「学校どうだった?」と聞いても「わからない」と話さない繊細な子に効果的な質問術

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

繊細な子に「学校どうだった?」と聞いても、「わからない」で会話が終わって自分のことを話さない・・そんなことはありませんか?私の息子もそうでした。そんな息子が学校での出来事をよく話してくれるようになった、繊細な子に効果的な質問の仕方を紹介します。

1.「学校どうだった?」と聞いても「わからない」で終わる

 

我が家にはひろくんという小学校1年生の繊細な男の子がいます。

 

ひろくんの学校での様子が気になり、こちらから「学校どうだった?」と聞いても「わからない」「覚えてない」と言って会話が終わってしまい、それ以上は話さない。

 

「何もないことはないはず。なんで自分のことを話さないんだろう…」と思っていました。

 

 

2.自分のことを話さない息子

 

入学早々、学校の先生からお電話がありました。内容はひろくんが隣の席のお友達と揉めて癇癪を起こしてしまったことでした。

 

お互いの勘違いで起きたことで、先生が仲裁に入り、お互いわざとじゃなかったことを話し、納得して気持ちを落ち着けることができたとのことでした。

 

私はこの日もひろくんに「学校どうだった?」と聞いたのですが、やはり「わからない」と言って、自分のことは話さない。

 

先生から電話があった程だから絶対覚えているはずなのに、と思ったものの、それ以上は聞けず、もどかしい気持ちで過ごしました。

 

 

3.繊細な子は自分の感情を言葉にすることが苦手

 

ひろくんの育児での悩みは尽きませんでした。こだわりが強い、人前を極端に嫌がる、行動の切り替えが苦手など、いつ困りごとが起きるかひやひやしていました。

 

どうにかしたいと模索する中で出会ったのが、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」(以下発コミュ)でした。

 

そこでこれらの困りごとは繊細な子にありがちなものだということを知り、驚いたのと同時に、気質のようなものならどうしようもないのかも、という不安もありました。

 

しかしママのコミュニケーションを変えることで子どもの脳を伸ばせる、という言葉に希望を感じ、発コミュを学ぶことを決めました。

 

学ぶ中で、繊細な子は自分の気持ちを理解して、表現することが苦手だと知りました。「学校どうだった?」という問いは、漠然としすぎていて答えにくいのです。

 

また繊細な子は考えすぎてしまう傾向もある為、どう答えるのが正解なのか迷ってしまい「わからない」という答えになっていることも。

 

自分のことを話さないのではなく、答えにくいだけなのかもしれません。

 

そんな私も発コミュで教えてもらった質問の仕方を実践することで、ひろくんから学校での様子をたくさん教えてもらえるようになりました。次の章で繊細な子に効果的な質問の仕方を具体的に紹介いたします。

 

 

4.繊細な子が答えやすい質問の仕方

 

①質問を具体的にする

 

「学校どうだった?」というような、ざっくりとした質問ではなく、体的な問いかけにすると、答えやすくなります。子どもが楽しかったであろう質問だとより会話が弾みます。

 

「今日の給食は何だった?」

「休み時間は何したの?」

「びっくりしたことあった?」

「今日楽しかったこと1つ教えて」

 

②笑顔でゆっくり間を取って話す

 

繊細な子はママの顔色をよく見ています。ママが笑顔でいるだけで子どもは安心して話しやすいと感じてくれます。

 

またすぐに返事が返ってこなかったり、自分のことを話さないような時でも、答えを急かしたり、すぐに次の質問をしたりしないこと。子どもが話す準備をしているかもしれないのでゆっくり待ちます。

 

もし返事がなかったり、「わからない」という返事だったとしても「また思い出したら教えてね」とやさしく声をかけることで次の機会に繋げることができます。

 

 

5.親子で一緒に感情を言葉にする練習を

 

「学校どうだった?」という質問をやめて、この質問の仕方を意識したことで、ひろくんは自分のことをよく話してくれるようになりました。

 

また私自身、感情を言葉にすることが苦手だと気付いたので、ひろくんと一緒に感情を言葉にする練習をしようと思い、私も今日の出来事を報告するようになりました。

 

最近は寝る前に「今日嬉しかったことを3つ言う」ということを日課にしています。

 

「1つだけ」という日もあれば「ない」という日もありますが、無理強いすることなく、ひろくんが話しやすい空気を感じられる、ということを第一に考えながら続けています。

 

これからも親子で“感情を言葉にする力”を伸ばしていきたいです。

 

 

執筆者:にしやまともか

発達科学コミュニケーション

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
にしやま ともか

発達科学コミュニケーション トレーナー

息子は年中になった頃からこだわりが強くなり、同じ服しか着ない、同じ物しか食べない、朝のルーティンが崩れると怒って、「もう行かない!」と爆発する毎日が続きました。

年長になる頃には、「見られたくない!」と言って、運動会も劇発表会も欠席。
私は「なんでこんなに頑固なの?」と思いながら、息子の機嫌を損ねないように先回りして、合わせて、疲れ切っていました。

療育では「こだわりの強さはこの子のキャラクターです」と言われ、「このまま付き合っていくしかないのかな、将来はどうなるんだろう」と、不安で笑顔でいられなくなっていました。

そんな時に発達科学コミュニケーションに出会い、頑固に見える「イヤ!」はわがままではなく、不安や敏感さから自分を守るサインだと知りました。

そして、息子の心と脳に合った対応を学び、毎日の声かけを変えていくと、少しずつこだわりが和らぎ、「絶対イヤ!」で止まっていた息子が「まぁいっか」「やってみる」と動き出せるようになっていきました。

こだわりが強い繊細な子は「できない」のではなく、「今はできない状態」なだけ。
心と脳に合った関わり方で、親子の安心を育て、行動・挑戦する力を伸ばすヒントをお届けしています。

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