1.息子に「勇気を授けよう」と思っていた母
わが家には、お友だちの輪に入るのが少し苦手な年長の繊細な男の子、りょうくん(通称)がいます。
私は、りょうくんの繊細さに悩み、お家で脳を伸ばす「発達科学コミュニケーション」で「繊細な子の心と脳を強くする親子の関わり方」を専門に教えている、むらかみりりかさんのもとで親子の関わり方を学んでいます。
りょうくんは、友だちと遊びたい気持ちはあるけれど、受け入れてもらえなかった経験もあり、お友だちと遊ぶことにどこか自信が持てない様子。
2024年に参加した、スクールで開催された親子イベント「いたずら万博(*)」では、私はスクールの仲間たちからたくさんの勇気をもらいました。
だから今年は、「今度は私が、りょうくんに勇気を授けよう!」と決めて、2025年のいたずら万博への参加を決意しました。
*いたずら万博とは、おとなの当たり前を封印して、子どもたちの「やってみたい!」を叶える、子どもの好奇心と行動力を育てて脳を伸ばす!という親子のリアル体験型のイベントです。

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2.うまくいかない現実に、また「心配」が顔を出す
いたずら万博の参加を決めたあと、りょうくんに聞きました。
「今年もいたずらする?」
すると、
「いたずら万博行く~!」
と二つ返事で答えてくれました。
けれど、「どんな子が来るのかな?」という話題にはまったく乗ってきません。事前資料に載っていたお友だちの自己紹介ページも見ようとしませんでした。
そこで私は、「少しでも仲間に慣れておけたらいいな」と思い、スクールの「お花見」にも参加しました。
お花見当日、りょうくんは楽しそうに遊んでいる様子でしたが、子ども対大人で遊んだドロケーでは迷子になりかけてしまう場面もあり、「次はママと一緒のチームがいい!」と話してくれました。
お花見の時のレポートはこちらからも読んでいただけます。

ゴールデンウィークには、初めてが苦手なりょうくんが、本番を安心して楽しめるように、会場や初めて会う人に慣れるための下見にも迷わず参加しました。
一緒に遊びたい気持ちがあるりょうくんでしたが、再び試練が。
先に到着していた小学生のお兄さんたち4人に、勢いよく「まーぜーて!」と声をかけたものの、お兄さんたちは遊びに夢中で混じれず、「遊べなかった…」と泣いてしまいました。

その後、トランポリンに移動するお兄さんたち。混ざりたくて駆けていくりょうくんでしたが、トランポリンの定員は4人で、またしても混じれず・・。
結局、たまたまいた別の家族と一緒にトランポリンで遊んだり、最終的には別のスペースで、一人で積み木をして遊んだりしていました。
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3.「どんな姿のりょうくんもはなまる」と気づけた
果敢に「まーぜーて!」と近寄るけれど、タイミングも悪くて混ざれないりょうくん。
これまでの私なら、りょうくんの気持ちに引きずられながらも、「どうしたらお友だちとうまく遊べるのか」と、りょうくんと私の課題として捉えていたと思います。
しかしこの日、りょうくんの全てを肯定し、りょうくんの”はなまるポイント”を見つけている自分に気づきました。
思い通りにならない状況も、よくあること。誰が悪いわけでもないし、”友達と遊ばない子はダメな子”なんてことはない。
「まぜて!」と言った気持ちも、「遊べなくてくやしい気持ち」も、それならば!と「別のことをして遊んでいる気持ち」も、どれも全部りょうくんが頑張ったことだ!
「お友だちと遊べた」「お友だちと遊べなかった」という結果ではなく、その時のりょうくんの行動や気持ちを全部”はなまる”にしてあげていいんだ!
そう思った瞬間、心の中がスッと軽くなりました。
それまで“できないこと”ばかりに注目して、「どうやったら友だちと遊べるようになるのか?」と悩んでいた私でしたが、りょうくんの小さな「できた」や「勇気を出して頑張った」”はなまるポイント”がたくさんあることに気付きました。

4.ハプニングさえも笑顔で楽しめた
それからの私は、「お友だちと遊べるようにしなきゃ」という力を抜いて、「この場を一緒に楽しもう」と思えるようになりました。
川に入って私と遊ぶりょうくん。滑って転んでしまい、ズボンとパンツが濡れてしまいました。
ズボンは岩に干しておき、パンツは岩場で一緒に甲羅干しをして乾かすことにしました。岩場で一緒に甲羅干しする機会なんて初めてでした。
ハプニングがあっても、私は全く気にならず、笑顔と穏やかな声で対応できていました。
むしろ、りょうくんと川遊びを楽しむことができました。また、パンツ一丁のりょうくんも、気にするそぶりはありませんでした。

川遊びを終えたあとは、私はいたずら万博の大人だけの打ち合わせへ。りょうくんは、別のスペースで遊んでいました。
帰る時間となり、りょうくんのところに行くと、一人、今までに見たことのないくらいの完成度の高い積み木を組み立てていました。
それは、家にもあるおもちゃで、いつもは自分で作れなくて、「ママがやってー」とよく言われていたものだったのです。
1人で遊んで待っていてくれたこと、安心できる場所を自分で見つけていたこと、自分で考えて、過去最高レベルの積み木を組み立てていたこと、ここでも”はなまるポイント”がたくさんみつかりました。
帰り道、パンツ一丁で、笑顔でタクシーに乗り、
「楽しかったあ」
と言うりょうくんに、
「ママも、一緒に遊べて楽しかったよー!」
と伝えました。
5.思いどおりにいかなくても「全部はなまる」
その夜、りょうくんはホテルで「男湯に入りたい!」と、1人で入る挑戦をしました。
持ち物を一緒に確認して、待ち合わせ場所も確認して・・。
男湯ののれんをくぐって出てきたりょうくんは、満面の笑顔!
見知らぬ親子と会話している声も聞こえてきて、知らない人ともコミュニケーションを取って、お風呂に入ることができたりょうくんにも”はなまる!”でした。
私は、「勇気を授けよう」としていたけれど、本当は、私がりょうくんの勇気に気づけていなかっただけだと、気付かされたのです。
今日一日を過ごす中で、私は「思いどおりにいかなくても、どんなことでも”はなまる”」と思えるようになっていました。
子どもを何とかしなければ!ではなく、一緒に成長していけばいい!今は、そんな風に心から思えるようになりました。

子どもの姿を見て「心配だな」と感じたとき、それは子どもの問題ではなく、ママの中の不安かもしれません。
思いどおりにいかない時間も、比べて落ち込む瞬間も、きっと全部“はなまる”になる。
そんな風に思えると、子育てはもっと楽しくなりますよ。
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執筆者:むらかみりりか
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー





