1.月曜の朝はきまってぐずる繊細な子
わが家には、何でも知りたがる博士ちゃん(通称:ミカ)とお気に入りのぬいぐるみが手放せないマイペースくん(通称:シン)がいます。
2人はとにかく休日が大好き!
だから、年長のミカと年少のシンは、月曜の朝になるときまって「家にいたい!」とぐずることが習慣になっていて、保育園に行くまでにとても時間がかかっていました。
そして私も、日曜の夜になると「明日は月曜か…」と気が重くなる、いわゆる“サザエさん症候群”状態。家族みんなが憂鬱な空気に包まれていました。

2.繊細な子の不安を強めていたのはママだった
私は、おうちで脳を育てる「発達科学コミュニケーション」を学び、繊細な子の心と脳のしくみを知ることで、今までの親子の関わりを見直すことができました。
実は「月曜の朝が憂鬱」と感じる気持ちを、私自身が子どもたちに伝染させていたことに気づいたのです。
繊細な子は、人の感情や声色、表情を敏感にキャッチする力が強いため、人の何倍もの情報を受け取っています。つまり、私が月曜の朝を憂鬱だなと感じていることが言葉に出さなくても伝わっていたのです。
私自身は子どもが毎週ぐずることで”憂鬱に感じる”、繊細な姉弟はその私の感情をキャッチし”不安になる”、という悪循環が生まれていました。

3.悪循環を「やってみようかな」にチェンジ
では、その悪循環を断ち切り月曜の朝を気持ちよく迎えるにはどうしたらいいか。
実践した2つのことをご紹介していきます。
①ネガティブな感情に共感しない
日曜日に楽しく遊んでいるときに、子どもたちが「あぁー明日は月曜日だ」とポロっと言ったとしても、聞いていなかったフリをします。そして、「そうだね・・・月曜日イヤだね」とママは憂鬱感を出さずに明るく過ごすことを意識します。
先ほどお伝えしたように、ママのネガティブな感情を繊細な子に伝染させないためです。さらには、ネガティブな感情にママが同調することにより「ママもイヤだと思っているんだ」と不安が膨らんでしまうのです。
②頑張った先の楽しみを作る
月曜日は特別に「帰ってきてから、アイスを買いに行かない?」など、頑張った先のご褒美を提示してみましょう。
繊細な子は、イヤなことを目の前にすると、それしか見えなくなり先を見通すことに力を回せなくなってしまいます。大人でも何か考えだしたら、何も手につかなくなることありますよね。
楽しみを先に作り、それをイメージさせてあげることで、目の前のイヤだと感じている気持ちが和らぎ「やってみようかな」と思える余裕ができていきます。

4.笑顔の「いってきます」に変わった月曜日
土日はしっかり遊んで、①②をコツコツ淡々と続けていくことにより、いつの間にか月曜の朝が憂鬱モードではなくなりました。もう”サザエさん症候群”も怖くありません。
今後たとえ、子どもがぐずる日があったとしても、落ち着いて対応することができます。
大人も子どももお休みの後の1日目はいつもよりパワーが必要ですよね。ネガティブな感情に共感せず、楽しいことを先にイメージすることで「よし!」と前向きに1週間をスタートさせることができます。
背中を丸めて「家にいたい!」とぐずる姿が、元気な「いってきます」の後ろ姿に変わると、「行ってらっしゃい」とママも笑顔で見送れますよね。

執筆者:やまさき うみ
発達科学コミュニケーショントレーナー