「頑張って」と言われるのはイヤ!繊細っ子の心を元気にするママの言葉とは?

「僕もう頑張っているよ…」わが家の繊細な息子が言った言葉にハッとしました。常に全力に頑張っている繊細っ子にとっては言われたくない言葉。じゃあ、わが子が元気になる言葉ってなんだろう?ママが子どもを元気にする言葉を考えてみませんか?
 

1.繊細っ子に「がんばって!」はNGワード

 
普段、お子さんと接していると子どもの気持ちが落ち込んでいる時など、良かれと思って励ましたり、応援したつもりでかけた言葉なのに、な~んか子どもの反応がイマイチ…という経験はありませんか?
 
私にはそういう経験があります!そして絶対に言ってはいけない禁句の言葉が1つあります!
 
それは「がんばって!」です。
 
もしもお子さんの感情が不安定になっていたとしたら、それは脳がいっぱいいっぱいに頑張っている状態なんです。
 
感情調節をするのに、脳内でエネルギーが回らなくなっているので、そんな時に
 
「なんでそんなに機嫌悪いの!
「なんでそんなに怒ってるの!」
「いい加減にして!」
 
 
なんて子どもを見たまま、言葉をかけたりすると子どもは逆上して悪化するだけです。
 
さらには、「がんばって」という一言は200%頑張っている子の背中をさらに押す時には使える言葉であっても、繊細っ子にとっては逆に気持ちを苦しめるだけの言葉になります。
 
繊細な息子が毎日のように学校へ行き渋っていた頃、私は毎日のように言っていました。
 
「がんばってね!!」
「今日何がんばった?」
「明日は何がんばる?」
 
禁句のオンパレードばかり言っていました。
 
「ぼく毎日がんばってるよ」
 
と、涙をいっぱいにためながら、繊細な息子が教えてくれてから、それ以降、「がんばって」はわが家では禁句にしています。
 
私たち親が毎日無意識に使っている言葉は、子ども達を喜ばせることもできれば、逆に苦しめてしまうこともあるのです。そうです!親の言葉は子どもたちに大きな影響力があるのです。
 
そのことを肌で感じる体験があったので次でそのお話をしていきますね。
 

2.大人の言葉次第で子どもは2極化する

 
以前、私と繊細な息子と息子のいとこちゃん(女の子)、私の母と祖母(息子にとっては祖母と曾祖母)でお出かけする機会がありました。
 
ふたりを見ていて、改めて大人が使う言葉次第で
 
「やりたくない!」と怖がるのか
「やってみたい!」と挑戦するのか
 
子どもたちの反応は大きく変わると実感しました。
 
移動中の田舎道でのことです。
 
道の脇には水が流れる溝があり繊細な息子は溝にはいって歩きはじめました。
 
それに対して周りの祖母たちは
 
「そんなの危ない!こわいよ!」
「濡れるよ!やめて!」
 
と口を揃えて言いはじめ、その様子を見ていたいとこちゃんは
 
「わたし、こわい!」と言い出しました。
 
 
その様子を見て、私は冒険する繊細な息子と怖がるいとこちゃんに言いました。
 
「こんなのがイチバンおもしろいんだよねー。」
 
繊細な息子がやりたいように見守りました。
 
すると息子は大きな溝までジャンプしてさらなる冒険を楽しんでいました。
 
そしてそして帰り道…なんといとこちゃんが
 
「私もやってみたい」と言い出したのです!
 
しっかり手を握って水が流れる溝を歩き、ちょっとスライディングしながら、大満足の顔で帰りました!!
 
いかがですか?いとこちゃんを見ていると、大人のちょっとした一言でアッという間に脳には溝を歩くのは怖いものと刷り込まれてしまったのが分かりますよね?
 
それによって、子どもたちの価値観や感じ方、捉え方が決まってしまいます。
 
濡れたっていい!ちょっと怪我したっていい!「やってみな」と、安心した顔で親が見守っていれば超こわがりだった繊細な息子も今では何でも挑戦するようになりました。
 
子どものやりたい!たのしい!の大冒険に挑戦することは、心と脳の成長にも繋がるのでその機会をなくさないようにしないといけません。
 
そんな周りの言葉、特にお母さんの一言にはパワーがあります!
 
どのように自信を育んでいく言葉をかけてあげたらいいのか一緒に考えていきましょう!
 

3.子どもにかける言葉を見直してみませんか?

 
新しい環境などで頑張っている繊細な子ども達には、最初にお伝えした「がんばってね」の言葉は合いません。
 
繊細な子どもは既に200%以上頑張っている!という子ばかりなので、そもそもできたか?できなかったか?どれくらい頑張れたか?という評価は必要ありません。
 
朝イチは
 
「〇〇ちゃん!おはよう」
 
優しい声で穏やかな笑顔で起こします。
 
園や学校の準備の時も
 
「ごはんおいしいねー」
「お魚さん元気だねー」
 
楽しい会話で楽しい時間を過ごします。
 
出発時は
 
 
「たくさん遊んできてね!」
「楽しんできてね!」
「大好きだよ~いってらっしゃい!」
 
たっぷりぎゅーをして安心材料になる笑顔で送りだします。
 
帰ってきたら
 
「お疲れさま!シュークリームあるよ」
「一緒に食べようと思って待っていたよ」
 
帰宅後の感動の再会!と言わんばかりにスキンシップして疲れを癒します。
 
こんな時間を過ごしていると疲れて帰って来た子どもの心は癒され、「頑張って!」なんて言わなくても自然と自信が育ち何でもチャレンジするチカラがついてきます。
 
私たち親が毎日無意識に使っている言葉こそ子どもたちに大きな影響力があり、外の先生やお友だち以上に大好きなお母さんの一言にはパワーがありますよ。
 

お子さんの心を元気にする言葉は何ですか?いくつ知っていますか?ぜひ探してみてくださいね。

 
執筆者:むらかみりりか
繊細っ子の脳を育てるココロ科学ラボ代表
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー
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