3歳の繊細な子の癇癪を1ヶ月で完全卒業!脳に届くママの正しい対応とは

思い通りにいかない時に癇癪(かんしゃく)を起こす繊細なわが子の対応に悩むことはありませんか?この記事では、「いやだったね」など共感してもヒートアップしてしまう癇癪を完全卒業できた、癇癪を起こしている幼児さんの脳に届くコミュニケーションををご紹介します。

1.「やりたいのにできない!」が始まる3歳の癇癪対応

 

思い通りにいかない時に、大声で泣きわめいたり、地面に寝そべって足をバタバタさせたり、物を投げたりするといった癇癪を起こすわが子に、どのように対応したらいいか悩むことはありませんか?

 

3歳の繊細な子の癇癪を解消するためには、脳に届くコミュニケーションが実は大切です。

 

脳?どういうこと?と思われるでしょうか。解説していきますね。

 

3歳頃になると、自我が芽生え始め「自分でやりたい!」という強い気持ちがどんどん強くなります。

 

しかし、幼児、特に繊細な子は感情を調節する力や自分の感情を言葉で伝える力がまだ成長中なので、「やりたい!」のにうまくできなかったり、やらせてもらえなかったりすると、癇癪を起こしてしまうのです。

 

この癇癪に、脳に届くコミュニケーションでどのように対応すれば良いのかお伝えしますね。

 

 

2.癇癪に反応するのは逆効果

 

感情を爆発させている子どもを前にすると、つい「どうしたの?」「そんなことで泣かないの!」と声をかけてしまいますよね。

 

しかし、このように癇癪に反応する対応こそ、実は逆効果です。

 

「こうすればお母さんが見てくれるんだ」と誤学習してしまい、癇癪が脳の癖になってしまうのです。

 

また、「自分でできなくて嫌だったんだね」と共感する声かけも、他人の感情に敏感に反応できる繊細な子の「嫌だったんだ」というネガティブな感情を増幅させてしまいます。

 

 

3.癇癪への対応は「スルー」と「肯定」のセットが鉄則

 

では、3歳の繊細な子の癇癪にどう対応すれば良いのでしょうか?

 

癇癪への対応で最も大切なポイントは、「スルー」と「肯定」のセットです。

 

つまり、癇癪という好ましくない行動には注目せず、好ましい行動が出るのを見て見ぬふりをして待ちます。

 

なぜなら、人の脳が感情的になっている時に、いくら言葉をかけても脳には届かないからです。

 

「(癇癪を起こしても)ママが何も反応してくれない」と感じると、子どもは次第にママに分かってもらための別の方法を考えるようになるのです。

 

とはいえ、癇癪をスルーするなんてイメージできないですよね。

 

ここでは、スルーする時のポイントを特別に4つ紹介しますね。

 

①癇癪が始まったらすぐに見て見ぬフリ・気付いていないフリをします。

 

②視線や体をお子さんに向けません。

 

③否定的な表情・態度・言葉・感情を示しません。

 

④子どもが癇癪をやめるか、好ましい行動を始めるのを、気付いてないふりをしながらも、褒め逃しのないよう肯定する準備をしておきます。

 

雑誌を読んだり、家事をしたり、頭の中で数を数えたり、トイレに行ったり、違う部屋に行くことで、ママの脳の意識が別のことへいくので、スルーがラクになりますよ。

 

そして、泣きわめくのが落ち着いたり、こどもが「ママ」と声をかけてきたり、言葉で伝えようとしたりした時に、穏やかな声と表情で「なぁに?」と応えてあげたり、「〇〇くんのかわいい声で教えてくれてありがとう」と肯定してあげたりしましょう。

 

こうすることで、子どもはママは怒ったり泣いたりしなくても、ちゃんと気付いてくれる」と学び、脳に届く言葉のキャッチボールができるようになっていくと、癇癪が徐々に減っていきます。

 

 

癇癪を完全卒業する秘訣は、脳へ届くコミュニケーションです!

 

お子さんが感情を調節する力、言葉にして伝える力をお家で育ててあげましょう。

 

ぜひ試してみてくださいね。

 

執筆者:まるやま あやか

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

タイトルとURLをコピーしました