繊細な子の4月の不安…「先生イヤ!」新しい担任の先生に5日で心を開く「ママに教えて作戦」

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

入園・進級すると、新しい担任の先生に目を合わせられない、話しかけられてもモジモジ、ママの後ろに隠れる、表情が固まる…このような繊細なお子さんの姿に心配していませんか?先生が変わり「イヤ…」としょんぼりしていたわが家の4歳の息子が、たった5日で先生に心をひらいた、「ママに教えて作戦」をご紹介します。

1.新しいクラスの担任の先生が苦手な息子

 

入園・進級の時期は、子どもにとってワクワクと同時に大きな不安を感じる時期ですよね。

 

新しいクラスになれば、お友達関係も変わり、教室も変わり、そして担任の先生も変わります。

 

はじめてのことが苦手な繊細な子どもにとっては、一度に多くの変化がやってくると「どうしたらいいんだろう?」「前の先生の方がよかった」と不安でいっぱいになります。

 

わが家の息子(通称翼くん)は繊細なタイプで、はじめて会う人やよく知らない人がとても苦手な子です。

 

たとえば、翼くんが2歳の頃、家にお客さんが来ると、目を合わせず黙り込んでしまい、自分の家なのに緊張してしまうこともありました。

 

保育園でも、知らない先生、いつもと違う先生が教室にいると急にしゃべらなくなり、目を合わせようともしませんでした。

 

進級して新しい担任の先生になった時も同じでした。

 

前の担任の先生には「おはよう!」と元気に言えていたのに、新しいクラスの担任の先生にはまったく声をかけられず、私の手をぎゅっと握りしめて離そうとしませんでした。

 

登園の足取りもどんどん重くなり、「どうしたら早く新しいクラスの担任の先生に慣れてくるんだろう?」と悩みました。

 

 

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2.新しい担任の先生が苦手な理由

 

繊細な子の脳は、漠然とした不安を強く感じやすく、新しい環境や見知らぬ人に対して、「安全なのかな?」「どんな人なのかな?」と強い不安を感じます。

 

特に幼児さんは、相手を見て理解し、考えて行動する力がまだ成長中だからこそ、分からないことに対して不安や怖さを感じやすいのです。

 

翼くんも、新しい担任の先生がどんな人なのか分からず、「この先生、怖くない?」「怒るのかな?」とたくさんの不安を抱えていました。

 

さらに、繊細な子の脳は、ポジティブな感情よりも、ネガティブな感情を強く記憶しやすいです。

 

「前に知らない先生に話しかけられてドキドキしたな…」

「あの時なんて話したらいいか分からなかったな…」

 

そんな経験が積み重なり、新しい先生を見ると不安が膨らんでしまうのです。

 

すると、脳の行動を抑制する機能「心のブレーキ」が強く効きすぎてしまい、「イヤだ!」「ムリ!」と拒否反応が出てしまうんですね。

 

 

では、この不安を和らげて、新しいクラスの先生に心をひらくにはどうしたらいいのでしょうか?

 

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3.新しい先生との心の距離を縮める「ママに教えて作戦」

 

翼くんの新しいクラスの先生は、他園から転入してきた先生でした。

 

つまり、担任の先生のことを全く知らない状態から新年度が始まりました。

 

初日、翼くんは先生を見てもすぐに目をそらし、話しかけられても聞こえないフリをしていました。

 

しかし、繊細な翼くんが、母親がいない園で安心して過ごすためには、先生を「怖くない」「安心できる人」だと翼くん自身が感じられることがとても大切です。

 

そこで、新しい先生と心の距離を縮めるために実践したのが、「ママに教えて作戦」です。

 

どんな作戦なんだろう?と気になりますよね。

 

「ママに教えて作戦」とは、「ママも先生のことを知りたいから、翼くんが調べてママに教えてね」と、子どもに先生の情報を集めてもらう作戦です。

 

ポイントは、「先生を観察する」ことを遊びに変えることです

 

