1.約束を守らせたい!
息子のりゅう君は、友達付き合いが苦手な男の子。
好きなゲームをきっかけに友達と楽しい時間を過ごしてほしいと思い、小2の3学期からオンラインゲームを始めていました。
みるみるうちにゲームにハマるりゅう君。
元気に笑う姿に「楽しそうでよかった」と思っていたのですが、次第に「今いいとこ!」「せっかく友達とやってるのに!」と、終了時間の約束を守れなくなっていきました。
家族のあいだでも絶対に約束は守るべき!破るなんてありえない!
今思えば、私の完璧主義思考が良くなかったと理解できるのですが、この時は『約束を守れない子になって、ひとりぼっちになったらどうしよう…』と、心配をつのらせていました。

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2.約束をしない子になっちゃった
「もう時間だよ!」
「やめるって言ったじゃん!」
「自分で決めた時間でしょ?」
完璧主義な私は、2分過ぎただけでもイライラ、時計を見ようとしない様子にイライラ。
ゲームを始めた瞬間から「どうやめさせるか?」ばかりが頭の中で膨らんでしまい、りゅう君がゲームをしている間はずっとイライラしていました。
そんなある日、りゅう君にこんなことを言われたのです。
「もうお母さんと約束しない。そうすれば約束守らなくていいんだもん。」
私はハッとしました。
約束を守る子になってほしかったのに、まさか約束すらしない子になってしまうなんて。
このままではいけない気がするけど・・・どうしたらいいの?

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3.完璧主義が行動をストップさせる
りゅう君が「~だったら○○しない」と言うことは、他にもありました。
・買い物行かなきゃダメなら、お菓子いらない
・着替えしなきゃダメなら、どこにも行きたくない
「この子はなんでこんなにすぐ諦めるんだろう。このまま何もしない子になったらどうしよう。」
焦っていた私は、子育て情報を検索し「繊細な子のココロと脳を強くする親子の関わり方」を専門的に教えている、むらかみりりかさんにたどり着きました。
わが子を繊細な子と思ったことはなかったのですが、「行きたくない、やりたくないが多い」「自分の気持ちを伝えるのが苦手」「外と家での様子にギャップがある」などなど、りゅう君に当てはまることばかり。
どうしたらいいかわからず途方に暮れていた私は、りりかさんから「発達科学コミュニケーション」を学ぶことを決めました。
「発達科学コミュニケーションとは」、脳科学に基づいた親子のコミュニケーションで、子どもの脳を伸ばすペアレントトレーニングのこと。
そこでの学びで知ったのは、繊細な子の脳は「他人の評価に敏感」であるということ。
私は毎日「約束を守れていない」ことを伝えていたため、りゅう君の脳の中は「自分は出来ないんだ」でいっぱいになっていたのです。
・どうせ約束を守れないんだから、初めから約束しない
・少しでも怒られるなら、やらない
・失敗するかもしれないから、やらない
・100点取れないなら、やりたくない
この白黒思考が完璧主義につながり、あらゆる行動を制限してしまうと学びました。
完璧主義というと、「完璧を目指して頑張る!」というイメージでしたが、「完璧に出来ないことは、やらない」という思考にもなると知り、愕然としました。
このままの関わり方では、りゅう君はどんどん挑戦できなくなってしまう。
私はこの失敗で目が覚めました。
繊細な子は相手の感情に敏感だからこそ、私の関わり方を良い方向に変えれば、息子の力を引き出す子育てが出来る!と、気づくことができたのです。

4.「できていないこと」への注目をやめる
私は「できていないことをできるようにするのが親の役目」と試行錯誤してきました。
この「できないこと」への注目を続けていたことが、「お母さんとは約束しない!」につながてしまう原因だったのです。
指摘ばかりの私の声は、子どもにとって「聞きたくない声」になり、「もういい!」「やらない!」につながっていく。
まずは「できていないこと」への注目をやめ「できていること」を伝えることが重要だと学びました。
そんな気持ちでゲームをするりゅう君を観察すると、終了時間ばかり気にしていた時には気が付かなかった、たくさんの良いところが見えてきたのです。
・ピンチの友達を助けに行っている
・ゲームのルールを決めている
・友達がやりたいゲームを優先してあげている
・次はこのゲームがやりたい、と自分の気持ちを伝えている
できていることがたくさんあると気づきました。
やめる時間を過ぎてしまうこともありましたが、完璧主義は手放すと決めた私。
何時にやめたか?には注目せず、「できていること」だけを伝えると、りゅう君はとてもうれしそうでした。
それからも、約束の時間は少し過ぎていても、隣に座って「このキャラクターかわいいね!」「お母さんもやってみたい!おしえてくれる?」など、興味をもって接するようにしました。

すると、「そろそろ終わる時間だね」という私の声に、「あと5分だけ延長してもいい?」と、話を聞いてくれるようになっていったのです。
私の声が「聞きたくない」から、「聞いてもいいかも」に変わってきていると感じました。
そして、不思議なことにいつの間にか私自身、イライラしていないことにも気づきました。
そんな自分に驚きながらも、この「できていることに注目する」関わりを続けていくことを決めました。
5.ゲームをやめられる子になった!
そんなある日、「オレそろそろやめるから」と友達に宣言したりゅうくん。
耳を疑うほどビックリしました。
私が完璧主義を手放し、できているところに注目するようになったら、お母さんはわかってくれる、お母さんとの約束は守ろう、という気持ちが出てきたと感じました。
時間ぴったりにやめられないときは、「この対戦終わってからやめるね」と言ってきたり、「あとちょっとで終わるから!」と私に宣言するりゅう君。
自分の中で区切りをつけてゲームをやめようとするりゅう君の姿に、私は笑顔でグッドサインを送りながら、親子ともに、少しずつ完璧主義を手放せていることを感じることができました。

りゅう君の力をひきだすためには、しつける一方通行の子育てではうまくいかないと学んだ私。
これからも、子育ては双方向のコミュニケーションであることを忘れず、りゅう君と笑顔の毎日を過ごしていきたいと思います。
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執筆者:かなうち りこ
発達科学コミュニケーション





