“白ご飯だけ食べる”繊細な子の偏食を和らげる!安心の範囲を広げるママの関わり方

夏休み明け、白ご飯しか食べなくなった小学1年生の繊細な息子。偏食はわがままではなく不安のあらわれでした。繊細な子の偏食が起こりやすい理由と、私の実体験をもとに家庭で実践できる安心の範囲を広げる関わり方のヒントをお伝えします。

1.夏休み明け、白ご飯だけ食べる繊細な息子

 

わが家にはこだわりの強い繊細な小学1年生の息子・ひろくんがいます。

 

小さい頃から偏食のあるひろくんは、特定のものしか食べず、外食でも「食べられるものがない!」と怒ってしまうこともありました。

 

「なんで食べないんだろう」

「わがままに育てちゃったかな」

 

そんな風に、食事の時間がいつの間にか私の悩みのタネになっていました。

 

そして小学校1年生の夏休み。初めての長期休暇を体験して、夏休みの終盤は「学校行きたくない」という気持ちが少しずつ募っていました。

 

夏休みが明け、小学校での集団生活に戻っていく中で、行き渋りをするなど、不安定になっていた時期があり、それに比例するように偏食もひどくなっていました。

 

それまで食べられていたものまで口にしなくなり、白ご飯だけ食べる、という日が多くなっていました。

 

 

後から振り返ってみると、このときのひろくんの偏食は、わがままでも、しつけの問題でもなく、脳が「安心」を求めて出していたサインだったと気づきました。

 

こうした見方は、脳科学に基づいて子どもの脳を発達させる子育てメソッド「発達科学コミュニケーション」の考え方に基づいています。

 

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2.「偏食」はわがままではなく、不安のあらわれ

 

実は繊細な子の偏食はただのわがままではありません。

 

脳という視点では、子どもの行動を「性格」や「しつけ」ではなく、脳が感じている安心・不安のサインとして捉えます。

 

繊細な子の脳は味・食感・匂いなどの感覚をとても細かく受け取ります。

 

そのため食べ物に対して慎重になりやすく、食べたことがない初めての味や、”シャキシャキ”や “ぐにょぐにょ”など口の中の感触を強く気にしてしまうことがあります。

 

さらに、繊細な子の脳は環境の変化にも敏感で、夏休み明けのように、生活リズムや人との関わりが変わる時期は脳が強く反応し、不安や緊張を感じやすくなります。

 

不安や緊張が強い時、子どもは「安心」だけを求めます。

 

不安が強い状態では、脳は新しい刺激を受け取る余裕がなくなり、「いつもと同じ」「確実に大丈夫」なものを選ぼうとするのです。

 

その結果、普段は食べられていたものも口にしなくなるなど、食事や行動の中で安心の範囲が狭くなってしまうことがあります。

 

ひろくんの場合は白ご飯だけを食べるという形であらわれていました。

 

つまり偏食はただのわがままではなく、不安のあらわれとも言えるんです。

 

そしてそれは環境の変化からくるさらなる刺激で、強くあらわれてしまうこともあるのです。

 

 

では、どうすればいいのでしょうか。私の実体験をもとに、次の章で安心の範囲を広げるママの関わり方のヒントをお話します。

 

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3.安心の範囲を広げるママの関わり方

 

偏食は「直す対象」ではなく、安心の範囲を知るヒントとして捉えることができるのです。

 

まず必要なのは「食べさせること」ではなく、子どもが「これなら安心できる」と感じられる範囲を、少しずつ広げていくことです。

 

①「食べないこと」に注目しない

 

偏食をするわが子の姿を見ると、ついこんな声かけをしてしまいますよね。

 

「なんで食べないの?」

「一口だけでも食べて」

 

こういった声かけは、不安が強くなっている子にとっては「怒られている」と否定的に聞こえてしまうため、あまりおすすめではありません。

 

私は「食べないこと」に注目することをやめて、他のできていることに注目して声かけをするようにしました。

 

子どもが席についたら、

「一緒に食べられて嬉しいな」

 

少しでも食べていれば、

「おいしそうに食べてるね」

 

今、できていることをシンプルに伝え、その上で私自身の気持ちを伝えるようにしました。

 

「おかずも食べてくれたら嬉しいんだけど」などの、こちらの期待が込められた言葉をかけると、プレッシャーとして受け取ってしまうのでNGです。

 

 

②ママ自身が“食事を楽しむ姿”を見せる

 

私は今まで、ひろくんの好みに合わせて自分が食べたい料理は作らないようにしたり、ひろくんが残したものを食べる前提で自分の食事を後回しにしたりしていた為、食事を楽しめていませんでした。

 

そこで、私自身が食べたいものを作り、ひろくんは食べたくなかったら食べなくてもOKというマイルールを作りました。

 

その代わり、ママがおいしそうに食べる!ということを意識しました。

 

なぜなら、繊細な子は人の感情を敏感に感じ取っているからです。

 

ママが我慢したり、不機嫌そうな表情で食事をしていると、その感情はそのまま子どもにも伝わってしまいます。

 

私が笑顔で食事を楽しむようになると、その安心が伝わるように、ひろくんも食事の時間に笑顔を見せることが増えていきました。

 

③座る位置を変えて、目を合わせる

 

実は私は、お世話が必要だった幼児の時の癖が抜けずに、ずっと横並びで食事をしていたのですが、これを機に正面に座って食べるようにしました。

 

正面に座るだけで自然と目が合い、表情が伝わりやすくなるからです。

 

繊細な子は、言葉よりも先に、人の表情や雰囲気から安心を受け取るので、ママがおいしそうに食べている姿や笑顔を見ることで、安心を感じることができます。

 

その結果、会話が増え、笑いながら食べる時間も少しずつ増えていきました。

 

こうした関わりは、子どもの「安心→挑戦」の回路を育てる、発達科学コミュニケーションの基本的な考え方です。

 

 

 

 

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4.食べられるものが増えていった!

 

こうした関わりに変えて、1週間もしないうちに、ひろくんは「白ご飯だけ」を卒業し、夏休み前に食べていたものもまた食べるようになりました。

 

元々豆腐や煮込んだ根菜などのぐにょっとした食感のものや、食べたことがない物にはなかなか手をつけないひろくん。まだ偏食がなくなった訳ではありません。

 

けれど、「食べてみる」と言うことが以前よりも増えてきました。

 

1番驚いたのが、ずっと嫌っていた牛乳です。

 

ココアやチョコレートなど何を混ぜても「牛乳はイヤ!」と拒否していたのに、ある日突然、「コーンフレークに牛乳をかけたの、食べてみたい」と言ったんです。

 

食べてみたら「おいしい!」と笑顔でパクパク。

 

まだ牛乳だけで飲むことはできませんが、「いろんな飲み方がある」と知れたことで、また一歩、安心の範囲が広がったのです。

 

偏食を無理に直そうとしなくていい。

 

まずは「安心の範囲を広げる」ことからはじめましょう。

 

 

偏食に悩むママが、 「どう関わればいいか」が見えるように、私自身の子育て経験と、発達科学コミュニケーションの学びをもとにお伝えしました。

 

執筆者:にしやまともか

発達科学コミュニケーショントレーナー

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