学校が不安な繊細な子の登校しぶりが解消する先生との連携術!

 

繰り返されるわが子の登校しぶり。対応をママだけで抱えていませんか? 繊細な子の学校不安をなくすには、先生との安心と信頼の関係づくりがカギです。 娘の学校不安を安心に変えた先生との連携法を3つのステップでお伝えします!
 

1.学校の先生との連携どうしたらいいの?

 

繊細な子どもにとって、学校生活は刺激も多く、一番ストレスや不安を感じやすい環境です。登校しぶりがある子なら特に、少しでも学校が安心できる場所になるように、先生との連携を図ることが大事です。

 

わが家でも、小1だった繊細な娘の登校しぶりを機に、学校や先生に協力してもらう場面が増えました。

 

担任の先生とは特に、放課後には電話で話したり、朝送迎の際にも会話をしたり、連携をとっているつもりだったのですが、実際には認識のずれがあり、

 

「こんなことで相談して、迷惑に思われないかな?」
「先生は実際のところ娘をどう思ってるんだろう」
「本当にわが子のことを理解してもらえてるのかな?」

 

という私自身の遠慮や不安から、気苦労だけが増えていきました。

 

 

この頃の私は、先生を本当の意味で信じることもチームになることもできていなかったのです。

 

発達科学コミュニケーションの学びで、 小学2年生になった娘の担任の先生との関わり方を変えたことで、先生と最強のサポートチームを組めるようになると、娘の学校での安心や自信が育ち、登校しぶりも完全解決!


今回は、その経験から学んだ 「先生と最強のタッグを組む方法」 をお伝えします。

 

2.繊細な子の登校しぶりは先生とのタッグが必要不可欠!

 

特に低学年の繊細な子の登校しぶりは、安心や信頼を感じられる大人の存在が必要です。

 

年齢的にも、繊細さゆえの特性としても感情を言葉にする脳の力が未熟なため、「なんか嫌だ」「ママがいい」と漠然とした不安を抱えがちだからです。

 

ママがいない学校では、言葉にできない不安な感情を安心に変えられるのは、先生だけなのです。

 

 

特に新学期など環境が一気に変わるタイミングでは尚更、上手に言葉にする、つまり脳の外へアウトプットできなかった感情は、見えないストレスとして脳に蓄積し、不安が強くなったり、ストレスに弱くなったり、登校しぶりの悪化やぶり返しにつながりかねません。

 

少しでも早く、先生との安心と信頼の関係を、まずは親である私たちが築いていくことが大切なのです。

 

3.学校に不信感を感じていた過去

 

学校の中でいくら不安を感じても、親である私たちはいません。

集団生活の中で、感情をスッと言葉にできない繊細な子の困りごとに気づいてもらうには、先生とチーム一丸になって対応することが不可欠です。

 

しかし、以前の私は、先生の対応の結果ばかりに気をとられ、対応が逆効果だとか、自分が思ってるような対応じゃない場面があると、先生への不信感を感じてしまい、うまく連携をとれずにいました。

 

たとえばある日、私も付き添って学校で過ごしていた時、手を擦りむいた娘と一緒に、保健室に行ったことがありました。

 

娘は自分で状況を伝えることも、「失礼します」の一言も言えず、入り口で立ち止まり私を振り返りました。

 

すると、その時に一緒にいた先生が一言「そのくらい自分で言わないと」と娘の背中を押したのです。

 

私としては、「地獄」というほどの学校に来てるだけで十分なのに、今そのレベルを求めるの?と疑問に思いましたし、その一言で

 

「どうせ分かってもらえない」

「先生にとっては沢山いる生徒のひとりでしかない」

 

と、娘を分かってあげられるのは自分だけだと思うようになっていきました。

 

 

先生に悪気はないことも、先生は先生なりに、わが子のためを思ってくれていることは、頭では分かっていました。

 

それでも、先生のささいな一言や対応も受け止めきれないくらい、私自身長く続く登校しぶり対応に疲れ、心に余裕がなくなっていたのだと今なら分かります。

 

