「ママのせい!」と人のせいにする繊細な子の脳の仕組みとママの関わり方

思い通りにならないと「ママのせい!」と怒ったり泣いたり、感情を爆発させる子どもに困っていませんか?実は繊細な子がママにだけそうした言葉を向けてしまうのは、脳の仕組みが関係しています。この記事では、「ママのせい!」と言われた時にどう受け止め、どう対応すればいいのかを具体的にお伝えします。

1.「ママのせい!」と人のせいにする繊細な子ども

 

思い通りにならないと、なんでも「ママのせい!」と言われてしまって、どう受け止めたらいいのか困ったことはありませんか?

 

わが家の小学校1年生の繊細な息子(ひろくん)も、まさにそうでした。

 

これはひろくんが年長だった頃のことです。

 

たとえば自分がコップを落としてお茶をこぼしたのに、なぜか「ママのせい!」と怒りだす。

 

私は「人のせいにするのはいけないこと」という思いから、「なんでママのせいなの?人のせいにしないの!」と注意していましたが、余計に泣いたり、怒ったり、時には癇癪になってしまうこともありました。

 

優しく言っても、諭しても、事態は変わらず、「ママのせい!」が息子の癇癪の口癖のようになっていました。

 

 

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2.なぜ繊細な子は「ママのせい!」と言ってしまうのか

 

実は、繊細な子は、自分の感情を認識して言葉にすることが苦手です。

 

だから思い通りにいかないことが起きると、感情の整理ができずにパニック状態になり、一番安心できる存在であるママに「ママのせい!」とぶつけてしまうのです。

 

人の脳には、感情を強く感じるエリアと、考えて判断するエリアがあり、不安が高まると感情の脳が優位になり、理性の脳はうまく働きません。

 

特に繊細な子の脳は刺激に敏感なため、感情が一気に高まりやすいのです。

 

この状態では、ママが「人のせいにしないの!」と正論を言っても理性の脳は働かず、むしろ否定されたと感じて癇癪が悪化してしまいます。

 

私もどう対応したらいいか分からず、その場で言い聞かせてしまっていました。

 

しかしそれは、繊細な息子の不安が強い時には届きにくい関わりだったのです。

 

 

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3.癇癪中は“反応しない”で受け止める

 

癇癪中の「ママのせい!」は、まず字面通りに受け取らないことが大切です。

 

感情に巻き込まれず、こちらはできるだけ平静を保ちます。

 

繊細な子は、ママの表情や声色を敏感に感じ取るため、怒ったり不機嫌な様子が伝わると、さらにヒートアップしてしまいます。

 

そこで、まずは少し口角をあげて、落ち着いた声で気持ちを受け止める言葉をかけます。

 

「そっか」

「そう思ったんだね」

「なるほどね」

「他にはある?」

 

どんなに理不尽なことを言っていても否定はせず、最後まで聞いてあげましょう。

 

つい「それってこうじゃない?」「こうすればいいだけじゃない?」などと頭に浮かんでいても、それは心の中に留めて、ただ目の前のわが子の気持ちをそのまま受け止めてあげましょう。

 

モヤモヤを全部吐き出させるイメージです。

 

すると、感情の脳が落ち着き、理性の脳が少しずつ働き始めます。

 

 

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4.落ち着いた後は“感情を言葉にする練習”

 

気持ちが落ち着いた後にやってあげたいのは、お子さんの感情や思考の整理整頓のお手伝いです。

 

「うまくいかなくて悔しかったんだね」

「思った通りにならなくてびっくりしたんだね」

 

こうした声かけは、子どもが感情を認識し、言葉で表現する練習になります。

 

自分の気持ちを言葉で伝えられるようになると、癇癪も減って、少しずつ感情のコントロールも自分でできるようになっていきます。

 

ここで注意したいのは、ネガティブな感情表現に偏りすぎないこと。

 

「嫌だったよね~」といった表現ばかりを強調してしまうと、子どもも「そうだ!僕は嫌だったんだ!」とネガティブ思考が強くなってしまうことがあります。

 

できるだけ、「悔しい」「びっくりした」「ドキッとした」といったような、できごとをフラットに捉えやすい言葉で感情を整理する意識を持つことが大切です。

 

 

5.「ママのせい!」の裏にある気持ちに気付く

 

繊細な子の「ママのせい!」には、まだ言葉にできない気持ちが隠れています。

 

字面だけを受け取って「なんでママのせいなの!?」と反応するのではなく、

 

「本当はこんな気持ちなのかも」

「今は不安で感情の脳が強く働いているのかもしれない」

 

と想像して観察することで、ママのイライラも減らすことができます。

 

ひろくんもこの関わり方を続けたことで理不尽に「ママのせい!」と怒ることはなくなっていきました。

 

繊細な子の「ママのせい!」は、困らせるための言葉ではありません。それは、不安でいっぱいになった脳が出しているサインです。

 

不安が強いとき、子どもの脳は感情のエリアが優位になり、うまく考えたり言葉にしたりすることが難しくなります。

 

だからこそ、正しさを伝える前に、安心を届ける関わりが大切です。

 

安心を土台に関わることで、子どもは少しずつ自分で感情を整え、考えて行動できるようになっていきます。

 

ここまでお伝えしてきた関わりは、発達科学コミュニケーションの学びを土台にしています。

 

発達科学コミュニケーションでは、脳科学・心理学・教育学をベースに、家庭での関わり方や日常の声かけを変えていくことで、家庭の中で子どもの自信・意欲・行動力を育てていきます。

 

 

執筆者:にしやまともか

発達科学コミュニケーショントレーナー

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