朝だけ登園しぶりをする年少の繊細な子が「保育園に行きたい」と言うようになったママの対応

朝だけ登園しぶりをする年少のお子さんに困っている、子どもが口を開けば園での嫌な出来事しか話さない。そんな繊細なお子さんの姿に悩んでいるお母さんはいませんか?この記事では、登園しぶりが解消する脳科学的対応をお伝えします。

1.年少の息子が朝だけ身体症状を訴えるほどの登園しぶり

 

私の年少の息子スカイくん(通称)は、とても繊細な子です。

 

毎日朝だけ「保育園行きたくない」と登園しぶりをするようになり、さらには家でも保育園でも「おでこが痛い」と身体症状を訴えるまでになりました。

 

 

このままではスカイくんの心と体に悪影響が出てしまう。

 

なんとかしてあげたい、そう強く思いました。

 

2.共感が逆効果?さらに悪化する登園しぶり

 

スカイくんの登園しぶりは当初は朝だけでしたが、次第に帰宅後も保育園での嫌な出来事ばかりを話すようになりました。

 

「〇〇くんに△△いわれてイヤだった」

「友達におもちゃとられてイヤだった」

 

と、口を開けばネガティブな話しかしない。

 

母として心配が募るばかりでした。

 

本やネットに「繊細な子の嫌な気持ちには共感しましょう」と書いてある通り、スカイくんが「行きたくない」と言うたびに「行きたくないよねぇ」と共感していましたが、状況はどんどん悪化していく一方で、私は途方に暮れていました。

 

 

3.年少の繊細な子が登園しぶりをする脳科学的原因

 

では、どうして年少の繊細な子が登園しぶりをするのか脳科学的に見ていきましょう。

 

繊細な子は、ネガティブな感情や記憶を脳に溜めやすい脳のタイプなのです。

 

そのため、保育園での嫌だった出来事がネガティブな記憶として繊細な子の脳を支配してしまい、「園=イヤな場所」という思い込みが強まり登園しぶりにつながるのです。

 

このような時には、園での楽しかったことを引き出す会話を意識し、ポジティブな記憶で上書き保存してあげることが大切です。

 

お子さんが好きなことや得意なことに関する話題を取り入れると、ポジティブな感情が芽生えやすくなります。

 

また、繊細な子は他人の感情に非常に敏感な脳の特性もあるため、お母さんが「嫌だよねぇ」と共感することで「そうだ、やっぱり嫌なんだ」とネガティブな感情が増幅してしまうのです。

 

このような時は、否定も肯定もせず「そうなんだね」と受け止めてあげることがポイントです。

 

 

4.脳科学に基づいた登園しぶりへの対応

 

では、年少の繊細な子の登園しぶりを解消するためには、どんな対応をすればよいのでしょうか?

スカイくんの登園しぶりを解消するために私が取り組んだことを紹介しますね。

 

◆ネガティブな感情をポジティブ感情に上書き保存

 

まずは、保育園から帰宅後、

 

「お外で何したのが楽しかった?」

「スカイくんの好きなおやつが出たんだね」

「天気がよかったから大好きなお外でたくさん遊べたね」

 

と、保育園での楽しい出来事を思い出せるような会話をたくさんしました。

 

 

すると、スカイくんの口からも次第に保育園での楽しかった話が聞けるようになり、ネガティブな感情がポジティブな感情に上書きされていくのが感じられました。

 

◆ネガティブな感情は受け止める

 

また、スカイくんの「行きたくない」という言葉に共感するのではなく、「そう思ってるんだね」とただ受け止めて、スキンシップをとりながら膝の上で絵本を読んであげる時間を大切にしました。

 

 

このような対応を続けることで、年少のスカイくんは自分から保育園での楽しかったことを話してくれるようになり、朝だけの登園しぶりも次第に解消されていきました。

 

今では「保育園に行きたい!」と笑顔で登園するようになりました。

 

毎日朝だけ「行きたくない」と登園しぶりをする繊細なお子さんも、お母さんとのコミュニケーションを少し変えるだけで、笑顔で登園できるようになります。

 

ぜひ今日から試してみてくださいね。

 

執筆者:まるやま あやか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

タイトルとURLをコピーしました