良い子ちゃんが自分らしく生きるために必要な3要素とは?

子どもの聞き分けが良く、親の顔色を見ている気がする…。将来大丈夫?と不安に思うママもいますよね。良い子ちゃんになってしまう原因とは何でしょうか?私の体験談をもとに、良い子ちゃんが自分らしく生きるために今ママにやって欲しいことをお伝えします。
 

1.繊細さんの中に良い子ちゃんがいる

 
人一倍敏感な子どもと言われるHSC(Highly Sensitive Child)ですが、実はこの特性を持っている子どもはには良い子ちゃん予備軍と言われる子たちが隠れています。
 
なぜそう思うのか?というと、それはHSCの特性が関係しているからです。
 
HSCの特性の一部を紹介します。
 
・刺激に敏感で騒音や臭い、肌触り、光などの刺激を受けやすい
・騒がしいところや人の集まるところが苦手
・すぐにキャパがいっぱになり疲れやすい
・細かいことや変化に気づきやすい
・突然の出来事や状況の変化が苦手
・人の気持ちを敏感に感じる
・共感するチカラが高い
・鋭い感性を持ち合わせている
・自己肯定感が低い
 
などがあります。
 
敏感に感じ取る力、細かなところに気づく力、人の気持ちを感じる力が特に強い繊細なお子さんは相手の想いに沿うような行動をとっていくため、良い子ちゃんへとなってしまう可能性があります。
 
また、HSCの特徴が良い子ちゃんを助長することにもなるのです。
 
 
良い子ちゃんの特徴としては
 
・自主性がない
・自己主張をしない
・指示待ち状態
・自分で決められない
・自己肯定感が低い
・我慢する
・自分の存在価値が他人の評価にある
・言動が受け身
・何を考えているのか分かりづらい
 
などがありますが、これら2つの特徴が重なり影響し合うことで繊細で良い子ちゃんなお子さんが存在します。
 
相手の気持ちが分かるが故に我慢したり、自分の意見を言わずに相手に合わせることもあるでしょう。
 
そうなると自分の意見を言うことをためらうようになり、常に言われたことだけをする、言われるまで待っておこう、ということにもなります。
 
結果、何を考えているのか分からないと言われたり、相手に合わせてばかりの都合のいい子になってしまいます。
 
子どものうちは親の言うことをよく聞く、手のかからない「良い子」かもしれませんが、実はこのまま大人になると生き辛さを感じてしまう人が多くいるのも現実です。
 

2.良い子ちゃん症候群は大人になると爆発する?!

 
かつて子ども時代に良い子だった「良い子ちゃん」は、大人になって違和感を感じたり、生き辛さを感じることで爆発する人もでてきます。
 
常に相手に合わせての行動が基本だったため、自分という軸のないまま大人になり心が空っぽになってしまう「良い子ちゃん症候群」に陥ってしまうからです。
 
良い子ちゃん症候群は周りに良い子と思われるために自分の本音を隠して良い子を演じてしまっている人のことを言うのですが、幼いときの良い子の癖が大人になってもそのまま残り、イヤなことでも引き受けたり、自分の意見を言えずに我慢したりということから生き辛さを抱えるようになります。
 
 
幼いときは良い子でいることが自分にとっての存在価値であり、それによって自分を保ってきていましたが、大人になると都合よく使われたり期待していた反応が返ってこなかったり、今までの経験から感じたことのないようなギャップを感じることもでてきます。
 
そのときはじめて、
 
「自分って何?」
「自分はどうしたいの?」
 
という問いにぶつかり、頭がフリーズして爆発してしまう大人がいるのです。
 
実は私も大人の階段を昇っている途中でプツッと心の糸が切れてしまった一人です。
 

3.良い子ちゃんから不登校・ひきこもりへ

 
私は大人の階段を昇っている途中の中学3年生のときに「自分って何?」という問題に直面しました。その想いが溢れてしまい学校に行けなくなってしまったのです。
 
そこから完全不登校・完全ひきこもり生活を1年程送っています。
 
今となってはどうして不登校になりひきこもり生活を送ることになったのか理由が分かります。それは私の息子を育てることで、私自身のことも分かってきたからです。
 
私の息子は繊細なタイプの子どもです。
 
「HSC」とGoogleで検索したら不登校に多いHSCとでてきます。それくらい繊細な子どもたちは不登校予備軍になる確率が高いのですが、私の息子も登校しぶりを経験し、学校へ行くのが難しい時期がありました。
 
そんなとき、息子の特性を調べることで、私自身の特性もわかり、私も息子と一緒で繊細さを持ち合わせていたのです。
 
ただし私の場合は、わが道を貫くタイプの息子とは違い「いい子ちゃん」タイプの子どもでした。
 
 
家でもお姉ちゃんとして手がかからない、しっかりしている、何も言わなくても勉強もする、できて当たり前という子どもでした。
 
外では否定されるのが怖くて、先生の言うことを聞き、お友だちに合わせて自分らしさを表現しなくてもいい「いい子」でした。
 
周りからは何でもできるよね〜。何でも持ってるよね〜。いいよね〜。すごいね〜。と羨ましがられていましたが、ずっと心の中では空っぽでした。
 
精一杯がんばってるのに誰か分かって…。
これ以上がんばれないのに誰か止めて…。
できて当たり前って…。
いい子で当たり前って…。
私は誰に甘えればいいの?
私は誰に頼ればいいの?
 
