「早くして!」がゼロになる!繊細な子の朝の準備がスイスイ進む”脳”に届くママの声かけ

繊細な子の朝の準備がなかなか進まずに、「早くして!」と何回も何回も言っていませんか?ママも1日のエネルギーを朝に費やしてヘトヘトではないでしょうか。この記事では、そんな朝を一転させてわが子がスムーズに動けるようになる3つのポイントをご紹介します。
 

1.何度言っても朝の準備が進まない繊細な子

 

「何回言っても動かない」

「準備が進まなくてイライラ」

「“早くして!” って急かすのが当たり前」

そんな風に感じながら、今日も保育園や小学校へ送り出していませんか?

 

わが家の繊細な娘が年長の頃も、朝の支度でスムーズに動けないことがありました。

 

「あと何分だよ!」と言っても動かない、むしろダラダラ止まる。

その様子に、私もついイライラ感情が爆発してしまう・・

 

そんな朝が続くと、出かける頃にはもうヘトヘトですよね。

 

 
 
 
 
 

2.実は行動を止めてしまうママの声かけ

 

実はその「早くして!」の声かけが、繊細な子には逆効果なんです!

 

私は「お家で脳を育てる発達科学コミュニケーション」と出会い、繊細な子の心と脳のしくみを学び、朝の準備が進まない理由を知りました。

 

繊細な子は、五感などの感覚から“物事を感じとる力”がとても強く、ママのイライラや焦りを敏感に受け取ってしまいます。

 

その結果、「動こう」としても、「ママが怒ってる」と察知すると、「何かヤダな」と不安が募り、止まってしまい、脳が行動にブレーキをかけてしまうのです。

 

また、やらなきゃいけないことが山積みで、「どこから手をつけたらいいのかもわからない…」そんな漠然とした不安を抱えていることもよくあります。

 

だからこそ必要なのは、「早くして!」ではなく「見通しを持たせること」と「安心して行動できること」なのです。

 
 
 
 
 
 

3.スムーズに動ける!朝の関わり3つのポイント

 

準備の流れをひとつずつ分解して、やった先にある“楽しみ”を見せてあげることが、繊細な子の朝の行動スイッチを押すコツです。

 

この章では、具体的な声かけ方法を3つのポイントに絞ってご紹介します。

 

① まずは、ママの穏やかな雰囲気で脳の安心を貯金

 

朝からニコニコなんて無理…!と思う日も正直ありますよね。

けれど、ママの穏やかな表情は子どもの行動のガソリンとなる絶大な影響力があります

 

ママの雰囲気ひとつで、繊細な子の脳が安心を感じ、動き出せるのです。

「○○ちゃん、おはよう。今日は晴れてるね」

 穏やかな表情でそんな一言から始めてみましょう。

 

② やることを細かく分解して簡単にする

 

「準備して」と言われても、繊細な子の頭の中では「なにから?どうやって?」とわからないことがあるとフリーズして行動できません。

 

毎日やっていることだとしても、それが本人の中で習慣化されていないと、山盛りのタスクに感じてしまうこともあります。

「パジャマ脱いだんだね」

「上と下どっちから着る?」

「靴下履いたら、お着換え終わりかな?」

 

工程を細かく分けて的確に伝えることで、ひとつひとつ行動に移しやすくなります。

簡単なことからやっていくことが行動を加速させるコツですよ。

 

 
 
 
 
 
 

③ 見通しと終わった後の楽しみをセット

 

先や終わりが見えない不安を感じ、目の前の行動ができていない場合は、“終わった後”のお楽しみを一緒にイメージしてあげると、行動へのアクセルが入りやすくなります。

 

「着替えたら、パパにおはよう!しに行こう」

「ハミガキ終わったら、お気に入りの傘で出発しよう!」

 

「やってみようかな」と思えるようなポジティブなことをイメージさせてあげるのがポイントです。

 

4.「早くして!」がゼロになった穏やかな朝

 

「早くして!」を毎朝、何回も何回も言っていた私が、「○○ちゃん、おはよう~」と穏やかな雰囲気で過ごし、声かけを変えたことで、ダンゴムシのように丸まって動かなかった娘の朝が一転しました。

 

今では、早く起きた日には朝ご飯まで作ってくれるようになったのです。

 

朝の準備がスムーズにいかないのは、「怠けている」わけでも「甘えている」わけでもありません。繊細な子の脳が行動にブレーキをかけていただけなのです。

 

だからこそ、ママの声かけや関わり方で、「安心」を授けると朝のスタートがガラッと変わっていきます。

 

イライラの連鎖を断ち切って、笑顔で送り出せる朝を、一緒に作っていきましょうね。

 

 
 
 
 
 

執筆者:やまさき うみ
発達科学コミュニケーショントレーナー

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