「大丈夫」は逆効果!テレビを観て大泣きする繊細な子の不安を解消できる心と脳に届く声かけ

テレビを観ていたら、突然の大泣き!戦うシーン、悲しい場面、感動のセリフ・・。ちょっとした刺激で涙が止まらなくなる繊細な子に、どう声をかければいいのでしょうか?この記事では、感受性が強い繊細な子の不安を解消できる心と脳に届く声かけをご紹介します。
 

1. 繊細な子の突然の大泣き!に戸惑う日々

 

わが家の娘が年長の頃、おとなしくテレビ観ていると思ったら、突然の大泣きにビックリ!

 

アニメを観ていたとしても、戦うシーン、悲しいシーン、感動のシーン・・

 

そんな大人にとっては、ちょっとした場面でも、感情が大きく揺れる感受性の強い繊細な娘の対応に「テレビなのにな・・」と戸惑っていました。

 

その度に「大丈夫、大丈夫」となだめたり「怖くないよ」と諭したり「見るのやめようか」と促したり、その場をどうにかしようとたくさん声をかけていました。

 

実は、その試行錯誤したママの声かけが、繊細な子の不安を強めていたのです。

 

 

 

 

 

 

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2.よかれと思っての声かけが逆効果

 

繊細な子には、“よかれと思ってのママの声かけ”が逆効果になることがあります。

 

繊細な子の脳は、五感などの感覚で感じ取る刺激を人の何倍も強く受け取っています。

 

ただ怖がっているのではなく繊細な子の脳が「受け止めきれないほどの刺激」にさらされて「拒絶」している状態なのです。

 

たくさんの刺激により、怖さや不安を感じると「危険だよ」と脳が指令を出して行動を止めてしまいます。強い不安を感じたままだと、夜に眠れなくなることもありました。

 

 

 

 

 

 

そんな中ママが「大丈夫」「怖くないよ」と声をかけても、受け入れることが出来ず、反対に「怖い」という気持ちを否定されたと感じてしまうのです。

 

私は、このままでは避難訓練だったり、国語や道徳の教科書の内容にも過敏に反応してしまうこともあるので、お家での「見せない・避ける」対応だけでは、これからの小学校生活で困る場面が出てくる可能性もあるなと不安を感じていました。

 

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3.繊細な子の不安を解消できる心と脳に届く声かけ

 

怖さや不安をどうにかしようとするのではなく、次に行動ができるように心と脳に「安心」が届く声かけに変えることが大切です。

 

私が実践して、効果を感じた3つの声かけをご紹介します。

 

ここで気をつけるポイントは、大泣きしたり極度に怖がっているときは、感情が高ぶっている状態なので、実はどんな声も届きません。

 

気持ちが落ち着くまでは、声はかけずにスキンシップで安心させてあげましょう。

 

お子さんが、落ち着いてから声をかけます。(✔OK、✖NG)

 

✔「ビックリしたねー」

  → 状況を言葉にしてあげることで、理解ができるので安心できます。

✖「怖かったね」

  →ママも怖かったんだ・・と怖い気持ちがまた増してしまいます。

 

✔「どんな気持ち?」

  → 気持ちを外に出せると、モヤモヤした不安が整理されていきます。

✖「大丈夫大丈夫」

  →ママが大丈夫って言ってる・・と怖い気持ちを否定されたように感じます。

 

✔「おやつ食べようか?」

  → 気持ちの切り替えを手伝ってあげて、ネガティブな感情から抜け出せます。

✖「もう見ないでおこうね」

  →気持ちがぶり返してしまうので、気持ちを整理する時間をあげましょう。

 

 

 

 

 

 

 

4.気持ちを言葉にできた繊細な娘の成長

 

不安を解消できる心と脳に届く声かけを繰り返すうちに、わが家の娘はテレビを観て大泣きすることがなくなり、怖さを感じても、「○○が怖かった」と言葉で教えてくれるようになりました。

 

「今日はこの辺でやめておく」と自分で気持ちを切り替えることもできています。

 

「大丈夫」「怖くないよ」などの言葉は、ママの優しさゆえの声かけですが、繊細な子の脳には“否定”に聞こえてしまうこともあります。

 

一旦、気持ちを受け止めて、安心して行動できるように手助けしてあげたいですね。

 

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執筆者:やまさき うみ
発達科学コミュニケーショントレーナー

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