご飯の時間に座ってくれて嬉しいよ」

「いただきますって元気だね」

「お弁当のご飯は炊き立てだから美味しいね」

「お箸片づけてくれてありがとう!」

 

すると、少しずつ「食べようかな」の気持ちが出るようになってきたのです。

 

②脳と身体のため、タンパク質を意識的に増やす

 

偏食が進み、糖質や炭水化物ばかりでは感情的になりやすく、脳は疲れやすくなるため、タンパク質を重視し、食べたくなるお誘いをしました。

 

「身長が高くなりたい優士君!あなたにはタンパクが超おススメ!」

「今日のタンパク質チャレンジはお魚だよ~」

「納豆巻き良いじゃん!スタミナ満タンになれるね!」

「おやつは栄養たっプリンだよ」

「今日のお昼でパワーアップ!」

 

優士には楽しい雰囲気が伝わり、お肉やお魚を食べる量が増えるようになりました。

 

③見た目に楽しい仕掛けをプラス!

 

わが家は共働きのため、優士は1人でお昼ご飯を食べていました。そこで、お昼を「楽しいイベントになるように」と、トレーやお皿選びにちょっと演出を仕込みました。お弁当箱をやめ、プレート盛り・まめ皿・箸置きなどを使い、優士だけの特別感を出しました。

 

すると、「今日は黒のトレーが良い」「お皿、こっちにしようかな」と、自分で選ぶことが楽しみになり、自然とご飯に向かうように変わっていきました。

 

 

5.「食べさせなくちゃ」から「一緒に楽しむ」へ

 

「お昼ご飯、ちゃんと食べさせなくちゃ」 そんな思いで必死にお弁当を作り続けていた頃の私は、 食べない息子を前に、疲れとイライラが募る一方でした。

しかし脳の仕組みを理解して、対応を変えるようになってからは、「どうやったら楽しく食べられるかな?」に目を向けるようになりました。


不登校で1人で過ごすお昼時間に、少しでも安心できる工夫を届けること。 それが、優士の心と脳をほんの少しずつ元気にしてくれたように思います。

 

栄養ももちろん大事ですが、「安心して食べる」という経験そのものが、不登校繊細な子にとって最高の栄養になります。

 

「食べさせる」から「一緒に楽しむ」へ。そんなふうに関わり方を変えたことで、 私自身もずいぶんラクになれています。

 

もし今、「お昼ご飯考えるのも、もうしんどい…」と思っているのなら試しに1つだけ。ちょっぴり始めてみませんか?

 

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執筆者:増山陽香

発達科学コミュニケーショントレーナー

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
増山陽香

増山陽香(まっすー先生)
発達科学コミュニケーショントレーナー・看護師
不登校・高学年の繊細な子の自信と行動力を育てる専門家

埼玉県在住。
看護師・看護教員として20年以上、人の心と身体に向き合ってきました。

現在は、不登校や「行きたいのに動けない」ことで悩む、高学年の繊細な子とお母さんを支援しています。

わが子の心と脳の現在地を捉え、毎日の声かけや関わり方を通して、子どもが自分で考え、選び、動く力を育てる方法を、発信・個別相談・講座でお伝えしています。

発達科学コミュニケーションを学び始めた時期
2023年12月

当時の息子・優士の学年
小学5年生

この記事に登場する優士は、私の息子です。書籍『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』にも登場しています。

看護師・看護教員として経験を重ねてきた私ですが、優士の突然の不登校を前にしたとき、母としての自信を失いました。

小学5年生だった優士は、学校に「行きたい」と言うのに行けない。

感覚過敏、癇癪、偏食、腹痛、自己否定が続き、親子の会話は、いつも「学校に行くか、行かないか」が中心になっていました。

そんなときに出会ったのが、脳科学博士・吉野加容子が開発した、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」です。

脳の発達の仕組みを学び、親子の安心と信頼を土台に、優士の心と脳の状態に合った関わり方を実践していきました。

わが家では、関わり方を変えていく中で、優士の癇癪が1か月で落ち着きました。感覚の過敏さや偏食にも変化が見られ、少しずつ、自分で考え、選び、動く姿が増えていきました。

不登校が続く毎日の中で、お母さんが焦らずにいるのは、簡単なことではありません。

「このまま外に出られなかったらどうしよう」
「私の関わり方が悪かったのかな」
「見守っているだけで、本当にいいのかな」

私自身も、そんな不安を抱えていました。

その不安を、無理に消そうとしなくても大丈夫です!わが子の今の状態を知り、今日できる関わり方が見えてくることが、お母さん自身の安心や自信にもつながります。

私が大切にしているのは、家庭での毎日の関わりを通して、子どもが安心を積み重ね、自分の気持ちや「やってみたい」をもとに、一歩を選べるようになることです。

そして、お母さんも、わが子の育つ力と自分の関わる力を信じ、自分の人生を楽しめるようになることを目指しています。

この記事が、わが子を理解し、今の親子に合った関わり方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

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