同年代の友達との関わり方が分からずクラスに馴染めないお子さんもいると思います。友達付き合いについて親子で学ぶためのある習慣を、寝る前にとり入れてみませんか?子どもの感情表現がうまくでき、友達付き合いにも変化が見られるようになりますよ。
1.友達の中に入るとうまく自分を表現できない…
うちの子、大人とは上手くコミュニケーションがとれるのに同年代のお友だちとの関係作りが苦手で困っているということはありませんか?
特に同年代のお友だちとの関わりは、年下の子を相手にするようにリードすることもできず、年上の子と遊ぶときのように合わせてもらうこともないので、コミュニケーションスキル、ソーシャルスキルが問われます。
2.クラスの子と関われない
実は私の息子も同年代のお友達作りが苦手でした。
小さい頃から大人、いとこ、好きなお友だちは大丈夫なのに、クラスのお友だちと関わろうとしていませんでした。
どうしたら一緒に遊べるのか分からない…というようなところがあったようです。
息子は一人っ子なので、お家で毎日関わる兄弟がいない中でどうしたらいいのだろう?と悩んでいました。
同年代のお友だちとの関係作りは、相手の話を聞いて、相手が何を求めているのか、何を感じているのか想像して、理解して、考えて、それに対して返事をするなどアウトプットする力が求められます。
脳の聞く力、理解、思考、伝達の処理〜アウトプットまでのルートが未熟なお子さんにとって、同年代のお友だちとの会話・感情のキャッチボールは難しくなることがあるんです。
このままでは、年齢が上がるにつれ孤立してしまう、お友だちトラブルを抱えるのは明らかだと思いました。
全員と仲良くする必要はもちろんないですが、お友だちと関わることもしなければ、コミュニケーションスキル、ソーシャルスキルがアップすることはありません…。
そう思ってから、すぐにでも友達関係について何かできることはないかと考えました。
思ったことを先延ばしにせずに、やるなら今だと思ったのです。
3.絵本の読み聞かせを活用する
私は息子が小さい頃から365日(読まなかった日もありますが)毎日3冊、時には10冊以上の絵本を読み聞かせしていました。
そんな時、友達との関り方をうまく説明するのに、毎晩している読み聞かせの絵本を使えないだろうか?と考えました。
実は前職で幼稚園の先生をしていたことから、絵本にはお友達のことを分かりやすく説明してくれる絵本が多くあるということを知っていたからです。
友達について親が子どもに伝えたい内容としては次のことが考えられます。
・友達とはなにか?を分かりやすく教えたい。
・友達の大切さを教えたい。
・友達との付き合い方を教えたい。
これらを言葉だけで伝えるよりも絵本やお話を通して伝えるとたくさんのバリエーションやシチュエーションがあるので、自分が経験していないことでもあたかも体験したかのように感じることができます。
絵本はさまざまなストーリーがあるので、客観的に人がどのような考えを持っているのかも同時に学ぶことができ様々な想いに触れることができます。
また友だちの作り方が分からない、仲良くなれる方法が分からない、友だちと何を話したらいいのか分からない、どう過ごしたらいいか分からない、と悩んでいる子どももいると思いますが、絵本はそんな子どもの悩みも解決してくれます。
4.絵本と素話でコミュニケーションのやり方を伝える
はじめは息子の好きな内容の絵本だけを読んでいましたが、毎日の読み聞かせの甲斐あって、私が読んであげたい絵本も読み聞かせられるようになりました。
その時に、お友だちについて学べるようなお話や、気持ちについて学べるようなお話を選んで読み聞かせをしていきました。
「この子は悲しい気持ちだったのかな?」
「お友だちにこうしてもらったら嬉しいね」
「こんな時、〇〇(息子)にもあるよね」
と読み終わってから息子と会話をしていきました。
会話を通して息子がどのように考えたのか、どんな気持ちになったのかなどをアウトプットしていくようにしました。
また時には「素話」をして息子とお友だちのオリジナルストーリーを作って話しました。
素話とは、絵本や紙芝居や道具などを一切使わず、身振り手振りと声だけで「お話」を伝えるという極めてシンプルな手法です。
絵本を読んだり素話をすることで、不思議と話が頭に入りやすく、キャラクターを通して語ることで息子にも理解がしやすかったようです。
息子からは
「こういうときはこうなんだ!」
「〇〇がこう言ってたからこうなんだ!」
と発言することも増えていき、好ましいコミュニケーションや好ましいソーシャルスキルを絵本から学んでいきました。
お友だちや気持ちについての絵本をたくさん読むようになってから、明らかに変わったのは息子が自分の気持ちを言えるようになったことです。
「ぼく今日〇%疲れてるんだ」
「ぼくこうやって言われるのが悲しいんだ」
そしてママの気持ちを察して言葉にしてくれるようにもなりました。
「お母さん疲れてるの?」
「お母さん大丈夫?」
息子の言葉のキャッチボールが上手になったことから、お友だちとの関わりも1人、2人と広くなりつつあります!
絵本やママが話す素話は親子の最高の教科書です!
大切な親子時間に絵本を活用してお友だち関係の学びの時間にしてみませんか?