繊細な子の登校しぶりにもう振り回されない!ママの不安をゼロにする子育ての軸

繊細な子の登校しぶりに毎朝不安で心が揺れる…。休ませることに抵抗がある…。そんなママにぜひ知ってほしい!心と脳の仕組みを理解することで、不安に振り回されず、落ち着いて対応できるようになった子育ての軸をご紹介します。

1.繊細な子の不登校が改善!発コミュで変わった親子の関わり方

 

我が家には小学3年生の、真面目で繊細な子(通称つぼみ)がいます。
2年生の7月、突然腹痛を訴えるようになり、不登校になりました。

 

些細なことで感情的になり、泣いて暴れ出し、奇声をあげることも。
以前の明るく元気だったつぼみとはまるで別人のようでした。

 

「どうしてこんなことになってしまったんだろう…」
「明るく元気なつぼみに戻ってほしい」
毎日、迷いと不安で胸がいっぱいでした。

 

病院や学校では具体的な解決策は得られず、途方に暮れる中で出会ったのがおうちで脳を育てる「発達科学コミュニケーション(発コミュ)」です。

 

この学びは、親子のコミュニケーションを変えることで脳を育て、困りごとをなくし、子ども一人一人の力を伸ばしていけるメソッドです。

 

「脳科学に基づいたコミュニケーションで、脳は育てられる。」
「私の関わり方でつぼみの笑顔がまた見れるかもしれない!!」
私は迷わず受講を決意したのです。

 

学びを実践するうちに、親子の信頼関係が少しずつ深まり、つぼみの表情も穏やかに。家で過ごす時間が笑顔であふれるようになっていきました。

 

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さらに、一歩踏み出す力を育てるために、スモールステップを取り入れることで、つぼみは徐々に学校に向かえるようになっていきました。

 

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2.繊細な子の登校しぶりが再発し、不安に巻き込まれた私

 

3年生になり、クラス替えでお友達も先生も教室も変わり、環境が大きく変化しました。
繊細なつぼみにとって、この環境の変化は心に大きな負担となります。

 

新学期が始まってしばらくすると、少しずつ教室に行く時間が減り、別室で過ごすことが増えていきました。

 

2年生の終わりにはすべての授業に参加できていたつぼみだったので、私は「また登校しぶりが始まったのでは」と不安でいっぱいに。

 

「また母子登校が続くのかな…」
「せっかく元気になったのに、また同じことを繰り返すの?」
そんな思いが頭の中をぐるぐると回り、つぼみの前で笑顔を作ることができなくなっていきました。

 

するとその不安を、繊細なつぼみは敏感に感じ取り、「自分がちゃんとできないからママを困らせてる」と自分を責め、やがて教室だけでなく別室に行くことさえできなくなってしまったのです。

 

当時の私は、発コミュを学び始めてはいたものの、まだ理解が浅く、今のつぼみの心がどうなっているのかを正しく掴むことができませんでした。
気づけば私自身が子どもの不安に巻き込まれている状態になっていたのです。

 

そこから、つぼみが回復するまでには時間がかかり、お互いに辛い時間を長く過ごしてしまったなと後悔しています。

 

 

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3.繊細な子の脳を理解し、ココロファインダーで心の状態を把握

 

8月、私が学ぶ発コミュのスクールから本が出版されました。
「HSC 繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング」です。

 

 

この本には繊細な子の脳の特性や、ココロファインダーという、わが子の心の現在地と、脳の育て方を見える化できるツールが収録されています。

 

以前から繊細な子の脳の理解や、ココロファインダーについては学んでいましたが、理解が浅く、自分の中に落とし込めていなかったのです。

 

この本を読み、理解を深める中で、新学期のつぼみの心の乱れはこういうことだったのかと理解することができました。

 

◆繊細な子の脳の特性

 

・繊細な子の脳は、周囲の刺激を非常に敏感に受け取ります。
例えると、多くの子が、「1」の刺激を受けるとき、繊細な子は「100」や「200」の刺激として受け取るような感覚です。

 

・受け取った刺激を処理する力が追いつかず、さらにアウトプットが苦手なため、脳内で大渋滞が起こります。

 

・脳は負担を感じ、ストレスでいっぱいになると、疲れ果てて行動に移せなくなります。

 

それが、新しい環境であれば尚更、緊張や不安から安心の範囲が狭くなり、ストレスを感じやすくなってしまうのです。

 

◆ココロファインダーが教えてくれる心の状態


ココロファインダーについての理解が深まったことも、つぼみの心を正しく理解する大きなきっかけとなりました。

 

ココロファインダーは、普段は見えにくい子どもの心のコンディションをグラフなどで分かりやすく“見える化”するものです。

 