次の章では、そんな私が、わが子の心と脳を育てる発達科学コミュニケーションを学び始めたことで、先生との連携の必要性と方法を理解し、見事先生と最強タッグを組めるようになった方法をご紹介します。

 

4.学校不安を解消する!先生との最強タッグを組む方法

 

私が実践したことは3つです。

 

①ゴールを決める

 

まず、私自身が今学期に娘にどうなってほしいのか?ゴールを決めました。

 

ゴールのないマラソンは、どこに向かえばいいのか、何のために走っているのか分からず、ただしんどい時間がすぎていくだけ。

 

それと同じで、ゴールなくしては認識や対応のズレがあって当然だと考えたからです。

 

私が決めたゴールは、先生に「帰りたい時は帰りたい」と一言でも気持ちを伝えられるようになることでした。

 

なぜなら、自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手な娘にとって、「もし途中で帰りたくなったらどうしよう」という不安が、学校に向かうひとつの心のブレーキになっていたからです。

 

「行ったら帰れない」という不安やプレッシャーを取り除き、まずは「自分で決めていいんだ」「自分の気持ちは素直に伝えていいんだ」ということを娘には知ってほしかったのです。

 

②決めたゴールと娘のトリセツを先生に共有する

 

次に、決めたゴールと、娘の根っこにある本当の困りごと、つまり心と脳の個性を先生に共有していきました。

 

一気に伝えるのではなく、都度必要なことだけ、配慮してほしい内容と理由を具体的に伝えていきました。

 

たとえば、見通しが立たないことに不安を感じやすい娘が、運動会の練習でイレギュラーな時間割に不安を感じていた時には、

 

配慮してほしいこと

・毎朝登校したら、ほんの数分でいいので先生とふたりで1日の流れを確認すること

どの時間にどこに移動して何をするのか?誰がいるのか?など、大人が思う以上に細かく伝えてほしいこと

 

理由

見通しが立たないことへの不安が強く動けなくなってしまうから

・分からなくても、みんなの前で分からないと言ったり、先生に自ら聞けない不安が「行きたくない」につながっているから

 

このように伝えることで、先生が対応に迷わないように、意識合わせをしていきました。

 

次第、「この前こんなことがあって、どう声かけるか迷ったんです」と先生から相談してくれることも増え一緒に作戦会議をしたり、小さな変化成長を先生と一緒に喜んだり、スムーズに連携がとれるようになりました。

 

 

➂先生の聞く耳がスッと開く感謝のサンドイッチ

 

最後に、一番大事な伝え方のコツをお伝えしますね。

 

先生との連携に不可欠なのは、ママと先生との信頼関係です。

 

私は感謝ではじまり、感謝で終わる、サンドイッチ構造で会話することを意識しました。

 

会話のハジマリを感謝にすることで、相手はポジティブな感情になり、脳が聞く耳を開き、こちらの話しを好意的に受け取ってもらいやすくなります。

 

お願いして終わりではなく、感謝で終わることで、ポジティブな感情と出来事がセットで先生の記憶に残るため、前向きに協力してもらいやすくなります。

 

たとえば、

「先生いつもお世話になります。昨日も帰りに声をかけて下さり、〇〇もとても嬉しそうでした。いつもありがとうございます。」

 

 

「最近給食を無理しているようで、理由を聞くと、減らしてと言えないずに無理をして食べてるようなんです。今日は、私から先生に伝えるということで事前に本人と話してるので、この後先生から、聞いてるよと一言声をかけて頂けないでしょうか?」

 

 

「最近家で先生と遊んだことを嬉しそうに話すようになったんです!先生のおかげで、安心して楽しめるようになってるのだと思います。本当に毎日ありがとうございます。」

 

このように、感謝と感謝でサンドイッチする会話を意識することで、先生との信頼関係も深まり、連携の質がグンとあがります。

 

学校不安をなくすには、先生との連携は不可欠!

 

もし先生との連携に悩んでいたら、試してみてくださいね。

 

 

執筆者:ふじい あきな

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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