1. ママだけが知っている繊細な子のギャップ
何でも知りたがる繊細な博士ちゃん(通称:ミカ)が年中だった頃です。
保育園では「問題ないですよ」
ママ友には「しっかりしてるね」
そんなふうに外では”いい子”と言われていても、家に帰ると激しい癇癪を起こしていました。
些細なきっかけで感情が爆発して、ひっくり返るように泣き叫ぶ。
その姿を目の当たりにして、寄り添ったり、心配したり、なだめたり、止まらない行動にイライラ・・そして、私は「またできなかった・・」と自己嫌悪。
「なんで私にだけ癇癪?」
「私の育て方が間違っているの?」
自分を責めては、ネットで検索し、また次の日も同じことを繰り返している毎日に疲弊していました。

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2.外でいい子のストレスが感情爆発になる理由
家で感情が爆発しているのは、ママのせいでも、繊細な子の性格でもありません。
外では”いい子”でいられる繊細な子は、常に気を張って頑張って過ごしています。
「ちゃんとしなきゃ」
「怒られたくない」
「先生に嫌われたらどうしよう」
そんなふうに、緊張しているからこそ、そのストレスが安心できる家で、感情として爆発してしまうのです。
私は、繊細な娘に毎日振り回されるような日々を送っていました。
おうちで脳を育てる「発達科学コミュニケーション」に出会ってから、娘がなぜその行動をしているのか?の理由が見えてきました。
感情が大きく動いているかんしゃく中の脳は、感情をうまくコントロールできずに、私に簡単に感情をぶつけてきていたのです。

3.ママが安心して向き合える3つのヒント
毎日外でいい子、家で癇癪の繊細な子の対応に追われているママにこそ、「安心」が必要です。
子どもに安心を届けるためには、ママの心がすり減りすぎていては届きません。
ここでは、ママ自身が少しラクになるための関わり方のヒントを3つご紹介します。
① 「うまくいかない日があって当然」と思っておく
朝から不機嫌、癇癪、ギャン泣き・・。
そんな日があっても、「今日はそんな日か~」と少し感情と距離をとって受け止めてみましょう。
目の前の出来事を、感情と距離をとることで理性的な脳で捉えることができてきます。
子育てに完璧はありません。うまくいかないことがあっても、自分を責める必要はないんです。
② 「できたことメモ」で自己肯定感を育てる
ママの自己肯定感を上げるために、子どものために頑張ったことを、記録してみましょう。
「怒らずに返事できた」
「今日もご飯作った」
「朝、遅刻したのに仕事へ行った」
そんないつも通りの小さな「できた」を書き出すことで、「私、やってる」と少し安心が実感できます。
同じように繊細な子の小さな「できた」も記録していくと、「この子も、できてる」と気づけるきっかけにもなりますよ。

③ かんしゃくには対応しないが鉄則
なだめたり、共感したり、叱ったり、色んなことを試していても、かんしゃくが繰り返されるのは、お子さんの脳が間違えて覚えてしまっているからなのです。
「泣いたら、ママが構ってくれる」
「怒ったら、言うことを聞いてくれる」
「こうやって自分の想いを伝えるんだ」
この脳の負のループを断ち切るためには、かんしゃく中に声をかけないことが大切です。
目を合わせることも、繊細な子にとっては「構っている、注目している」ことになるので、安全性に問題がなければ、トイレに行ったり、家事をしたり、その場から離れることをオススメしています。
その時間で、ママの感情を整えましょう。
(繊細な子のかんしゃくへの対応はこちらの記事で紹介しています。)
4.ママがラクになると繊細な子の脳に「安心」が伝わる
「私の育て方が悪いのかな」と悩んでいた日々から「娘は私だから安心して感情を出せていたんだ」と気づいたとき、胸の中の重たいものがスッと軽くなりました。
あの日から、私は「かんしゃくをどう止めるか」よりも、「外でいい子になってる娘に安心を与えること」を意識するようになりました。
完璧に対応できなくても、イライラする日があっても、立ち直れる自分でいればいい。
そんなふうにママが少しラクになると、繊細な子の脳も“安心”を感じられるようになります。
「ママは大丈夫」「ここなら安全」と脳が安心を感じて「言葉で言ったらママは嬉しそう」と脳が学習すると、少しずつ落ち着いた行動が増えていきます。
ママの安心が、子どもの安心に変わる。
親子の笑顔は、そこからはじまりますよ。

発達科学コミュニケーショントレーナー






