「先生怖い」なんでも怒られたと感じる繊細な子が安心できた!ママによる脳の整理整頓

「先生が怖い」「いつも怒られてる」 そう感じやすい繊細な子の対応に戸惑っていませんか?小学2年生の息子も、ちょっとした声かけを“怒られた”と受け取ってしまい、2年生3日目には涙で登校を拒否しました。「先生怖い」と感じる繊細な子のために、ママができる心と脳の整理整頓を、体験談をもとにお届けします。
 

1.「先生怖い」新学期3日目で学校を休んだ繊細な子

 

我が家には「みんな僕のこと嫌いだから」「いつもにらまれる」と、ささいなことでも全て「嫌われている」「怒られている」と受け取ってしまう、繊細な男の子(みっくん)がいます。

 

幼稚園の頃から行き渋りがあり、小学校になっても教室までママと一緒に登校していました。

 

小学2年生になって3日目の朝。

「先生怖い」

「いっぱい怒られる」

目に涙を浮かべながら訴えるみっくんを見て、無理はさせずお休みの選択をすることにしました。

 

クラス替えでお友達も変わり、担任の先生も変わり、繊細な子にとって新学期は緊張感がかなり高くなる時期。

 

そんな中で、少しの注意でも「怒られた」と脳の中で変換されているんだろうなと考えたからです。

 

わたしがすんなりとお休みの選択をして、みっくんの頭の中でどんなことが起こっているのか理解できたのは、小学1年生の時のある出会いがきっかけでした。

 

 

2.「先生怖い」は脳が疲れすぎているサインかも

 

小学1年生の3学期、みっくんは毎朝「教室は怖い、行きたくない」と涙を流して登校を拒否。「このまま不登校になって、不安感もますます大きくなってしまうのかな・・・」と悩んでいた時に出会ったのが、お家で脳を育てる発達科学コミュニケーション(発コミュ)のトレーナー、むらかみりりかさんでした。

 

「1のストレスを100のストレスへと変換してしまう繊細さも、親子の関りで和らげることができる」と知り、発コミュの関りを学ぶことを決めました。

 

最初に学んだことは、繊細な子の脳は聴覚や視覚という感覚系の刺激を受け取る力が強いということ。

 

そして、受け取った刺激を処理することは苦手なので、脳の中が受け取った刺激でいっぱいになり疲れ切ってしまい、少しの刺激に対してもとても敏感になってしまうということです。

 

「先生怖い」

「いっぱい怒られる」

 

というのも、新しい学年になり刺激をいっぱい受け取った脳が疲れ切って、わたしたちならなんとも思わないようなアドバイスや声かけすら、「怒られた」と受け取っているのだろうな、ということが想像できました。

 

なのでわたしは、脳が疲れ切っているなら、まずはお休みをして刺激のない状態にしてあげることを選択しました。

 

 

そしてもう1つ。

先生怖い」をやわらげるために行ったことを、次に紹介しようと思います。

 

3.「怒られた」と感じた記憶も脳の整理で上書きできる

 

お休みできると分かりホッとした様子のみっくんと、まずは好きなキャラクターの話をして盛り上がりました。

 

みっくんがすっかりお話しモードになったところで、「先生に、どんなふうに声をかけられたの?」と質問してみました。

 

「〇〇って言われてた。」と答えてくれたので

「そうかぁ。それって、どういうことが伝えたかったんだろう?」と、また質問をしてみます。

 

すると、「こういうことかな」と言葉にした後「そんなに強く言われてなかったかも。」と、朝とは別人のように穏やかな顔で話してくれました。

 

頭の中が整理され、「怖い」「怒られた」という記憶が新しい記憶で上書きされる瞬間って、こんなふうに訪れるんだとあたたかな気持ちになったことを覚えています。

 

 

4.繊細な子の脳の状態を知ることでママの心も軽くなる

 

翌朝、一人で目覚めてリビングへと降りてきたみっくんへ「おはよう!一人で布団から出て降りてきたね~!」とハグをして、「朝食何食べようか?」と声をかけると、「先生怖い」とも「学校行きたくない」とも口にすることなく、スムーズに朝の準備が進んだのでした。

 

以前のわたしなら「怒られる」「先生怖い」と聞くと、「そうか、怒られて怖かったんだね」と、みっくんに寄り添おうとして不安な気持ちをますます大きくしてしまっていました。

 

共感するのではなく、脳の状態をみっくんの言葉からキャッチしできるようになりました。そして脳を休ませる選択と頭の中を整理するお手伝いができるようになり、わたし自身も思い悩むことが減り心が軽くなっています。

 

繊細な子の「不安」や「拒否」は、脳の疲れのサインかもしれません。この体験談が、繊細なお子さんが安心して動き出せるヒントになりますように。

 

 

執筆者:みやざわちひろ
発達科学コミュニケーション

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