我慢の限界が一気にきて不登校、ひきこもりとなり、誰とも会いたくなくなってしまったのです。
 
頑張らなきゃいけない学校、外の世界、外との関わりに一切でて行きたくなくなりました。
 
このとき本当に人生終わったと思いましたが、休養期間をシッカリと取ることでまた一歩踏み出せるチカラがでてきました。
 

4.生きるチカラを育む3要素

 
当時の自分を振り返って、良い子ちゃん症候群から抜け出し、更に不登校・ひきこもりから復活した要素は3つあると考えています。それが私の生きるチカラになったとも言えます。
 
それについて紹介していきます。
 

①絶対的な肯定

 
1つ目は母の絶対的な肯定です。
 
実は私の母は「すごいね〜」「えらいね〜」と言って私をぜんぜん褒めないスーパードライな人でしたが、そんな母の愛情に気づきはじめたのは不登校・ひきこもりになってからです。
 
母は学校に行けない私のことを全く否定しなかったのです。
 
学校に行きたくないという私に、外に行きたくないという私に「行きなさい!」と言わなかったのです。
 
 
私は今まで母にわがままを言っても否定されたことはなかったということに気づきました。母はありのままの私のことをいつも肯定してくれていたのです。
 
でも、肯定するって難しいですよね。「これ、できてないよ。」「こうしたら?」「そんなので大丈夫?」
 
と、どうしても心配で言いたくなりますが、ありのままを受け入れ肯定することが子どもの1番の支えになります!
 

②好奇心

 
2つ目は好奇心です。
 
やりたい!見たい!おもしろい!
 
そんな好奇心のスイッチを押す何かを持っているかどうか?
 
私は子どもの頃からいろんなところへ家族旅行へ連れて行ってもらったり、「やりたい!」と言った習い事をさせてもらっていました。
 
今思えば好奇心の種をたくさん撒きながら育ててもらったと思っています。
 
 
「アメリカにどうしても行きたい!」と言った私を、中学1年生の夏、現地のサマーキャンプに行かせてくれたことで大きな経験をさせてもらいました。
 
そこで日本とは全く違う世界を見て「日本を出たい」とはっきり思うようになりました。
 
このとき生まれた「想い」が私が不登校・ひきこもりになったときに「やっぱりやりたい!行きたい!」と生きていく原動力になりました。
 
繊細なタイプの子どもは感覚が敏感なためちょっとした変化にも気づきやすく好奇心が強い子が多いです。
 
しかし不安も強いので行動を抑制してしまうこともありますが「やってみよう!」って思える安心と自信の土台や 「大丈夫だった!」という成功体験があれば繊細っ子も大冒険できます。
 

③世界観の広がり

 
3つ目は世界観が広がったからです。
 
私たちも子どもたちもたくさんの常識・当たり前の中に生きていますよね。
 
「これは〇〇〇〇であるべき」
「それは〇〇でなければいけない」
 
そんな同調圧力から解放されたときに子どもたちの世界観は広がります。きっかけは何でもいいんです!
 
私はアメリカという異文化を体験してから日本とは違うアメリカ文化を知りたくて毎日ドラマ漬けの生活を送りました。
 
そこから英語に没頭し、英語力を身につけました。そこで観た常識・当たり前の違いが魅力的で仕方がなかった!!
 
「どうして学校では、みんな一緒が当たり前なの?」
 
学校に対して疑問があった私は、学校のルールが全てではない!と知ることで見える世界が変わりました。
 
 
ママや子ども達は
 
「これは〇〇〇〇であるべき」
「それは〇〇でなければいけない」
 
と常識・当たり前に縛られてませんか?
 
その縛りが強ければ強いほど子どもママもちょっと息苦しいかもしれません。
 
子どもたちを伸び伸び育てるには
 
学校が全てじゃないよ!
ルールが全てじゃないよ!
日本が全てじゃないよ!
 
それくらいの広い世界観があってちょうどいい位だと思います。
 
今、不登校などで悩んでいる人もいると思いますが、子どもたちが見たことない世界に触れ、世界観を広げてあげることができればもっと子どもたちは自由に生きていけるのではないかと思います。
 

5.今の私の夢

 
私の心が本当の意味で元気になれたのは4年くらい経ってからでした。
 
あの苦しかった頃に、母が今の私のような発達科学コミュニケーション(発コミュ)トレーナーに出会っていれば良かったのになぁと思います。
 
発コミュではたった3ヶ月で子育ての悩みを解消することがでるからです!
 
子ども達が辛いときに、限界になる前に、SOSをだせるように頑張りすぎなくても自分らしく過ごせるように心がしんどくなる前にガイドしてあげたい!
 
 
そんな想いもあって親子のコミュニケーションを繊細っ子のママたちに教えています。
 
そのために、ママと答え合わせしたり、作戦会議しながら一緒に子育てをラクに楽しくしていくよう導いていきたい。
 
トレーナーとして、一人でも多くの子どもとママを救うために親子のコミュニケーションをこれからもたくさんのママ達に伝授していきたいと思います。
タイトルとURLをコピーしました