繊細な子の算数嫌い!脳の苦手意識を克服できるママの魔法の関わり

 

算数嫌いな繊細な子の宿題問題、どう対応していますか? 一度苦手意識を持ったら「レッテル」を貼ってしまって、なかなか取り組まないわが家の繊細ちゃんが、苦手を克服した方法をお伝えします。
 
 

1.突然はじまった「算数嫌い」

 
我が家には繊細な小学2年生の娘がいます。(通称:繊細ちゃん)
 
 
勉強は好きで、とくに算数が得意だと語っていたのですが、繰り上がりの引き算が始まった頃、突然「算数嫌い」と拒否するようになりました。
 
 
今までスラスラ解けていたはずの算数ではじめて躓いたことで、すっかり勉強への自信を失っていきました。
 
 
一度嫌いになったら、なかなか苦手を克服できない繊細な子。次の章でその理由をお話します。
 
 

2.繊細な子の脳が抱える「ネガティブ記憶」

 
繊細な子は、不安やネガティブな感情にとても敏感です。
 
 
たとえば、「引き算がうまくできなかった」という経験がネガティブな感情とセットで脳に記憶されると、算数や引き算と聞いただけで、または宿題などの同じシチュエーション感情が蘇り、脳が「これ以上イヤなことを感じたくない」と自分を守ります。
 
 
こうなると苦手を克服するのは至難の業。
 
繊細ちゃんも一気に算数嫌いが加速していきました。
 
 
 

3.脳は嫌なことを拒否する仕組みがある!

 
人間の脳は、「嫌だな」と感じながらやることに対して心にブレーキをかける仕組みがあります。
 
 
どれだけ勉強しても、「嫌だ」が勝つと脳が受け入れを拒否してしまうのです。
 
 
だからこそ、無理強いは逆効果!
 
 
大事なのは本人の「やりたい!」というタイミングを待つことです。
 
 
待つといってもいつまで待つの?タイミングが分からない!という方も多いと思います。
 
 
「算数嫌い」と頑なだった繊細ちゃんのやる気スイッチを押し、見事苦手を克服できた方法を次の章でお伝えしますね!
 
 
 

4.繊細ちゃんが苦手を克服した3ステップ

 
実際にわが家で即効性があった対応は3つです。
 
 
 
①ご褒美を用意する
 
人の脳は報酬に反応する仕組みがあります。
 
 
この仕組みをうまく使い、勉強をがんばったご褒美を用意すると、つい行動し、次もまた頑張ろうという気持ちまで生まれます。
 
 
わが家では「1問解くごとにポテチ1枚GET!」「〇〇分で終わったら鬼ごっこ1回!」など、娘が喜ぶご褒美を設定しました。
 
 
日常にある当たり前にやってることや、子どもからの要求をただ聞くのではなくご褒美にするなど、ちょっと工夫するだけでもやる気が格段にアップします。
 
 
②ゲーム性を持たせて一緒に楽しむ
 
宿題の時間を楽しい時間に変えることで、繊細ちゃんが宿題に対してポジティブなイメージを持てるよう工夫しました。
 
 
たとえば漢字の宿題に取り組む繊細ちゃんに、「この字きれいだね!」と声をかけつつ、書いた側から丸をつけるゲーム感覚で進めました。
 
 
人気ゲームの音楽を口ずさみながら進めると、「わー追いつかれるー!」と繊細ちゃんも楽しみながら漢字ドリルを終えることができました。
 
 
➂ 苦手克服のチャンスを見逃さない
 
宿題を楽しく進めることでテンションがあがってきた繊細ちゃんは、自ら算数のノートを開きました!そして教わることさえ嫌がっていた解き方を自ら聞いてきたのです。
 
 
脳も喜んでいるこのタイミングでコツを教えたことで理解もスムーズで、「意外と簡単だった!」と苦手を克服し、その日以降「算数嫌い」という言葉を口にすることはなくなりました。
 
 
たった一度の「分からない」でも、「算数嫌い」「もうやらない」と心にブレーキがかかってしまう繊細な子の苦手を克服する工夫、ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 
 
執筆者:ふじい あきな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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