1.「片づけて」の言葉を封印しつつ家をキレイに保ちたい!
わが家には小学3年生と1年生の繊細な娘がいます。
以前の二人は片付けが大の苦手で、「片付けなさい!」「また散らかってる!」と私は小言ばかり…。
ついイライラして疲れてしまう日々でした。
そんな時に出会ったのが、わが子の脳の成長を加速させる発達科学コミュニケーション。おうちでママがわが子の脳を伸ばすという関わり方でした。

学びはじめたきっかけは、長女の学校行き渋りだったのですが、繊細な子にとっては日常のささいな指示アドバイスも否定的に伝わってしまうと知り、「否定はNG」「できたことに注目する」という関わり方に変えていきました。
否定をしないことで、わが子の困りごとは確実に減り、自信も身に付き、沢山の変化に驚く半面、私の頭の片隅にはいつも「部屋が散らかってる」「自分から片付けてほしいな」という思いがあったのです。
片づけない娘が、どうやったら自主的にやってくれるだろうかと考えるようになりました。
脳科学に基づいたOK対応とNG対応
\ わが子の実例つき~ /
2.片付け嫌いにさせていた私の声かけ
繊細な子の脳は、ネガティブな感情に敏感で、記憶として貯めやすい性質があります。
もともと「片づけて!」と頻繁に声をかけてきたわが家では、
「片付けないと怒られる」というネガティブな感情の蓄積により、いつの間にか、「片付け=嫌なこと」と、片付けない脳の思考のルートをつくってしまっていたのです。
ではどうやったら、片付けができるようになるのでしょう?
その答えは脳にあります!
実は脳にとって、楽しいことやポジティブな感情は大きなエネルギーになります。
なんか楽しい!という感情がやる気のスイッチになり、「もっとやりたい!」と心のアクセルを踏むことができるからです。
次の章では、私が実際にやっていた、子ども達が楽しみながら思わず片づけちゃうある仕掛けをご紹介しますね。

休ませる?行かせる?の答えが分かる!
\脳科学的声かけルーティン/
3.片づけない子が思わず動き出す!脳が喜ぶ〇〇作戦
わが家で実践していたのは、「お片づけスリーヒントクイズ」作戦でした。
まずは、「クイズ大会したい人この指とーまれ!」と楽しく声をかけ、集まってきた繊細姉妹に、「今からスリーヒントクイズをします!何のことか分かった人は、それを拾ってください」と、仕掛けのルールを話しました。
ふたりは「何がはじまるんだろう?」とワクワクした様子で、楽しい事が始まるぞ!と、行動のスイッチが入ったのが分かりました。
そこからは、落ちているおもちゃや洋服、ゴミの特徴を伝え、拾ってもらいます。
「正解!じゃあ次の問題だすからそれはお家に返してあげよっか!」といった具合に、片付けというワードを使わず、行動を促したのです。
一度やれば、次からは、拾ったらすぐに片付けるという見通しも立ち、勝手に行動してくれ、あっという間に楽しみながら片付けが終了しました。
この対応を繰り返すことで、いつもは何度言っても片づけないわが家の娘たちは、「スリーヒントクイズするよー!」と姉妹で自ら片づける姿も見られるようになりました!

4.繊細な子の脳が育つ親子コミュニケーション
片づかない部屋、片づけないわが子を見ると、つい、「そのくらいちゃんとして」と言いたくなりますよね。
ですが、繊細姉妹を見て見ぬふりできなかった私も、この方法なら落ち着いて楽しく対応することができ、片づけも心と脳の成長発達も同時に叶い、一石二鳥でした!
日常の中にあるちょっとした困りごとは、ほんの少しだけ見方を変えることで、こんなにもラクになるのか!と、身をもって体感しました。
子ども達って、本当に賢い!
どんな時にも、「どうやったら脳は育つ?」を意識することで、私たち大人が思う以上に、お子さんは驚くスピードで変化成長を見せてくれます。
わが家も日常に溢れるささいな会話を、脳発達のチャンスに変えたい!と思われたら、ぜひ試してみて下さいね!

脳科学に基づいたOK対応とNG対応
\ わが子の実例つき~ /
休ませる?行かせる?の答えが分かる!
\脳科学的声かけルーティン/
執筆者:ふじい あきな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)