繊細な子の脳は、楽しいことやゲーム感覚でできることが大好き

 

不安よりも「楽しい!」「やってみたい!」という気持ちが強くなると、前向きに行動できるようになります。

 

まずは、登園前に「先生のエプロン何色だったか帰ってきたら教えてね!」「先生何色の靴はいてるか教えてね!」とお願いしました。

 

翼くんは最初、「えぇ~…?」と悩んでいましたが、「ママがどうしても知りたいんだよねぇ~!」とワクワクした感じで伝えると、「うん、わかった」と言ってくれました。

 

そして帰宅後。「先生のエプロン、何色だった?」「先生の靴、何色だった?」と聞くと、「緑だったよ!」「黒い靴だったよ!」とちょっと得意げな顔で教えてくれました。

 

「翼くんのおかげで先生のことを知れてママ嬉しいよ」と声をかけ続けました。

 

このような作戦を5日間続けた結果…新しいクラスの担任の先生を見ても目を合わさなかった翼くんが、先生の「おはよう!」に対して、目を合わせてニコッと笑顔になったのです。

 

翼くんにとって先生が安心できる場所になり、心をひらくことができました。

 

 

新しいクラスの担任の先生との出会いは、繊細な子にとって大きな壁になりますが、「ママに教えて作戦」を使えば、ゲーム感覚で楽しみながら先生に興味を持ち、自然と心をひらくことができます。

 

「うちの子、新しいクラスの先生に心ひらけるかな?」と心配なママは、ぜひこの方法を試してみてくださいね!

 

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執筆者:まるやま あやか

(発達科学コミュニケーショントレーナー)

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
まるやまあやか

発達科学コミュニケーショントレーナー
書籍「HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング」
翼くんのママ

次男・翼が年少の頃、保育園に行けば楽しそうに過ごしているのに、朝になると「ママがいい」と私から離れられず、行き渋る日々が続いていました。

習い事でも、本当は「やりたい」気持ちがあるのに、いざその場に行くと私から離れられない・・

できる力はあるはずなのに、外の世界でその力を出せない息子の姿を見るたびに、「できるのに、なんで?」「このままで小学校大丈夫?」と、もどかしさと不安でいっぱい。

ある日、保育園の先生に「心が繊細ですね」と言われたことをきっかけに、繊細な子の子育てについて調べるようになりました。

調べれば調べるほど、「繊細な子だから、ママから離れられないのも、行き渋るのもしょうがないのかな」と思うようになっていきました。

だけど、私は「繊細だからしょうがない」と、たった3歳の息子の未来を諦めたくありませんでした。

そんな時に出会ったのが、脳科学博士・吉野加容子さんが開発した、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」です。

息子の困りごとを性格ではなく、心と脳の視点で理解し、「ママがいなくても大丈夫」と自立につながる関わりに変えたことで、翼は少しずつ変わっていきました。

1ヶ月で「ママがいい」はやわらぎ、3カ月経った頃には、「ママがいい」と泣いていた息子が、「ママ~早く保育園にいこう」と駆けていくほど保育園が大好きになり、1年間も参加できなかった本当はやりたかった習い事にも参加できるようになりました。

そして今、小1になった翼は、小学校という大きな環境の変化の中でも「いってきます」と外の世界へひとりで向かえるようになっています。

私自身も、「このままで大丈夫かな」と不安でいっぱいでしたが、「この子なら大丈夫」と信じて見守れるようになりました。

幼児期の繊細な子が、ママから離れられず外の世界で力を出せないことに、もどかしさを感じているママへ。

「繊細だからって諦めなくて大丈夫」

そんな想いを込めて、ママから離れられない繊細な子が、ひとりで挑戦できる子になるための心と脳に合った関わり方をお伝えしています。

私の子どものころの夢は、困っている人を助けるアカレンジャーになることでした。今は、同じように悩む親子に「大丈夫、諦めなくていいよ」と希望を届けるHEROでありたい!

そんな想いを込めて、アカレンジャーまるやまあやかとして活動しています。

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