小学生の子どもが抱く夢の大半が本気でなく一先ず書いている…ということを知っていますか?今の子どもは夢の描き方を知りません。学校でも教えてくれません。子どもが本気の夢を持つのに親子の会話が欠かせません。今回は夢を見つけるヒントをお伝えします!
1.皆さんのお子さんは夢を持っていますか?
皆さんは、お子さんに「将来の夢はなに?」と聞いたことはありますか?どんな夢を語られたのでしょうか?
お母さん達は、
・その夢が叶うって本気で信じていますか?
・その夢を叶えるために今何をしていますか?
・毎日のお子さんとの会話の中で夢について語っていますか?
また、お母さん自身には夢はありますか?夢は勝手には育ちませんし、勝手に沸いて出てくるものでもありません!
「やりたい」という想い
「もっと知りたい」という想い
「願いって叶うかも」という想い
「冒険したい」という想い
その想いを育てることこそが夢を描き叶えることに繋がります。
そんな想いをお母さんもお子さんも持っていますか??
お子さんに夢があるのならば、ぜひ夢のための作戦会議をしてほしいと思います。
夢の答えを持っているのはお母さんでもなくお子さんの心だからです。
こんなことを言うと、むらかみさんの息子さんはさぞ大きな夢を持っているのでしょう?と思われるかもしれませんが、そんなことありません!
こんなに夢について熱く語っている私ですが、息子の衝撃的過ぎる七夕の願いごとを見て、このままではいけない!と思った過去があります。
2.衝撃!息子が七夕の短冊に込めた思い
3年前、わが家の繊細な息子は集団生活ですっかり自信をなくして心がとても弱っていました。
七夕の短冊に当時書いたお願いは
「おこられませんように」
母としては衝撃的過ぎました…。
「〇〇(職業)になれますように…」
「〇〇レンジャーになりたい!」
「〇〇が欲しい…」
まだまだ小さい子どもなので、子どもらしい可愛いお願いや、とんでもない!夢あふれるような思いを描いている思っていたので、まさかこんなことを書いているなんて、とてもショックでした…。
息子はぼくなんてどうせ…。ぼくには良いところなんてない…。と常々言っており、自己像が歪み、ちょっと注意されただけでも全否定されたかのように落ち込むことが多くありました。
できそうなこともやらなくなり、できることもできなくなり、家でも外でも結局怒られ、更に自己否定が止まらなくなっていきました。
そんな息子は「おこられませんように」と切実に願うことしかできなかったのです。
繊細だから…?
敏感だから…?
いいえ。自分を信じる力を持てなくなったから。私がこの子を信じきってあげられなかったから。ただ育児書を読んで納得しただけでは、繊細すぎる心は強くならなかったし、息子の自己否定と不安の方が勝っていました。
3.日本人は24歳で夢を諦めてしまう…
実は繊細な子たちは心さえ強くしてあげれば、挑戦だってできるようになる子たちです。パッと見ただけでは分からない隠れた能力だって高いのです。
そんな繊細な子に必要なのは夢の描き方の教育です。日本人は夢の教育を受けてません!
今すぐお子さんに「夢って何??」って聞いても「わかんない」「うーん」という答えが返ってくるかもしれません。夢はいきなりは育ちません!
「やりたい」という自己感情「ぼくはこうだ!」という信じる力を全力で育てていくことで少しずつ夢を描ける子どもになっていきます。
繊細っ子は自分の感情を認識するのも、表現するのも苦手な子が多いためお家でのコミュニケーションで自分の感情を言葉にできるようにしてあげないと様々な困りごとになってしまいます。
✔︎ 園や学校で自分を出せない
✔︎ お友だちや先生に合わせ過ぎてしまう
✔︎ 外で「いい子」になってしまう
✔︎ 集団で疲れとストレスをためてしまう
✔︎ お家では癇癪など、感情が不安定
外では感情が上手にだせず、お家では感情が荒れてしまい、脳にも実はすごく負担がかかります…。
また、残念なことに今の日本の教育現場では現実ばかりを見てその先の夢を描ける環境にはなっていません。
本来は心踊る夢や目的があるからこそ人というのは頑張れるのですが、日本の教育は真逆。
学校へ行くこと、勉強することが目的になっていないでしょうか。だから勉強も学校もつまらなくなってしまいます。
私たち親の時代を振り返ってみても、日本人は夢の教育を受けていません。その結果、日本人が夢を諦める平均年齢は24歳。この年齢を聞いて皆さんはどう思いますか?
16年間学校に通って社会へ出てすぐ夢を諦める…というのが今の現実なんです。わが子にそんなレールを歩いて生きて欲しいですか?
目の前の現実ではなく未来の話、将来やりたいことの話、夢に繋がる話をお子さんとたくさんすることが大切だと私は思うのです。
その夢の話をしていくのに一番大事なことが、自分の感情との会話です。子どもはまだ自分の感情と向き合いながら会話をすることができないので、そこでお母さんが感情表出のお手伝いをしていきます!
感情表出がうまくできるようになると、未来の話やワクワクすることなどたくさん話してくれるようになります。今回はそのやり方について説明していきますね。
4.子どもの感情を否定しない会話のテクニック
繊細っ子は自分の感情を認識するのも、表現するのも苦手な子が多いです。なので、感情を上手に引き出してあげる親子のコミュニケーションが特に繊細っ子には必要です!
お家でできないことは外でもできないので、先ずはお家でのコミュニケーションがスムーズにできるようになることを目指していきましょう。
そこで活躍するのが私が教えるペアレントトレーニングで学ぶ「ホームカウンセリング」というテクニックです。
ホームカウンセリングは子どもの感情をそのままに引き出して落ち着かせてあげるのが目的です。
「〇〇なんじゃない?」
「〇〇したらいいんじゃない?」
などのアドバイスやコメントは一切しないのがポイントです。子どもが構えてしまって、本当の感情を話してくれないので言いたくなりますがグッと我慢します。
ホームカウンセリング中に出てくる子どもの感情はただただお預かりします、というスタンスで向き合います。
「そうなんだね」
「それでそれで?」
「そっかぁ」
「そうだったんだ」
こんな魔法の言葉で子どもの本当の感情を引きだして言葉化していきます。
それでも‥
「わかんない」
「べつに」
「言いたくない」
と返ってくることもあるでしょう…。しかし、どんな感情を言ってもOKだよという態度を示し、感情を出せる雰囲気作りをしていきます。
そして子どもの気持ちを「代弁」をするようにします。
外では感情が上手にだせずお家では感情が荒れてしまうと、脳にも実はすごく負担がかかります…。
「〇〇な気持ちだったの?」
と具体的な言葉を並べて聞いていきます。この時少し注意してほしいのが‥
「〇〇されちゃって嫌だった?」
「〇〇でむかついたの?」
「〇〇でイライラしちゃったの?」
ネガティブ感情の誘導尋問になってしまわないように少し言葉を選んでいきたいですね。
「〇〇されて悲しかったの?」
「〇〇で返してほしいなと思ったの?」
「〇〇でびっくりしちゃった?」
「なんて言ったらいいのかわからなかった?」
ネガティブな感情が増さないような絶妙な言葉を私はよく選んで使います。
それは言葉には力があるため、同じような感情であってもどんな言葉を使うかで認知が変わるからです。
「嫌だった」と「悲しかった」では感じ方、捉え方が変わってきます。
毎日のコミュニケーション、言葉の使い方を変えることでお子さんの言葉も変わってきて感情を話してくれるようになりますので、ぜひヒントにしてみてくださいね。