親子の愛着関係、ストレスコントロール力、心のブレーキ・アクセル、そして適応力。
これらは どれも子どもの行動を支える土台の力ですが、実は“育てるべき順番”があります。

 

どの力を、どんな順番で育てていけば行動できるようになるのかを分析することで、わが子専用の「脳の育て方」が分かるのです。

 

そして、なぜ「行動」させることが重要なのか?
それは、脳は「行動することで育つ」からです。

 

そして、ココロファインダーは親子の愛着から順番に育てていくことで、力をどんどん伸ばしていくことができます。

 

あの時のつぼみは、新しい環境の変化にストレスコントロールが追いつかず、さらに緊張や不安から心のブレーキもかかり、環境に適応できなくなっていました。

 

その上、母親である私が不安になっていたことが、親子の愛着関係を不安定にし、ストレスに弱くしていたことが追い打ちをかけて、辛い時期が長引いた原因となっていたのです。

 

 

4.繊細な子の「行きたくない」に動揺せずに対応できた理由 

 

2学期が始まり、新しいクラスにも慣れたつぼみは、元気に「行ってきます」と登校できるようになりました。

 

しかし、私と主人がコロナにかかり、感染対策のために隔離生活をすることに。
つぼみには1人で過ごしてもらう時間が増え、親子のコミュニケーションが大幅に減ってしまいました。

 

最初は「行きたくないなぁ」と口で言っているだけだったつぼみ。
繊細な子は、環境や親の状態に敏感に反応するため、こうした変化は大きなストレスになります。

 

こんな時、私が意識したのは「行きたくない」に反応しすぎないことです。

 

つぼみが感じているちょっとした不安過剰に反応すると、つぼみの中でその気持ちはどんどん大きくなり、行きたくない気持ちが膨らんでしまうからです。

 

しかし、その「行きたくない」はだんだんと深刻さが増して、お腹の痛みまで出てきてしまいました。

 

ですが、この時の私は不安になることはありませんでした。

 

なぜなら、発コミュとココロファインダーで、つぼみの心の状態を理解していたからです。
「今、つぼみはどう感じているのか」「何が必要なのか」を頭の中で整理できていたので、落ち着いて対応することができました。

 

これは、コロナのせいでつぼみとコミュニケーションが減って、親子の愛着が不安定になったことで、ストレスコントロールができなくなり、学校で過ごすことが辛くなってしまったから。

 

つぼみの心と体の状態から判断し、この日は学校を休むことを提案しました。
無理に登校させると、ストレスが積み重なり、学校へのネガティブな記憶が増えてしまい、回復にも時間がかかると分かっていたからです。

 

今は無理に行かせるよりも、休ませることが必要だと分かっていたので、抵抗がありませんでした。

 

その後は、休んでいる間も肯定的な関わりを意識し、ストレスで過敏になった脳の状態を落ち着かせることに専念しました。

 

すると、週明けには再び登校しぶりをすることなく、元気に「行ってきます」と教室に向かうことができたのです。

 

私が不安になることなく落ち着いて対応し、安心を届け、今は何が必要なのかを理解していたからこそ、回復を早める大きな力になったのです。

 

 

5.ママが持つ“対応の軸”で、登校しぶりにも落ち着いて対応できる 

 

以前の私は、「行きたくない」という言葉を聞くと、「このまま、また行けなくなったらどうしよう」と不安でいっぱいになり胸が締め付けられるような思いになっていました。

 

何が起こっているのか、どうしたらいいのか分からないからこそ、どうしても焦りや迷いが出てしまう。
そんな気持ちは、同じように悩むママたちなら誰もが経験することです。

 

しかし、繊細な子の脳の特性を理解し、ココロファインダーで心の状態を把握できるようになったことで、つぼみの「行きたくない」に対しても、不安に振り回されず、落ち着いて対応できるようになりました。
頭の中で状況を整理でき、「今、この子に何が起こっていて、どう対応すればよいか」という軸を持つことができたからです。

 

この軸があることで、親自身が安心でき、感情に振り回されずに対応できるようになります。
さらに、休むことの必要性やタイミングを判断できるようになったことで、「行かせなければ」という焦りや休ませることへの罪悪感も減り、親子双方にとって負担の少ない対応が可能になりました。

 

もし今、登校しぶりをつらく感じているなら、焦らなくて大丈夫です。
まずは、子どもの心と脳を理解することから始めてみてください。
ママの安心が、子どもの安心につながります。

 

今後も、つぼみの心と体のサインをしっかり理解しながら、一歩ずつ前に進むサポートを続けていきたいと思います。

 

 

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執筆者:なかたに のぞみ
発達科学コミュニケーション

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